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今回のテーマは、不妊症の定義から頻度、基本的な検査 についてです。
昨年 平成27年8月 日本産科婦人科学会より 不妊症の定義変更のお知らせがありました。
生殖年齢の男女が妊娠を希望し,ある一定期間,避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合を不妊という.
その一定期間については1年というのが一般的である.なお,妊娠のために医学的介入が必要な場合は期間を問わない.
従来、2年とされていた期間が諸外国との比較等を勘案され、1年と変更になりました。
それでは、結婚されているカップルの内、不妊症とされる頻度はと言うと、約10~15% です。
不妊の基本的な検査の種類と方法
1.基礎体温検査
2.経腟超音波検査
3.子宮卵管造影検査
4.フーナー検査
5.精液検査
などがあります。これらの検査で難しいとされることとして
① 再現性が低い検査が多い (例えば、精液検査 や フーナー検査 など)
② カットオフ値の設定が難しい (精子濃度がどこから以下であれば不妊の原因になって、どこ以上であれば大丈夫という線が引けない)
③ 検査結果がカップルに ストレスになることがある。 などがあります。
例えば、フーナーテスト:検査の12時間前までに性交する必要があり、頚管粘液を抜き取り、精子の状態を確認する検査です。
頚管粘液をㇴって子宮に達しようとしている精子の数が15ヶ以上いれば 優、10~15ヶであれば良、ここまでなら 不妊治療としてまずは タイミング法がおこなわれます。
しかし、5~9ヶであれば 人工授精が進められ、4ヶ以下であれば 不良とされ、追加検査として、精液検査 ・ 抗精子抗体検査 ・ 自己抗体検査 などが進められます。
但し、フーナー検査は精度が低く、精子の状態というのは 食生活・ストレス・疲れ によって変化するからです。
だから、一回の検査で 落ち込むことが無いように配慮が必要です。
又、夫の同意が得られにくいとも言われます。
これについては、検査をするよ・・・と言わないで 性交をし、翌日検査に行くって方もいらっしゃいます。
原因不明不妊と診断されるまでに、どんな検査が必要か。 これについては、定義はありますが、一応は先に書きました一般的な不妊検査をしても異常が見つからないとか、タイミング法を一定回数行っても妊娠しないで判断されます。
それでは、不妊治療とは何かを簡単にまとめてみました。
不妊の原因にはどんなことがあるか、男性因子・受精因子・女性因子・排卵因子・卵管因子・頚管因子・着床因子 が考えられます。
但し、不妊カップルの相談に当たって、最低限まず把握しておくべきことと言われていますのは、カップルの年齢・不妊期間・不妊歴と治療歴です。
原因不明不妊の場合の治療はどう進んでいくのかと言うと、タイミング法 と 排卵誘発剤を試みながらの経過観察後、人工授精 → 体外受精 へと移行していきます。
今回はここまでにします。 次回は、生活習慣病 についてです。
気の変化、変動を鍼灸により、複雑な状況の中、カップルで 自然に妊娠されるまで、鍼灸を使っての 心、精神的、身体的に 気血の巡りを良くするお手伝いをさせていただき、穏やかな状態で 妊娠され、出産までお手伝いしたいと考えています。
治療院の場所は、コメリ有田店さんの西隣りですので来院時の目印になります。
来院される前に、0955-42-2655 へ
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2016年 6月から 日本不妊カウンセリング学会 カウンセラー養成講座を 受け始めました。
最新の正しい情報をお伝えする為、年間 2回計画されている 養成講座を経て、受験・面接を受け、不妊カウンセラーの認定取得を目指し始めています。