今回のテーマは、AMH(アンチ・ミュラリアン・ホルモン)についてです。
AMH(アンチ・ミュラリアン・ホルモン) と聞くと、その値は 卵巣内にどれぐらい卵の数が残っているか、つまり卵巣の予備能がどれほどかを表すホルモン量です。発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンです。
しかし、AMHの数値が表すのはあくまでも卵子の在庫の目安であって、その卵の 質がいいか、順調に育つかは年齢に一番よく相関します。 卵子の老化は実年齢に比例するのです。
ですから、同じAMHの値であっても、年齢が高くなればなるほど反応は悪くなります。
実に身に迫る内容ですね。
この、AMH(アンチ・ミュラリアン・ホルモン) についての設問があります。
★ 正しいのはどれですか?
- 多嚢胞性卵巣症候群では高値になる。
- 月経3日目の測定値が評価の基準になる。
- 原始卵胞から分泌される。
- 卵巣予備能の評価に使うことができる。
- 下垂体から分泌される。
a (1),(2) b(1),(3) c(1),(4) d(2),(4) e(4),(5) から選びなさい。
まずは、4.が正しいことは分かります。 4.を含んだ回答は 3つありますが、ひとつづつ整理していきます。
1.多嚢胞性卵巣症候群では高値になる?
多嚢胞性卵巣症候群とは卵胞が卵巣の中にたくさんでき、ある程度の大きさにはなるのですが、排卵がおこりにくくなる病態です。 ですから、卵胞から分泌されるホルモンである AMH(アンチ・ミュラリアン・ホルモン) は多く検出されます。 正解です。
2.月経3日目の測定値が評価の基準になる?
これは、間違いです。 他のホルモンと違い、月経周期の いつ測ってもよい血液検査です。
卵胞刺激ホルモン(FSH) が、生理3日目あたりに 血液検査をして ホルモンの値を調べることが多いです。 つまり、卵胞期の初期の 検査結果が基準 となります。
3.原始卵胞から分泌される。 は間違いです。
4.卵巣予備能の評価に使うことができる。 は、正解ですね。
5.下垂体から分泌される。 これも、間違いです。 卵胞から分泌されます。
いろんな 女性ホルモン、乱れると起りやすいのが、月経不順 や 無月経 です。月経不順や無月経が続くときは、ホルモン分泌の調子が悪くなっている可能性が高いというわけです。
また、ホルモンがスムーズに分泌されないと、自律神経のバランスが乱れて、カラダ中に影響が出ることがあります。
たとえば、卵巣の働きが落ちてきて女性ホルモンの分泌量が減ると、視床下部は昼も夜もフル回転してホルモンを分泌させようとします。
そうなるとカラダはパニック状態になり、自律神経まで乱れてきて、頭痛 や めまい、のぼせ や 冷え、イライラ などの トラブルも。
これは間脳にある視床下部が、自律神経の中枢もかねているからです。
脳が ストレス を感じると、ホルモン分泌が乱れてカラダの調子も悪くなります。
反対に、好きな音楽 を聞くなど 心地よい刺激 を受けていると、ホルモン状態 が整って、カラダも元気になります。
これは医学的にもちゃんと証明されていること。
規則正しく、ストレスをためない生活を心がけることが、ホルモンを ベストな 状態に保っていくのに大切なことなのです。
同じような役目が 鍼灸に よってもたらせます。 あなたの身体を整えて健康に。
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