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ちょっと今日は素晴らしい詩集を紹介したいと思います。
先日大学へ恩師に会いに行った際、この春に卒業した学生たちが作った詩集だとおっしゃって僕たちに下さいました。
内容の説明については、本人たちの言葉を引用します。
<本詩集は、タイトルどおり「10人がお互いに向けて制作し合った詩」を掲載しております。
10人というのは、京都精華大学洋画コースの柏原えつとむゼミに所属している9名に先生が加わったものです。
そしてこの関係性が詩集のタイトルを『ささげるこころ』とするところに繋がっていきました。
全員が『芸術』というフレームをとおして何かを制作していて、そういったお互いの姿を知る間柄にある、という関係性です。>
とりあえず、ひとつ紹介したいと思います。とりあえずというのも、この詩集は10人がそれぞれの仲間に向けてささげた詩なので、本来はその中からひとつだけをピックアップすというのはどうもしっくり来ないからです。ひとつずつの詩が持つ言葉の鮮度や深さというものもさることながら、それらが一冊の本として構成され、どれもが分かちがたく結びついてしまっている以上、本来は全体丸ごとにこちらも向き合わねばならないと思うのですが。
とにかくランダムにピックアップしたもので、この詩が最上であるとか特に気にいったからここに紹介するわけではありません。
静寂の夜
月も止まっている
知らない記憶が
身体の中を行き来する
彼女はそっと
瞳を閉じた
澤井明子・作
「大津香織に」
先日大学へ恩師に会いに行った際、この春に卒業した学生たちが作った詩集だとおっしゃって僕たちに下さいました。
内容の説明については、本人たちの言葉を引用します。
<本詩集は、タイトルどおり「10人がお互いに向けて制作し合った詩」を掲載しております。
10人というのは、京都精華大学洋画コースの柏原えつとむゼミに所属している9名に先生が加わったものです。
そしてこの関係性が詩集のタイトルを『ささげるこころ』とするところに繋がっていきました。
全員が『芸術』というフレームをとおして何かを制作していて、そういったお互いの姿を知る間柄にある、という関係性です。>
とりあえず、ひとつ紹介したいと思います。とりあえずというのも、この詩集は10人がそれぞれの仲間に向けてささげた詩なので、本来はその中からひとつだけをピックアップすというのはどうもしっくり来ないからです。ひとつずつの詩が持つ言葉の鮮度や深さというものもさることながら、それらが一冊の本として構成され、どれもが分かちがたく結びついてしまっている以上、本来は全体丸ごとにこちらも向き合わねばならないと思うのですが。
とにかくランダムにピックアップしたもので、この詩が最上であるとか特に気にいったからここに紹介するわけではありません。
静寂の夜
月も止まっている
知らない記憶が
身体の中を行き来する
彼女はそっと
瞳を閉じた
澤井明子・作
「大津香織に」
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