江別から笑顔を発信! 林かづきの活動日記

私たちが住む江別のことや、毎日のこと、感じ考えることをわかりやすい言葉で綴ります。

片山前鳥取県知事のお話から 1回目

2008-04-05 | Weblog
昨日は、昨年も何回か参加していた【フォーラム in 札幌時計台】に
久々に参加してきました。
北海道大学大学院山口二郎先生の主宰のフォーラムですが、
今回で7回目。

今回のゲストは、前鳥取県知事の片山善博さん(現在は慶応義塾大学の教授)。
新聞・雑誌等で発言や論文を見聴きしており、
またとないチャンス、非常に楽しみでした。

私がお聴きしてきたエッセンスをお伝えしたいので、
ブログで数回にわたって紹介していきます。
お聴きした内容をまとめています。
<1>夕張市の財政破綻から何を学ぶか
<2>道路特定財源について
<3>総括~地方自治・住民、議会の役割ほか

<1>夕張市の財政破綻から何を学ぶか①

■夕張市の約600億円の借金。
大まかに分けて、①と②と半々。
①ちゃんとした借金300億円 ②ちゃんとしていない借金300億円
家計で言えば、①例えば住宅ローンみたいな正式ルートで借りたもの
②例えば、ヤミ借金 ローン返済できずに雪だるま式の多重債務

■なぜ、こんなに多額の借金をしたのか?
①ちゃんとした借金について
---地方債はだいたい10年で返済するもの。
300億円あるので、10年間毎年、元金30億円+金利を返済。
夕張市は税金と地方交付税合わせて40億円の一般財源。
家計で言えば、40万円の収入で、30万円の借金を返す。
10万以下で、食費から交通費や教育費など、家計をやりくりするようなもの。
可能ですか?

②ちゃんしていない借金について
---3月31日に返済して、4月1日に借りる。
このようにして、一時借入金のころがし、ということをしていた。
これは、ヤミですから外からは見えない、しかし・・・。
予算書の「諸収入」という項目があります。
夕張市の場合は、これが300億円と計上されていた。
※諸収入/他の収入科目に含まれない収入
     例えば、延滞金、預金利子、貸付金元利収入、雑入など。
見れば、この異常さがわかるはずです。

<1>夕張市の財政破綻から何を学ぶか②
■そもそも、借金づけの人たちに、借金を許したのは?
については、明日お届けします。