最近、パリでテロ事件があった。その際にTATPというテロにありがちな爆薬が用いられたらしい。
TATPはアセトン過酸化物の三量体で、乾燥したものは敏感で爆発しやすい、扱いづらい物質である。テロなどで用いる場合、水で湿って流動性があるスラリーと呼ばれる状態にして鈍感にして扱うらしいが詳しい事は不明である。
その原料として過酸化水素が用いられているのだが、この過酸化水素はH2O2というありふれた元素を結び付けた単純な物質であるにもかかわらず30%の質量濃度ものを500ml作るのに1000円程度と製造コストが高く、現在のところ個人では量産できない。アセトンも酢酸と水酸化カルシウムからいくらでも作れるのだがコストは高い。そのため、テロの規模があの程度で済んでいるのだが、過酸化水素やアセトンが水道料金程度で水から作れるようになったら最早、民間人に紛れ込んだゲリラやテロリストへの対処方法が意志や同意を取り除く以外に方法がなくなってくる。二酸化チタン触媒で過酸化水素を発生させる方法などが考案されているので、これから、実際にそうなるかもしれない。そのための対処法を書きながら少し考えてみようと思う。
テロ組織というのは癌細胞にたとえられることもあるが、実際には完全な意志を持った人間の集合体であり、場所と資源が与えられれば他から見て上手くいっていないように見えても実際に新石器時代よりはるかに上手い方法を実践する社会組織として十分に機能する存在である。
政府などが様々な場所に住んでいて状況が異なる人をまとめて均質なことを行おうとするのに対して、テロ組織を含む政治結社、もっと卑近にいうと友達関係のような小さな組織は、あまり多くない人に対して敏速に行動し、共通した利益を融通出来る存在に対して利益を与えるので、政府などの行うサービスよりも体感的な満足度が高くなる場合がある。その小さな組織の持つ利点がNGOやNPOなどの活動を要請される要因であるわけだが、テロ組織や反政府組織などが支持を得て勢力を伸ばす要因でもある。人間は形態を変えたり、言いかえを得意とするので、人間関係が可能な状態では完全に防ぐことは難しいと思われる。そのため、リスクがある存在にはどのような関係も形成させないという対処法が規模を小さく抑え、行動を起こさせない最も手っ取り早い方法だと考えられなくもない。
また、テロ組織などの攻撃の根拠は歴史などの過去の出来事の記録に依っているため、周囲の環境から歴史との連続性を取り除くことも重要であったりする。社会環境が過去からの連続の上に立って居ないと体感的認識をさせるような社会環境があれば、過去にあった事件を根拠に人間が行動を起こすことはかなり減り、集団も形成しづらくなるはずだからだ。
そんな物がないかと考えながら周りを見渡してみると、実際の俳優を使わず、個人だけで出来る小説やマンガ、アニメ、テレビゲームというのは意図しているのかいないのかわからないが、何かそんな効果を持たせることも出来そうな要素が多い。しかし、今のところそう見えるだけではないかという感じしかしない。アニメを利用したテロ活動というのは今のところ生じていないが、かなりの人が練習すればかけないことも無いので、それを練習した人が自分の萌えるオリジナルキャラクターを旗印にしてテロ活動を始めない保証はISISの宣伝ビデオを見ればどこにもないと言える。自分は「姫ちゃんのリボン」という少女漫画を好む、SAPIO愛読者で右翼系の演説や主張が大好きな人物や「ポケットモンスター」を愛好する土木建築に従事していた放火犯などを知っているので、ますますそう感じる。
漫画やアニメという表現手段は、印象に残りやすく、頭に入りやすいのだが、娯楽として見せ場を作ったりなどの要因で実際には通用しない手段や考え方を多数記述しているので、その印象を持っている人物が模倣して間違ったことをする可能性があり、表現者が創作物を意志の表現だとして他人にそのまま受け取って扱われる可能性があったりする。ある意味、間違っていて内容を盛った自己紹介やパンフレット、地図などを作っているのと似ている。しかし、具体物に対してでないのであまり気にはされない。
私としては、他人が表現にだまされてやってきたのだとしても、その表現者にとって他人がだまされたことが利益になっていない状態だけは絶対に避けてほしいと感じている。その先にあるのは虐待のメカニズムそのものだからである。
TATPはアセトン過酸化物の三量体で、乾燥したものは敏感で爆発しやすい、扱いづらい物質である。テロなどで用いる場合、水で湿って流動性があるスラリーと呼ばれる状態にして鈍感にして扱うらしいが詳しい事は不明である。
その原料として過酸化水素が用いられているのだが、この過酸化水素はH2O2というありふれた元素を結び付けた単純な物質であるにもかかわらず30%の質量濃度ものを500ml作るのに1000円程度と製造コストが高く、現在のところ個人では量産できない。アセトンも酢酸と水酸化カルシウムからいくらでも作れるのだがコストは高い。そのため、テロの規模があの程度で済んでいるのだが、過酸化水素やアセトンが水道料金程度で水から作れるようになったら最早、民間人に紛れ込んだゲリラやテロリストへの対処方法が意志や同意を取り除く以外に方法がなくなってくる。二酸化チタン触媒で過酸化水素を発生させる方法などが考案されているので、これから、実際にそうなるかもしれない。そのための対処法を書きながら少し考えてみようと思う。
テロ組織というのは癌細胞にたとえられることもあるが、実際には完全な意志を持った人間の集合体であり、場所と資源が与えられれば他から見て上手くいっていないように見えても実際に新石器時代よりはるかに上手い方法を実践する社会組織として十分に機能する存在である。
政府などが様々な場所に住んでいて状況が異なる人をまとめて均質なことを行おうとするのに対して、テロ組織を含む政治結社、もっと卑近にいうと友達関係のような小さな組織は、あまり多くない人に対して敏速に行動し、共通した利益を融通出来る存在に対して利益を与えるので、政府などの行うサービスよりも体感的な満足度が高くなる場合がある。その小さな組織の持つ利点がNGOやNPOなどの活動を要請される要因であるわけだが、テロ組織や反政府組織などが支持を得て勢力を伸ばす要因でもある。人間は形態を変えたり、言いかえを得意とするので、人間関係が可能な状態では完全に防ぐことは難しいと思われる。そのため、リスクがある存在にはどのような関係も形成させないという対処法が規模を小さく抑え、行動を起こさせない最も手っ取り早い方法だと考えられなくもない。
また、テロ組織などの攻撃の根拠は歴史などの過去の出来事の記録に依っているため、周囲の環境から歴史との連続性を取り除くことも重要であったりする。社会環境が過去からの連続の上に立って居ないと体感的認識をさせるような社会環境があれば、過去にあった事件を根拠に人間が行動を起こすことはかなり減り、集団も形成しづらくなるはずだからだ。
そんな物がないかと考えながら周りを見渡してみると、実際の俳優を使わず、個人だけで出来る小説やマンガ、アニメ、テレビゲームというのは意図しているのかいないのかわからないが、何かそんな効果を持たせることも出来そうな要素が多い。しかし、今のところそう見えるだけではないかという感じしかしない。アニメを利用したテロ活動というのは今のところ生じていないが、かなりの人が練習すればかけないことも無いので、それを練習した人が自分の萌えるオリジナルキャラクターを旗印にしてテロ活動を始めない保証はISISの宣伝ビデオを見ればどこにもないと言える。自分は「姫ちゃんのリボン」という少女漫画を好む、SAPIO愛読者で右翼系の演説や主張が大好きな人物や「ポケットモンスター」を愛好する土木建築に従事していた放火犯などを知っているので、ますますそう感じる。
漫画やアニメという表現手段は、印象に残りやすく、頭に入りやすいのだが、娯楽として見せ場を作ったりなどの要因で実際には通用しない手段や考え方を多数記述しているので、その印象を持っている人物が模倣して間違ったことをする可能性があり、表現者が創作物を意志の表現だとして他人にそのまま受け取って扱われる可能性があったりする。ある意味、間違っていて内容を盛った自己紹介やパンフレット、地図などを作っているのと似ている。しかし、具体物に対してでないのであまり気にはされない。
私としては、他人が表現にだまされてやってきたのだとしても、その表現者にとって他人がだまされたことが利益になっていない状態だけは絶対に避けてほしいと感じている。その先にあるのは虐待のメカニズムそのものだからである。