
判で
押したような生活を
比較的
好む。
けど
たまには
変拍子。
毎日
同じ顔を
見ていると
飽きてくる。
毎日
同じ顔を
見ないと
落ち着かない。
久々に
ラーメン屋に
行ったら
大将が
「心配してたんですよ」
って言ってくれた。
「いや、ちょっと入院してたし。」
「もう大丈夫なんですか?」
「おかげさんで」
まさか、
脱腸で入院だなんて言えない。
鼠径ヘルニアって言えば良かったかな。
「今日がうちに来てくれたの、久々なんですか?」
「いやたまに来てたんだけど大将いなかったし。」
あ。
これだけ通い詰めてたラーメン屋さんなのに
大将と会話したの、初めてだった。
いつも厳しい顔でラーメンを作ってる大将が
笑ってらあ。
控え目で静かな常連さん、なんです、俺。


