金曜の夜
18時半
まだ早すぎる…。
ひとりでお好み焼き屋で豚玉みたいなものを食ったんだ。
金曜日の夕飯時のお店の中は、
集団の女性客と恋人たちばかりで、
老年男性の独り客なんざいやしなかったんだけど、
やっぱり、あれだね。
そんな時間に行くもんじゃないね。
店員さんに焼いて持ってきてもらえるとばかり思っていたお好み焼きは、
セルフで自分で焼くものだったんで、
丼に具材が入れられ店員さんが俺のテーブルに置いてった。
お好み焼きを自分で焼いたことなんて、さあ、何年前にあっただろうか。
具材をまぜ、油を引いて、具材を鉄板の上に流し、
丸くまとめて、焼け具合の様子を見ながら、
頃合いを見計らってヘラ使ってひっくり返し…
…ここで失敗して…
見事にぐちゃぐちゃになって…
賑やかな店の中、独り苦笑い
…って寂しすぎる。
生焼けみたいなお好み焼きみたいなものが出来上がって、
ちまちま平らげたけど、
たぶん、もう独りじゃ行かないかなあ。
どんなお店でも
独り飯が楽しめる人ってすごいなあと
マジ感心するって。