

昨日は木曜日の午後休診を利用して映画を見に行こうとしたのですが、新市街の電気館では、見たくもない作品ばかりが上映されていました。
そこで、仕方なく、浜線のTOHOシネマに行って上記映画を鑑賞しました。卒業したつもりのドンパチ物です。
主役である元CIAの凄腕工作員をデンゼル・ワシントンが、また相手役の新米CIAをライアン・レイノルズが演じています。
世界36カ国から指名手配を受けている伝説的な天才工作員デンゼルは、CIA、MI-6、KGB内の裏切り者、汚職に手を染めている者のリストを入手します。
舞台は南アフリカのケープタウンですが、デンゼルはリストを奪還しようとする敵に追い詰められてしまいます。
逃げ場を失ったデンゼルは、やむを得ず、アメリカ大使館に逃げ込み、CIAに逮捕されてしまいます。
このような事態を想定して、CIAは世界各地に秘密の隠れ家をキープしています。
ケープタウン郊外の隠れ家で、じっと利用者を待つという退屈な仕事を任されていたのが新米CIA局員のライアンでした。
尋問の専門スタッフ数名がデンゼルを隠れ家に連行して来て尋問と拷問が始りますが、突然、敵の襲撃をを受けます。
味方が全滅する中、デンゼルとライアンは脱出に成功します。
以後、お約束のカーチェイスや素手での殴り合いが展開されていきます。
冒頭ではデンゼルは他人の心理を操る天才だとの紹介がありますが、この映画では感心させられるような場面はありません。
むしろ、新米CIAに対しては馬耳東風に終わったような印象さえ受けます。
ストーリー事態にもあきらかなほころびが数々見受けられます。
最初の隠れ家を急襲されたにも関わらず、別の指定された隠れ家に性懲りもなく行くのは、よほどのオバカでもためらう筈です。
隠れ家の番人をしていた敵の回し者は、ライアンに対して銃を突き付けられながらも、CIAの後輩だと思わせることに成功します。
ボスや味方が、隠れ家を目指していることは百も承知のはずなのに、なんでもないタイミングで、いきなりライアンに襲いかかり、
延々と続く退屈な殴り合いの末に殺されてしまいます。
結局、この映画では、デンゼルは、一つもいい所無く殺されてしまいます。
ライアンのアメリカ人好みのガッツと執念も、この手のアクション映画では見飽きていますので感動はありません。
懲りました。今度こそドンパチ物を卒業します。