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はせがわクリニック奮闘記

糖質制限、湿潤療法で奮闘中です。
パーキンソン病にはグルタチオン点滴を
癌には高濃度ビタミンC点滴も施行中です。

江部先生からの日本糖尿病学会に対する提言

2013年03月25日 | 糖質制限食
2年前くらいまでは、糖尿病学会に対しては、あえて批判することを避けていた江部先生が、
この一年で、かなりハッキリと主義主張を表明されるようになりました。
糖尿学会側の、マスコミを利用してのネガティブキャンペーンに対して黙っているわけにはいかなくなったせいかも知れません。
そして、3月21日のブログでは、学会に対して堂々と提言を発信されました。

1)
ACCORDなどの疫学調査の明白なエビデンスを無視せずに、現実を認めて、ワンパターンの
食事療法(カロリー制限・高糖質食)の見直しに着手するのが、糖尿病専門医として
科学的な態度と言えるのではないでしょうか?

2)
また、従来の日本の糖尿病治療(カロリー制限・高糖質食と薬物療法)で、
糖尿病網膜症で失明、糖尿病腎症で透析、糖尿病壊疽で下肢を切断、心筋梗塞、
脳梗塞・・・といった糖尿病合併症が毎年多数発症している現状を、どのように
とらえられておられるのでしょうか?

現実に多くの糖尿病患者さんを苦しめてきたという反省はないのでしょうか?

是非、冷静に日本の糖尿病治療と合併症の現状を検討して頂きたいと思います。

3)
さらに、糖尿病専門医が推奨するカロリー制限食(高糖質・低脂質食)では、
"食後高血糖”と”平均血糖変動幅の増大”を生じ、酸化ストレスリスクを決して
防げないという生理学的事実を、糖尿病患者さんに、どう説明し、納得して
もらうおつもりなのでしょう。

短期的に破滅的に効果が悪い食事療法(カロリー制限・高糖質食)を、長期間に
わたり糖尿病患者さんに推奨するなら、倫理的にも科学的根拠を示す義務があります。
糖尿病専門医として、科学的思考をされることを切に望むものです。

4)
農耕開始前の人類約700万年間の進化の歴史は狩猟・採集であり、農耕開始(穀物摂取開始)は
約1万年前からに過ぎないことを、認識して下さい。

5)
日本人も旧石器時代と縄文時代の約8700年間は狩猟・採集であり、農耕開始(米摂取開始)は
弥生時代以降の約3000年間に過ぎない:ことを認識してください。



リポプロテインリパーゼ(LPL)

2013年03月09日 | 糖質制限食
今日の江部康二先生のブログにLPLの働きが説明されていました。
以前に私が紹介した釜池豊秋先生の見解とは食い違うので、これをアップします。

脂肪細胞の周囲の毛細血管壁にあるLPLが活発になると、
血中の中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解して、遊離脂肪酸を脂肪細胞内に取り込み、
中性脂肪に合成して蓄え太っていきます。

インスリンは脂肪細胞の周囲の毛細血管壁にあるLPLを活性化させるので、脂肪細胞内に中性脂肪を蓄える方向に働きます。

これに対してHSL(ホルモン感受性リパーゼ)は脂肪細胞内にあって、中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解して
血中に放出させ、やせさせる働きがあります。

まとめると、脂肪細胞の周囲の毛細血管壁にあるLPLは内部に中性脂肪を蓄えて太らせる働きがあり、
脂肪細胞内のHSLは逆に内部の中性脂肪を分解して血中に放出させ、やせさせる働きがあります。

インスリンはLPLを活性化させ、HSLを抑制するので、インスリンが分泌されると太りやすいのです。

さらにインスリンは、GLUT4を介して余剰の血糖を脂肪細胞内に取り込み、中性脂肪に合成して蓄えます。

このように二重三重の肥満ホルモンがインスリンなのです。



インスリン注射を開始した患者さん達が、しばしば太っていくのは、このようなメカニズムによるものだそうです。

私は、かなり厳密な糖質制限を続けています。
生ビールも飲みませんし、ご飯、パン、麺類には手を付けません。
しかし、二日前に、”蔵”で飲んだ時には、一口だけではありますが、”ジャコ飯”を食べ、一匙だけではありますが、
黒蜜かけのシャーベットに手を出してしまいました。

一方、T君は、”ユルユルの糖質制限”です。
”ドカ喰いさえしなければOKなんです。”というスタンスです。
二日前の”蔵”でも、生ビールは飲むし、自分のとは別に私が残したジャコ飯をたいらげ、黒蜜シャーベットも完食していました。
これをドカ喰いと言わずしてなんと言うのでしょう。

先日も、リッツを3個食べたことを、私が注意した時の応えは
”大丈夫です。だって、バスケットだって3歩までは歩いてもいいじゃないですか。”というものでした。


今月の検査結果

2013年02月22日 | 糖質制限食
GOT:23、GPT:17、γ-GTP:27など、いつものごとくに正常値が並びましたが、今月は中性脂肪が356と上昇していました。
原因は不明です。ケトンは1600も有りますので、糖質摂取は無かったはずです。
そして、白血球は5900と正常なのに、CRP(炎症反応)が1.15と初めて陽性になりました。
採血日時は2月の13日ですが、2月18日に軽い感染性胃腸炎を発症しています。
13日の時点で、すでに罹患していたのかも知れません。
しかし、そのコンディションにもめげずに、15日は、”たば鳥”に、16日はボウリング大会の二次会で、”安楽”に、
17日はゴルフの帰りがけに焼き肉屋の、”大盤振舞”に、18日は、”蔵”にと、妹と飲み続けました。
最後の”蔵”では、さすがに一次会でギブアップしてしまいました。

その反動で、今週は、火曜、水曜、木曜と3日続けて飲みに出ませんでした。
数えてみれば、今年になって52日が経過しています。
正月の3が日を除けば49日です。
その中で27日も飲みに出ています。
つまり、飲みに出る方が多いということのようです。
今夜は、”軽く”飲みに出るつもりです。
決して、”軽く”では終わらないのですが、こういう表現の方が、気がとがめられずに済むのです。


毒入りメニュー

2013年02月06日 | 糖質制限食
昨夜はT君とホテル日航で開催された勉強会に出席しました。
2年ほど前に糖尿病の新薬であるインクレチン製剤が日本で発売になりました。
一日に1回内服しておくと、食事を摂って血糖値が上がった時のみに作動するというタイプです。
2年前は小野薬品(グラクティブ)とMSD(ジャヌビア)の2社から発売されました。
その後ゾロゾロと他社からも同じタイプの薬が発売されました。業界用語でいう、”新ゾロ”です。
昨夜はその6番バッターとしてノバルティスから発売された、”エクア”の宣伝を兼ねた勉強会でした。
特筆すべきは、血中インスリン濃度が上がらないことと、心血管イベントを30%も減らしたという結果です。
実に興味深い勉強会でした。

会に先立ち、熊本大学代謝内科の荒木教授が推し進めている”ブルーサークル”のパンフレットが配布されました。
600キロカロリー以下で食塩も3g以下のメニューを提供する熊本県の飲食店の名前とメニューがすべて紹介されていました。
しかし、どれも、炭水化物が80g前後含まれています。
これでは糖尿病の患者さんの食後高血糖は避けられず、普通人でもかなりの量のインスリンが分泌されるでしょう。

糖尿病の人達にとって、炭水化物は食後高血糖を招く”毒”のようなものです。
”バランスのとれたメニュー”と称して、毒入りのメニューを与え、他方で解毒剤のような薬を処方するという
間抜けな治療がいまだに続けられているのです。



Tさんの糖質制限

2013年02月05日 | 糖質制限食
昨年の10月に糖質制限を始めたTさんの経過をアップします。

初診時の24年10月12日と、昨日の25年2月4日の血液データです。

GOT:61が43に
GPT:58が32に
γーGTP:657274
総コレステロール:150が181に
中性脂肪:535が82に、すべて改善されました。注:赤字は異常値です。

体重も激減して、いまや肥満の面影もありません。
仕事柄、深酒を続けざるを得ないようですが、それでもこのデータです。

おめでとうTさん。
今夜は一緒に乾杯しましょう。




フグ雑炊

2013年01月09日 | 糖質制限食
今年の正月は、元旦、2日、3日と、すべて餅一個だけのお雑煮を食べました。
やはり、炭水化物こそが最高の”御馳走”なのですね。
感動するほど美味しくいただきました。
正月明けの体重は、1Kg太って65.8Kgでした。
しかし、7日の採血では総コレステロールの251と尿素窒素の24.7以外はすべて正常であり、中性脂肪も98でした。

昨夜は木曜会が、私の提案により、銀座通りのフグ料理屋、”福なり”で開かれました。
ジョニ黒を1本持ち込んで、ほとんどをT先生と二人で空けてしまいました。
最後に出されたフグ雑炊も、軽く一杯ですが食べてしまいました。
これまた最高の”御馳走”でした。
これほどまでに美味しい炭水化物を、毎日毎日、三度三度、食するということを、神が許すはずも無かろうと思いました。

二次会は久しぶりにスナック、”百合あかり”を利用してカラオケを歌いまくり、楽しく散会しました。
かなり酔っぱらってはいましたが、まだ泥酔までには至りませんでした。
そこで、一人で、”KON’S”を訪ね、泥酔を完成させて帰宅しました。

6連チャン

2012年12月07日 | 糖質制限食
火曜日も勉強会の後に、T君と、”居酒屋二貝”で痛飲しましたので、先週の木曜日から連続6日間の外飲みとなってしまいました。
で、水曜日の朝に採血をしてみました。最悪のタイミングでのデータを出してみるためです。
結果はGOT:23、GPT:20、γ-GTP:28、ChE:341 と完璧な肝機能でした。
尿素窒素こそ肉食の影響で22.1とほんの少し高めでしたが、クレアチニン:0.63、推算GFR:98.8と腎機能は正常でした。
総コレステロール:220、尿酸:6.2と正常でしたが、ただ一つ、中性脂肪が183と、ジワリと上昇してきました。
ケトン量の結果が出るのは2,3日後です。
その数値によっては、もう少しストイックな糖質制限食に戻すかも知れません。

十徳や弁当の極み

2012年11月17日 | 糖質制限食


昨日の昼食は薬品会社の勉強会で十徳やの2000円弁当でした。
実は前回、うちの婦長が文句を言った相手は店長ではなかったそうなのです。
クリニック隣の十徳やは、2階部分が十徳やグループ全体の総本部になっていて、そこの幹部だったのです。
幹部といっても、もともとは優秀な料理人上がりです。
今回は特別に自分が責任を持って調理すると申し出られました。

で、完成したのが上記写真ですが、まあ、目で楽しめるというのでしょうか、色彩にまで心配りを施した芸術作品です。
料理ですが、刺身の横にある丸くて黄色い物は、キンカンをくり抜いて、中にイクラを詰め込んだ作品です。
一口で食べるのですがキンカンの香りとイクラの磯の香りがあいまって、感動させられてしまいました。
その右側の皿は蟹のサラダなのですが、なんとアボガドが入っているのです。
蟹とアボガドを調和させようとするような発想は、いったいどこから出てくるのでしょうか。
とにかく私の人生では、最高の昼食でした。

制作者である幹部の人を、婦長達は、”ヨッシー”と呼び捨てにしています。
”ヨッシーさん”ご馳走様でした。
これはもう、十徳や弁当の極みだと思います。

糖質制限食4週後のTさんのデータ

2012年11月08日 | 糖質制限食
本日Tさんが血液検査に来られました。
結果はすべての項目で著明な改善が認められました。
GOTは61が44に、GPTは58が36(正常)に、γ-GTPは657が277に、中性脂肪は535が116(正常)になりました。
滑り出しとしては上々です。
私の予想では一ヶ月後にはすべて正常値に収まるはずです。
ちなみに今月の私のデータは、GOTが22、GPTが18、γ-GTPが35、中性脂肪が123とすべて正常値でした。

Tさんは体重も3Kgほど落ちて、アゴのラインがすっきりしてきました。
アルコールは全く控えてないというか、むしろ飲み過ぎて記憶を無くすことが多いとのことでした。

大酒飲みである私やTさんにとっては、糖質制限は唯一可能な肝臓をいたわる療法かも知れません。

豪華な糖質制限弁当

2012年10月29日 | 糖質制限食


今日の昼食はバイエル薬品の勉強会で、例によって隣のファミリー居酒屋”十徳や”弁当でした。
最近は全員が私に乗っかって、ご飯抜き弁当を注文するようになりました。
理由は糖質制限の為では無く、ただ単に豪華だからという理由からだそうです。

さて、今回の弁当をオーダーする際に、うちの婦長が前回の弁当を気に入らず、隣の店長にかなり文句を言ったようです。
そして私も糖質制限食のレシピ本を店長に貸していました。

で、上の写真が今日の弁当でした。
完璧、豪華な糖質制限弁当で2000円です。


左上から、ブリの照り焼き、エビフライ、カキフライ、フグの唐揚げ
タルタルソース、柿
ステーキ
鮭のパイ皮包み
ハマチとマグロの刺身
アボガドとハイ魚のカルパッチョ風です。
柿以外を完食しましたが、イッパイイッパイのボリュームでした。

さて、話は変わりますが、昨日は妹とのゴルフ対決でした。
由真の経験値を上げるべく、まだ彼が行ったことの無い”南阿蘇カントリークラブ”をプレーしました。
狭くてトリッキーでグリーンも速い難コースに、私も妹も大苦戦となりました。
それでも最終ホールを私は3打のリードで迎えることができました。
18番は名物の谷越えミドルホールです。
ティーグラウンドから見ると、フェアウェーは右から左に斜めに遠くなっています。
つまり、右に飛び過ぎると突き破ってOB、左に飛び過ぎると届かずにOBという難易度の高いホールです。
さらにグリーン手前には池が接していて、フェアウェーはブリーンに向かってかなりの下り傾斜です。
したがって、左足下がりのライから、池のすぐ上にあるグリーンを狙うことになります。
私のティーショットは右に突き破ってOBとなりました。
妹は谷は越えたもののフェアウェーにまでは届かず、FWでグリーン方向に寄せていきました。
しかし行ってみると、球は池の真横5ヤードほどの狭いフェアウェーにありました。
池が見えなかったからこそ打てた、危険なショットでしたが、結果は満点です。
私はプレーイング4からのショットですがフロントエッジまでは100ヤードです。
ピンは一番手前でフロントエッジからワンピンチョイですが、池を越えなければアウトですので120ヤードの飛距離が計算できるPWを持ちました
左足下がりですがティーアップを少し高くすることでフェースが入るスペースをつくりました。
しかし、それが災いしたのか、当たりが薄く冷や汗をかきましたが、力なく飛び出した球はギリギリで池を越えてフロントのカラーに乗りました。
完全なミスショットでしたが大きめのクラブ選択が効を奏しました。
妹の3打目はピン上5mくらいに乗りましたが3オンですので、それが奇跡的に入ったとしてもパー止まりです。
私がエッジからの上りのパットを寄せればゲームセットですので自信を持ってパットしました。
ところが、このパットが止まりません。カップをスルスルと2m以上もオーバーしてしまいました。
このグリーンは縦長で、奥に向かってかなりの上り傾斜なのですが、フロントエッジからピンまでは、むしろ下っていたのです。
妹にもかすかな望みが出現したことになりました。
私は一日中パットに悩んでいた妹に、”狙え!はずしたら負けが確定するぞ!”と檄を飛ばしました。
妹のパットはなんと、ど真ん中から入りました。しぶとい女です。
私に入れ返す根性が有るはずも無く、距離を合わせてカップ左にはずした球をタップインして引き分けとなりました。
二人ともボロボロの泥仕合でしたのでスコアは由真の分だけをアップします。
白ティーからではありますが、初めての難コースを3バーディー、4ボギー、1ダボの75でした。
ゴルフが、なんだか不公平なスポーツのように思えてきました。
難しいコースレイアウトに苦労するのは下手くそだけで、由真が苦労したのはグリーンだけだったように思えます。

これから糖質制限食を始める方へ

2012年10月12日 | 糖質制限食
1)朝はブラックコーヒーのみとすること。
  前の晩に糖質を制限しているので、追加インスリンが分泌されていません。
  したがって、余ったインスリンによる低血糖が起きませんので、我慢できないような空腹感はありません。
  それほど苦労せずに朝食はカットできます。

2)朝昼兼用<ブランチと呼ぶそうです。>でサラダを食べましょう。
  キャベツとレタスの千切りを用意します。
  湯飲み茶碗に生卵を入れて、電子レンジのちょうど真ん中に置いてチンします。
  45秒くらいでプチ爆発が起きます。それで半熟卵の完成です。
  シーザー風にサラダにかけて、オリーブオイルをちょっと垂らし、キューピーの普通のマヨネーズをドバドバとかけます。
  ホワイトペッパーやブラックペッパーをかけて出来上がりです。
  食べ終わって、発酵食品である納豆を1パック食べます。
  納豆をご飯にかけずに食べるのは、当初は違和感があったのですが、慣れればなんともありません。

3)夕方、我慢できないときは、ゆで卵やプレーンオムレツ、糖質ゼロのベーコンを使用したベーコンエッグがお奨めです。
  チーズをかじっても構いません。
  あるいは、唐揚げやケンタッキーフライドチキンでも構いません。

4)夜は楽しい飲み方です。
  冷凍庫で30分ほどかけてキンキンに冷やした糖質ゼロのビールで始めます。
  糖質ゼロのビールが無いときは、ハイボールで始めます。
  その後はウィスキー飲み放題です。
  私はこの一年ちょっとの間、飲まなかった日は一日たりともありません。
  というか、ボトル半分まで飲まなかった日は二日しかありません。
  それなのに毎月の血液検査で肝機能はすべて正常値のど真ん中です。

5)夜は焼き鳥屋に行く確率が一番高く、今年になってすでに65回も足を運んでいます。
  家飲みでは、オデンや鍋物がお奨めです。
  ピーナツは20粒くらいまでならOKです。

6)どうしても外食でランチを食べねばならない時は、中華しかありません。
  肉野菜炒めを注文して、ご飯の代わりに、唐揚げを食べるのです。
  タレのとろみに問題がありますが、八宝菜ならギリギリセーフでしょう。

知り合いのTさん<T君ではありません>が糖質制限に参戦されます。
今後、レポートしていこうかと思います。
今回は今日の採血データのみアップします。
GOT:61 GPT:58 γ-GTP:657 中性脂肪:535
昔ならば、アルコールの飲み過ぎと油物の食べ過ぎだと判定されたでしょう。 
しかし、これは典型的な炭水化物中毒による重症の脂肪肝なのです。
フォアグラを連想させるような数値ですね。

Tさん頑張りましょう!

炭水化物中毒

2012年07月24日 | 糖質制限食
世の中には様々な中毒患者がいます。
ニコチン中毒、アルコール中毒、覚せい剤中毒、などです。
しかし、患者数でいえば炭水化物中毒が圧倒的に多いと言えます。

朝、低血糖で目が覚めて、パンを食べます。
すると血糖値が上がります。
糖尿病ではありませんのでインスリンが分泌されます。
インスリンによって数時間で血糖値は下がります。
血糖値が下がりきっても、まだインスリンが残っていますので低血糖になります。
低血糖による本能的な激しい空腹感に襲われます。
そこで昼ごはんを食べます。
また血糖値が上がってインスリンが出ます。

結局、一日に3回、下手すると4回、このことを繰り返しているのです。

私もこの一年で何度かオニギリを食べたこともあったのですが、その数時間後には必ず激しい空腹感に襲われました。
しかし、20分くらい我慢すると低血糖は改善され、我慢できない様な空腹感からは解放されます。
おそらく肝臓からグリコーゲンが放出されるからだと思います。
これが、俗にいう”腹が減りすぎて空腹かどうか分からなくなった。”という状態でしょう。

激しい空腹を20分間我慢して、やり過ごすのは、かなりのストレスです。
私は、そのストレスが怖いので、炭水化物に手を出しにくくなっているのです。

”3食をバランス良くきちんと食べることが健康の基本である。”という迷信に踊らせられてきた私達ですが、少なくとも成人は従うべきではありません。
そして、肝硬変か糖尿病性腎症を併発していないレベルの糖尿病患者は絶対に従ってはいけないと思います。
久山町の悲劇を繰り返してはなりません。(2011年11月5日のブログを参照して下さい。)

7月の採血データ

2012年07月13日 | 糖質制限食
今月は少し幅広く調べてみました。赤字が異常値です。
総タンパク:7.4 アルブミン:4.9 A/G比:2.0 総ビリルビン:0.61 GOT:23 GPT:20 LDH:167 γ-GTP:30
ChE:333 CPK:121 総コレステロール229 中性脂肪:131 HDLコレステロール:89 
尿素窒素:27.6 クレアチニン:0.87 尿酸:7.1 Na:144 Cl:102 K:4.23
Mg:2.1 血清鉄:82 HbA1C:5.0 血糖:118 
白血球:5100 赤血球:427 Hb:14.1 血小板:16.6 CRP:0.06 でした。

空腹時血糖が久し振りに110を越えました。HbA1Cは5.0で糖尿病の心配は全くありませんので、歓迎すべき数値です。
なぜならば、朝食を抜いても全く空腹を感じないで済む血糖値だからです。

4月からヘモグロビンA1Cの表記が国際基準と同一化するために0.4高く表示されるようになりました。
これまでは5.8までが正常値でしたが、新しい表記では6.2までとなります。

以前の表記法ですと、患者さんにHbA1Cを熱に例えて、”平熱は5度台でしょう。7度あると微熱で、8度あると高熱でしょう。
6度台は境界型糖尿病ですよ。”と説明することができましたが、今後は無理です。
しかし、場末?の開業医である私にとっては、国際基準など無縁のものですので、旧表記での説明を続行することにしました。

糖質制限食一周年

2012年06月25日 | 糖質制限食
昨年の6月25日に糖質制限を始めてから一年が経過しました。
毎日食べた物と行った店を記録してきたので検証してみます。

食べた物を回数順番に列記すると、唐揚げ111、ハムエッグ106、鮭78、卵料理(目玉焼き、オムレツ、ゆで卵)71、ベーコンエッグ68、納豆64
、肉野菜炒め56、ケンタッキーフライドチキン50、鍋物50、チーズ49、おでん35、豚肉料理34、お刺身33、ウィンナー21、冷奴19、ステーキ18などです。
卵と糖質ゼロのハム、ベーコンにとてもお世話になったことが見て取れます。
唐揚げは、その殆んどがHOTTOMOTTO製です。
最近ではケンタ無しでは生きていけないような状態です。

行った店は、たば鳥72、安楽35、二貝20、蓮9です。
勉強会で十徳やの無理目な弁当を9回食べています。


この一年間に、我慢できずに摂取してしまった炭水化物は以下のごとくです。
おにぎり計4個、たこ焼き計3パック、アイスクリーム計4匙、正月の雑煮で餅1個、チョコケーキ3分の1切れ、
生ビール4杯、瓶ビール2本位、カツカレーのご飯抜き9杯です。
カツカレーは行きつけのゴルフ場の昼食で唯一オーダーできるメニューなのですが、最近は少しだけライスも食べるようにしています。
近所に”ガーリックの塩タコ”という、麻薬みたいに美味しいたこ焼きを売る店があって、油断するとすぐに誘惑を断ち切れなくなるのです。
チョコケーキはバレンタインデーの日にスタッフからプレゼントされたもので、一口も食べないのは許されないことだと婦長に強要されてしまったのです。



6月の採血結果

2012年06月12日 | 糖質制限食
異常値だけをアップします。

総コレステロール:231、中性脂肪:199、尿素窒素:25.4、総ケトン体:481 でした。

中性脂肪が199ということは、明らかに追加インスリンが分泌されている証拠です。

原因はピーナッツです。
最近は自宅で酩酊すると、毎晩、最後はピーナッツを食べ続ける習慣ができてしまったのです。
食べだすと止まりません。一袋が二日も持たない程、食べ続けてしまうのです。
ピーナッツは100gあたりに、炭水化物11.3gを含みます。
一粒が1gくらいですので40粒が限度なのです。
数日前から、丁度40粒入るくらいのお猪口で計量し、ペース配分?を考えて、丁寧に食べるようにしました。