

30日の土曜日に、上記作品を観るために電気館に行ってきました。
今年初めての映画鑑賞です。
旧ソ連の浮浪児3人がポーランドの空の下には、もっと良い暮らしが待っているに違いないと信じて、危険な越境にチャレンジする物語です。
11歳の少年と10歳の兄、6歳の弟の3人ですが、なんといっても、この6歳の少年こそが主役です。
ペットボトルに水を汲み足しながらの、金も食料も無い旅ですが、もともとが浮浪児ですので悲壮感はなく、日常の延長のような雰囲気です。
6歳の少年・ペシャの演技力は完璧で、全く演技を感じさせません。
パン屋のオバチャンをおだてて、くどいて、パンをせしめるセリフ回しと媚び方は大人顔負けです。
最近は、日本でも子役のレベルが、芦田真菜ちゃんの例を持ち出すまでも無く、上がっていますが、この6歳のペシャには勝てません。
悲惨な境遇は少年達の魂を、ふさわしい年齢以上に成長させてしまうというストーリーなのでしょうか。
ストーリーとは別ですが、異常に喫煙シーンが多い映画です。
子供達の喫煙シーンもかなりの時間を割いて2回も出てきますし、終盤の警察署長は、最初の尋問シーンから最後まで、ずっと煙草を吸い続けます。
しかし、振り返れば、50歳以前の私も、そのように見られていたに違いありません。
映画としてはストーリーもエンディングも面白く無く、オススメではありません。
ただただ、6歳の少年の、演技か素地なのかわからない演技力に圧倒される作品でした。