2008/03/14
ぽかぽか春庭ニッポニアニッポン語教室>言語の多様性について(8)ジョン万次郎式カタカナ英語・掘った芋いじるな
さて、日本語なまり英語ジャングリッシュJanglishでよい、という春庭の主張が、世界に理解され、ジャングリッシュで堂々世界に押し出していけることを願いつつ。
janglishが英語方言として世界に通用するようになるまでに、ひとつの試みとして。
英語発音がうまくいかずに英会話挫折した人のために、とりあえず、ジョン万次郎式の「聞こえたとおりに発音する」方法をお知らせしましょう。
必要なのは、「これまで文字で習ってきた英語発音知識を一度リセットする」という柔軟な心です。
「日本の学校英語の読み方」で教わってきたことをリセットする。
中学などで英語教科書を音読させられた、あの膨大な努力がムダになるみたいにみえますが、過去に受けた英語教育は、伏流水となって必ず役立つので、「昔、音読させられたあの時間はなんだったのか、と、お腹立ちになりませぬよう。
ジョン万次郎は、幕末から明治に生きた通訳です。
漁師として海に出て難破。漂流していたところをアメリカ船に拾い上げられました。
機転のきく万次郎は船長に気に入られ、アメリカ本土へ。耳から英語を覚えました。
万次郎は、発音を聞こえたとおりに「Sunday→サンレィ」「New York→ニューヨゥ 」と、カタカナ書きにして覚えていきました。文字を覚えるより先に耳で聞き取ったので、文字sun+dayを知って、「day=ディ」というすり込みをする前に、Sunday はサンレィと聞こえたとおりにカタカナで覚えたのです。
実際に、現在の英米人に万次郎がカタカナで書いた発音通りに話しかけると、十分意味が通じます。
What time is it now?を、文字から覚える派は「ファット・タイム・イズ・イット・ナウ」と発音するのに対して、耳から覚える派は「ホッタイモイジルナ(掘った芋いじるな)」と発音します。
実際に、英語話者に話しかけてみた実験結果がありますが、「掘った芋いじるな」のほうが、通じたのです。(テレビ番組のバラエティ企画として行っていた実験なので、検証が必要とは思いますが)
文字から覚えようとする日本のおおかたの英語学習者に対し、万次郎の「耳からインプット、カタカナでアウトプット」のやり方を、現代に生かした人がいます。
脳科学者の池谷裕二です。
詳しくは『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則・ネイティブも驚いた画期的英会話術』(講談社ブルーバックス\1,050)をご参照ください。
・We had a lot of snow → ウィアダラーラスノウ
・Have you been to Seattle? → ハヴュベナセアロウ
・That is not what I meant. → ダーツナーッワライメンッ
・Give me some medicine. → ギンミスメデスン
・Say it again. → セイーラゲイン
英会話が早すぎて聞き取れないとき、「もう一度言って」というつもりで「セイ イット アゲイン」と言っても、分かってもらえなかったら、よりいっそうあせりますね。
そんなとき、再挑戦「セイーラゲイン、プリーズ」と言ってみて。
パードゥンでも、ワンスモァプリーズでも、もう一度言ってください、と伝わればそれでいいのですが、「セイーラゲイン」お試しを。
英語上達願望者やアメリカ留学しようかと考える日本人留学希望者にとって、ジョン万次郎式「カタカナで覚えるネイティブ風発音の極意」、役にたつと思います。
もちろん、ジョン万次郎式カタカナ英語で万事解決というわけでもないし、このやりかたが一番というわけでもありません。
よい部分もあれば、手直しが必要なこともでてくるでしょう。
<つづく>
ぽかぽか春庭ニッポニアニッポン語教室>言語の多様性について(8)ジョン万次郎式カタカナ英語・掘った芋いじるな
さて、日本語なまり英語ジャングリッシュJanglishでよい、という春庭の主張が、世界に理解され、ジャングリッシュで堂々世界に押し出していけることを願いつつ。
janglishが英語方言として世界に通用するようになるまでに、ひとつの試みとして。
英語発音がうまくいかずに英会話挫折した人のために、とりあえず、ジョン万次郎式の「聞こえたとおりに発音する」方法をお知らせしましょう。
必要なのは、「これまで文字で習ってきた英語発音知識を一度リセットする」という柔軟な心です。
「日本の学校英語の読み方」で教わってきたことをリセットする。
中学などで英語教科書を音読させられた、あの膨大な努力がムダになるみたいにみえますが、過去に受けた英語教育は、伏流水となって必ず役立つので、「昔、音読させられたあの時間はなんだったのか、と、お腹立ちになりませぬよう。
ジョン万次郎は、幕末から明治に生きた通訳です。
漁師として海に出て難破。漂流していたところをアメリカ船に拾い上げられました。
機転のきく万次郎は船長に気に入られ、アメリカ本土へ。耳から英語を覚えました。
万次郎は、発音を聞こえたとおりに「Sunday→サンレィ」「New York→ニューヨゥ 」と、カタカナ書きにして覚えていきました。文字を覚えるより先に耳で聞き取ったので、文字sun+dayを知って、「day=ディ」というすり込みをする前に、Sunday はサンレィと聞こえたとおりにカタカナで覚えたのです。
実際に、現在の英米人に万次郎がカタカナで書いた発音通りに話しかけると、十分意味が通じます。
What time is it now?を、文字から覚える派は「ファット・タイム・イズ・イット・ナウ」と発音するのに対して、耳から覚える派は「ホッタイモイジルナ(掘った芋いじるな)」と発音します。
実際に、英語話者に話しかけてみた実験結果がありますが、「掘った芋いじるな」のほうが、通じたのです。(テレビ番組のバラエティ企画として行っていた実験なので、検証が必要とは思いますが)
文字から覚えようとする日本のおおかたの英語学習者に対し、万次郎の「耳からインプット、カタカナでアウトプット」のやり方を、現代に生かした人がいます。
脳科学者の池谷裕二です。
詳しくは『怖いくらい通じるカタカナ英語の法則・ネイティブも驚いた画期的英会話術』(講談社ブルーバックス\1,050)をご参照ください。
・We had a lot of snow → ウィアダラーラスノウ
・Have you been to Seattle? → ハヴュベナセアロウ
・That is not what I meant. → ダーツナーッワライメンッ
・Give me some medicine. → ギンミスメデスン
・Say it again. → セイーラゲイン
英会話が早すぎて聞き取れないとき、「もう一度言って」というつもりで「セイ イット アゲイン」と言っても、分かってもらえなかったら、よりいっそうあせりますね。
そんなとき、再挑戦「セイーラゲイン、プリーズ」と言ってみて。
パードゥンでも、ワンスモァプリーズでも、もう一度言ってください、と伝わればそれでいいのですが、「セイーラゲイン」お試しを。
英語上達願望者やアメリカ留学しようかと考える日本人留学希望者にとって、ジョン万次郎式「カタカナで覚えるネイティブ風発音の極意」、役にたつと思います。
もちろん、ジョン万次郎式カタカナ英語で万事解決というわけでもないし、このやりかたが一番というわけでもありません。
よい部分もあれば、手直しが必要なこともでてくるでしょう。
<つづく>
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます