2009/10/31
ぽかぽか春庭くねんぼ日記09年10月>幸福度ランキング(2)国民幸福度
2008年発表の調査結果ですが、アメリカ国立科学財団(NSF)は、世界の幸福度ランキングを発表したそうです。世界で最も幸せな国はデンマークでした。
この調査は、1981年から定期的に実施されているもの。2008年の調査はミシガン大社会調査研究機関の政治学者、ロナルド・イングルハート氏が率いて実施され、52の国の35万人を対象に「すべてを総合的に見て、今自分が幸せかどうか」と「総合的に考えて、自分の最近の生活にどの程度満足しているか」という2つの質問をし、回答者の答えを集計したのだといいます。
各国・地域の住民に対し、幸福度と生活全般についての満足度を尋ねた結果、幸福度が高かった上位10カ国・地域はデンマーク、プエルトリコ、コロンビア、アイスランド、北アイルランド、アイルランド、スイス、オランダ、カナダ、オーストリアの順。米国は16位。日本は43位。プエルトリコやコロンビアのように、日本よりGNPが低い国でも国民は「今、自分は幸せ」と感じる人が多いことが注目されます。幸福感とは、年収や「物をたくさんもっている割合」では計れないということでしょう。
幸福度は経済成長や民主化、社会的寛容度の高さに比例し、独裁政権下の国や貧困国は幸福度が低い傾向をみせる。「幸せでない」と感じる人が「幸せ」と感じる人を上回ったのはルワンダ、ロシア、イラクなど19カ国。最下位は政情不安が続くアフリカ南部のジンバブエ。ムガベ大統領による長期強権政治、超高率インフレなどで、住民が隣国の南アフリカへ脱出してしまう状態。
舅の残した遺族年金で暮らし、「貧困家庭」ではない生活を一人で楽しんでいる姑、我が家が「(実質的)ひとり親貧困家庭」であることは知りません。「男は家族を養う存在」と信じている姑なので、「息子は自営業で苦しい経営だけれど、家族のために一生懸命働いている」と、思わせています。姑は「息子の家庭は、贅沢はできないまでも、世間並みの生活をしている」と信じているので「ひとり親貧困家庭」の実態を知り「エンゲル係数、超高い」生活を知ったら心配が高じて健康に悪いかもしれない。姑が介護が必要な状態になったら私は稼ぎに出ることもできなくなって一家全滅してしまうので、姑の前では「幸福」を演じなければなりません。
「幸福感」とは必ずしもお金のあるなしで決まるのでないことは、GNPが高くなくても「国民幸福度」が高い国もあることからもわかります。私はひたすら「貧乏でも楽しんで生きる」工夫を続けています。「国民幸福度」の計算方法とは異なるでしょうが、我が家、貧困家庭の一員ではあっても、不幸ではない、、、と私は思っているんだけど、息子と娘にしてみれば、貧困家庭で育ったつらさをもう十分に味わった、とうところか。
貧困家庭の「生活を楽しくする工夫」のひとつが、招待券集め。招待券を手に入れて絵画展写真展を楽しんだり、古本屋の百円均一本を買うのだけがショッピングの楽しみだったり、「安い、無料、ご招待、」を生活の楽しみにしています。
招待券もらってタダで見る絵画展でも、絵を見て心ゆたかにすごす時間は同じです。
百円本だとて、読む楽しみは同じ。百円本が簡単に買えるようになって、図書館で借りる率が減りました。図書館の本は返さなければならないので。少し待てば古本屋に出回ると推察できる本は、すぐ読みたくてもちょっとがまん。
百円本にはいろいろな「思わぬ出会いの楽しみ」があります。先日百円本の中で見つけた池田亀鑑『平安朝の生活と文学』は、絶版にはなっていないけれど品切れ本で、復刊希望が出されている本です。百円本の棚で、新刊書店では買えないこんな品切れ本も見つけることができます。
「幸福度調査」のアンケートが私のところにやってきたら、、、、。「貧乏ではあるけれど、一病息災であるし、雨露しのげる住まいがあるし、仕事も続けていられて粗食は食べられるし、不幸といったら罰当たりそうだから、一応幸福と言っておかなければならないかもしれないんでしょうけれど、、、」という歯切れの悪い返答ながら、「不幸ではない」ってほうの部類に自分を入れないと、戦下に暮らしている人や地震や津波の被害から立ち直れない人に申し訳ないから、、、、
<おわり>
ぽかぽか春庭くねんぼ日記09年10月>幸福度ランキング(2)国民幸福度
2008年発表の調査結果ですが、アメリカ国立科学財団(NSF)は、世界の幸福度ランキングを発表したそうです。世界で最も幸せな国はデンマークでした。
この調査は、1981年から定期的に実施されているもの。2008年の調査はミシガン大社会調査研究機関の政治学者、ロナルド・イングルハート氏が率いて実施され、52の国の35万人を対象に「すべてを総合的に見て、今自分が幸せかどうか」と「総合的に考えて、自分の最近の生活にどの程度満足しているか」という2つの質問をし、回答者の答えを集計したのだといいます。
各国・地域の住民に対し、幸福度と生活全般についての満足度を尋ねた結果、幸福度が高かった上位10カ国・地域はデンマーク、プエルトリコ、コロンビア、アイスランド、北アイルランド、アイルランド、スイス、オランダ、カナダ、オーストリアの順。米国は16位。日本は43位。プエルトリコやコロンビアのように、日本よりGNPが低い国でも国民は「今、自分は幸せ」と感じる人が多いことが注目されます。幸福感とは、年収や「物をたくさんもっている割合」では計れないということでしょう。
幸福度は経済成長や民主化、社会的寛容度の高さに比例し、独裁政権下の国や貧困国は幸福度が低い傾向をみせる。「幸せでない」と感じる人が「幸せ」と感じる人を上回ったのはルワンダ、ロシア、イラクなど19カ国。最下位は政情不安が続くアフリカ南部のジンバブエ。ムガベ大統領による長期強権政治、超高率インフレなどで、住民が隣国の南アフリカへ脱出してしまう状態。
舅の残した遺族年金で暮らし、「貧困家庭」ではない生活を一人で楽しんでいる姑、我が家が「(実質的)ひとり親貧困家庭」であることは知りません。「男は家族を養う存在」と信じている姑なので、「息子は自営業で苦しい経営だけれど、家族のために一生懸命働いている」と、思わせています。姑は「息子の家庭は、贅沢はできないまでも、世間並みの生活をしている」と信じているので「ひとり親貧困家庭」の実態を知り「エンゲル係数、超高い」生活を知ったら心配が高じて健康に悪いかもしれない。姑が介護が必要な状態になったら私は稼ぎに出ることもできなくなって一家全滅してしまうので、姑の前では「幸福」を演じなければなりません。
「幸福感」とは必ずしもお金のあるなしで決まるのでないことは、GNPが高くなくても「国民幸福度」が高い国もあることからもわかります。私はひたすら「貧乏でも楽しんで生きる」工夫を続けています。「国民幸福度」の計算方法とは異なるでしょうが、我が家、貧困家庭の一員ではあっても、不幸ではない、、、と私は思っているんだけど、息子と娘にしてみれば、貧困家庭で育ったつらさをもう十分に味わった、とうところか。
貧困家庭の「生活を楽しくする工夫」のひとつが、招待券集め。招待券を手に入れて絵画展写真展を楽しんだり、古本屋の百円均一本を買うのだけがショッピングの楽しみだったり、「安い、無料、ご招待、」を生活の楽しみにしています。
招待券もらってタダで見る絵画展でも、絵を見て心ゆたかにすごす時間は同じです。
百円本だとて、読む楽しみは同じ。百円本が簡単に買えるようになって、図書館で借りる率が減りました。図書館の本は返さなければならないので。少し待てば古本屋に出回ると推察できる本は、すぐ読みたくてもちょっとがまん。
百円本にはいろいろな「思わぬ出会いの楽しみ」があります。先日百円本の中で見つけた池田亀鑑『平安朝の生活と文学』は、絶版にはなっていないけれど品切れ本で、復刊希望が出されている本です。百円本の棚で、新刊書店では買えないこんな品切れ本も見つけることができます。
「幸福度調査」のアンケートが私のところにやってきたら、、、、。「貧乏ではあるけれど、一病息災であるし、雨露しのげる住まいがあるし、仕事も続けていられて粗食は食べられるし、不幸といったら罰当たりそうだから、一応幸福と言っておかなければならないかもしれないんでしょうけれど、、、」という歯切れの悪い返答ながら、「不幸ではない」ってほうの部類に自分を入れないと、戦下に暮らしている人や地震や津波の被害から立ち直れない人に申し訳ないから、、、、
<おわり>