つくばの“ド素人”音楽同好会

クラシック音楽から,邦楽,洋楽とジャンルにとらわれず幅広く語り明かす,音楽の素人さんのための憩いの場です。

小澤征爾音楽塾の実況中継

2005年10月20日 23時17分45秒 | オペラ
かって,受験参考書で実況中継シリーズってのが流行しましたよね?
菅野の日本史とか,出口の現代文とか・・・・。懐かしい。
さて,今回は昨晩の小澤征爾・オペラ塾を実況中継風に振り返ります!

まず公演は以下。
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小澤征爾音楽塾オペラプロジェクトⅥ
ロッシーニ「セビリャの理髪師」(全2幕)

指揮 小澤征爾
演出 デイヴィッド・ニース
演奏 小澤征爾音楽塾オーケストラ
合唱 小澤征爾音楽塾合唱団
出演 ルクサンドラ・ドノーゼ
    ジョン・オズボーン
    アール・パトリアルコ
    ポール・プリシュカ
    ドナート・ディ・ステファノ
    ジュディス・クリスティン
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17時30分開場なのに,15時には東京に着いてしまって手持ち無沙汰で参りました。

開場とほぼ同時に会場内に。
当方,お安い席での鑑賞なので,せめて開演まではホワイエでぶらぶらしようとビールを片手に
あっちへこっちへ。

そしたら私の目の前を大江健三郎氏がご子息の光氏と奥様と歩かれているではないですか。
「最近,大江健三郎賞なるものを新設されたじゃないですか!いやあ素晴らしいです」なんて軽口を
叩こうかとも思いましたが,状況の悪化を考えて自粛しました(笑)

続いて,みるからに偉そうな人が来るなと思ったら江崎玲於奈氏でした。
どおりで偉そうなわけで・・・・。
これでノーベル賞受賞者2人とニアミスです。

ぶらぶらすること小一時間。そろそろ来るかなと思っていたら,来ましたよ。
18時15分筑紫哲也氏到着です。
にこにこしながら颯爽と会場入り。いやあ,かっこよかったです。筑紫さん,必ず来ると思ってました。
小澤さんのこと好きですものね。

さて,定刻18時30分に演奏がスタート。
お馴染みの序曲に「ヤメテケレ♪ッテケレ♪」と歌詞を載っけて小声で歌う私(笑)
舞台の幕が開いて,いきなり役者がランタン落としてガシャガシャ・・・・。あらら。
その後,第1幕終了まで記憶がないのはお許しください。さきほどのビールのせいで爆睡です(爆)

気が付くと拍手と共に休憩時間に。
折角なので,オーケストラピットに近づいて覗いてみました。
うわぁ,近いなあ。手が届く距離。
ティンパニの竹原さんがいるかなぁとちょっと期待してたのですが,お見受けすることができませんでした。残念。

25分の休憩後に第2幕が。
これが,第1幕に比べて格段に面白かった。
劇中で突然日本語の歌詞を挟んで笑いを誘ってました。
「もっともっと」とか,
ロジーナが「(小澤先生に向かって)マエストロ!」と呼びかけるなどなど。

やっぱり,こういう楽しみもないといけませんね,なんて思いながらロジーナの美声に聴き惚れていたら,きましたよ。地震が!
揺れました。
特に私は位置が高いもんだから尚更・・・。
地震と同時に,私はオーケストラピットを見ていましたが,小澤先生は全く動じる気配がありませんでしたよ。
何事もないような指揮ぶり。さすが。

さて,無事に演目終了。21時40分。
小澤先生も舞台上に登場し,カーテンコール。
大きな拍手に「ブラボー」の声。
「ヴリャァヴォー!!」とは私の声。
今回のオペラ,充分楽しみました。


会館を後にする道すがらに考えたのですが,オペラって,オーケストラの演奏だけでなく舞台劇まで一緒にやっちゃえ!みたいな,とても欲張りな芸術だなあと。
いままで,オーケストラしか見てきませんでしたが,オペラって言葉を換えればテレビデオ・・・。
いや,ハンバーグカレーのように1回で2度美味しい。
その発想はオモシロイわけだから,はまる可能性はあるなと。


小澤先生はこう言います「交響曲とオペラは音楽という車の両輪ようなもの」と。
よし,とりあえず新国あたりでいろなオペラみてみようかな!