あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

荒野に希望の灯をともす

2022-10-17 21:42:00 | ブログ
こんにちは☔️今日はよく降りましたね☔️

昨日は、故中村哲先生のドキュメンタリー映画が
名古屋で上映されていましたので、
昨日、家内と一緒に観に行ってまいりました。

「水源を確保することにより、耕作地の拡大が見られ、トウモロコシ畑が造られ、
家畜用のクローバーの緑のジュータンが広がっているのは感動的な光景であった。

わずかの飲料水確保に血眼になってきた我々には単に嬉しいと言う物ではなかっ
た。奇跡を目の当たりにするような天の恵みに打たれたのである。
…しかし、水の恵みをこれほどまでに実感した事はなかった。
そして、医療が生命に触れる問題を取り扱うなら医師である自分が生命の水を得
る事業をするのはあながちかけ離れた仕事では無い様な気がした。…
『医者井戸を掘る・干魃とのたたかい」(中村哲著)

病気を未然に防ぐのが上工(上級の医者)と鍼灸の医書には書かれています。
これは「治未病」(未だ病まざるを治す)と言い鍼灸治療の最も得意とするところなのです。
この生命力のもとも、先天の元気(親から受け継いだ生命力であり、水に属し五臓では腎臓に配当され
ます)と、後天の元気(土に属し五臓では脾臓(現代医学では膵臓に相当に配当されています)に分けて考えています。

中村医師は生命に必要な「水」と「土」を確保する事により「治未病」を成し遂
げた偉大な医師でした。本当に悔やまれてなりません。

今週金曜まで名古屋駅のシネマスコーレ
で、上映中です。よろしければご覧になってくださいね。




 
人は大自然の中で、身を寄せ合って生きています。そして、人もまた自然の一部です。
このことを忘れると、私たちの考えは宙に浮いてしまいます。
科学技術で自然を制御できると錯覚し、不老不死の夢が叶うかのように考える。
目先の満足のためなら、暴力も厭わず、生死さえ軽く考える。
生かされている恩恵を忘れ、暗い妬みや不安に支配される
―――現地で見ていると、大は戦争から小はいじめや自殺まで、この錯覚が影を落としているように思えます。
(2013年7月10日)
ペシャワール会報116号より

東洋医学は、自然医学です。
今こそ、立ち止まって命に向き合うべきではないかと思うのです。


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