
こんにちは、スタッフの山田です。昨日の治療院では、お電話での急なご予約が相次ぎました。
季節の変わり目、急に暑くなったり雨が続いたりするこの時期、
我が家の庭の夏野菜達にとっては恵みの雨も、人間にとっては体調を崩しやすい時期になりますね。
私が更年期の入り口に差しかかった頃、湿度や急激な暑さに体がついていけず、この時期よく体調を崩していました。
今思えば“大人の階段”をのぼる?そんな時期だったのでしょう。
ところで、なぜこの時期に体調を崩しやすくなるか?
ご存じですか?
東洋医学では、私たちの体は「気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)」という3つの要素によって支えられていると考えられています。
気(き) は、目には見えない「生命エネルギー」。 体を動かし、温め、免疫力を保ち、心身をめぐらせる役割があります。
血(けつ) は、全身に栄養を届ける「滋養の液体」。 身体にうるおいや力を与え、心の安定も支えてくれます。
津液(しんえき) は、汗や唾液・リンパ液などの「潤す体液」。
体温を調整し、関節の動きをなめらかにし、むくみや痛みを防いでくれます。
この3つがバランスよく巡っていることが、東洋医学における「健康」とされていて、
「気が動けば血が巡り、血が巡れば津液も流れる」そんな順序が大切と考えられています。
そして更年期は特にこの循環が乱れやすく、気血津液の巡りがスムーズにいかなくなることで、
のぼせ・だるさ・むくみなど、さまざまな不調が現れやすくなります。
そんなときは、ゆっくり休んで、のんびり養生するのがいちばん!
とはいえ・・・現実には、「家のこと」「仕事」「家族のケア」などに追われ、
なかなか自分のための時間が取れない方も多いのではないでしょうか?
「今日はちょっと疲れた」と感じたら、私は夜すぐ横になりたい気持ちを少しこらえて、 姿勢を正して目を閉じ、
ほんの5〜10分【今ここ】に意識を向けながら短い時間【瞑想】します。
1日の終わりに、自分の内側と静かにつながる時間、簡単にできる養生だと思って数年継続しています。
そして鍼灸治療は『気血津液』の“巡り”を整えるのが得意な療法です。
心と体のリズムが不安定なときこそ、ご自身を優しく整えてあげてください。
皆さまはどんな養生法を持たれていますか?
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