あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

つくる喜び

2021-08-22 21:54:00 | ブログ
こんにちは🌞今日は、久しぶりに晴れ間が見られましたね。
夕立もひどかったですが、久しぶりの太陽の恵み
嬉しかったですね。

毎週日曜日は、院長の自伝です。

さて、建具の製作であるが、先ずは3尺窓(90センチメートルの窓枠)の製作から行い、
次に4尺の肘掛け窓そして、6尺の掃き出し窓と徐々に大きな建具を作る
(現在はアルミサッシに変わり、窓枠の製作は殆ど行われないが当時は全て木製で作られていた)。
そして障子戸の作成、更に書院障子の細かい細工には神経を使うが、できあがった時の満足感は最高である。
当時職人の休みは月2回が標準で第1日曜日と第3日曜日が休みであった。
休みにバイクに乗って町中に出かける途中、建築現場で一生懸命仕事をしている
同年配の輩を見つけると「この野郎俺が休んでいるのにこいつ仕事してやがる!」
悔しくなって木工所に戻り一人で仕事をした事も今となっては楽しい思い出だ。

完成した建具を軽自動車に積み新築された家に向かいぴたりと切り込みして、スムーズに開閉出来る様に調節するのも技術だ。
又、建具が動かなくなったので修理に来て下さいとの依頼を受ける。
皆さんは動かなくなった建具を無理矢理動かそうとする。
プロの職人は先ず建具の嵌まっている全体を少し離れた位置から確認する。
鴨居の状態、敷居の状態、立て付けはどうか、
それから動か無くなった建具の四隅を軽く触りどこが問題の場所かを見分けて修繕する。
特に新築の家屋は数ヶ月たつと自然環境の「風雨寒暑」により少しずつひずみを生じ、
乾燥すれば縮まり湿気に中(あた)れば膨張して動きが悪くなるのでアフターサービスも欠かせないのだ。

この現象は身体も全く同じなのだ。
ここ数日間悪天候による大雨が続いている。
東洋医学ではこれを湿邪と言う。
本来秋は燥邪の影響を受けるのが正常であるが、季節に反して起こる異常気象により生体
に悪影響を与える。私も昨日より頭がボヤーっとして、起立時に軽い目眩の様な
感じがするので妻に鍼治療をしてもらった。今はすこぶる快調である。

さて、本日どうしても書き留めて置きたいことがもう一つある。
今朝の10時過ぎにツクツクボウシの鳴き声を聞いた。
私が名古屋に来てから50年になるがツクツクボウシの 鳴き声を聞いたのは初めてである。
窓外で鳴いているツクツクボウシの鳴き声を聞きながら、仲間はいるのかな? 
異常気象の為なのか? それとも子供がどこかで捕獲したツクツクボウシを放し
たものだろうか? などと考えながら、ツクツクボウシの鳴き声にしばらく聞き入っていた。

私の古里である静岡の田舎では、6月の入梅時のニイニイゼミの鳴き声から始ま
り、アブラゼミ→クマゼミ→ツクツクボウシと鳴き、夕暮れにはヒグラシゼミが
カナカナと悲しい鳴き声をあげる。
そして、夏の終わる頃にはミンミンゼミが鳴いて競い合って鳴いたセミの一生が終わるのだ。

次週に続く
コメント
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