痛みや気になる症状が良くなっていく！というのは当たり前と申しますか、当然その症状の緩和を目的に治療をしていますので、これが1番の目的なのですが！
治療を続けていることによって、もう一つの効果として「ご飯が美味しく食べられるようになっていく」ことがあります👍
こちら、本当によく患者さまより喜びの声をいただくのですが、実はこの「美味しくご飯が食べられること」こそ症状の緩和より、わたしが目指している治療目標なのです。
以前もお話ししたことがありましたが「食は命なり」。健康も身体も鍼治療で得られるものではなく、三度の食事から作られるものだからです。
ご馳走をお腹いっぱい食べてくださいということではありません。滋味といい、患者さまそれぞれの体質や体調に合ったものを適量召し上がっていただくことが健康への1番の近道なのですね。おおよそ身体の欲しているものが滋味につながるとされていますが、昨今のグルメブームでどうしても目で食べてしまいがちになっています。目で食べるというのは、身体の声ではなく頭の中で決めて食べてしまうと言えば分かりやすいでしょうか？
五味と言って、「酸」「苦」「甘」「辛」「鹹(しおからい)」の5種類の味のものが各蔵を養うとされています。これらが「肝」「心」「脾」「肺」「腎」を養うとされており、ちょっと立ち止まってどの味を身体が欲しているかな？と考えてみてください。おそらくご自身の少し弱い部分を養う味を好まれると思います。ちょっと気になられましたか？
実は皆さまそれぞれ持って生まれた体質というか、素因というものがありおおよそ同じ味を普段好まれると思いますが、たまに無性に酸っぱいものが食べたくなる！とか甘いものが！というときは少しバランスを崩しているサインかもしれないのです。こういった身体のサインに目を向けることがセルフケアにもつながっていきます。治療院でもこういうお話に興味のある患者さまは是非お声をかけてくださいね。具体的な養生法についてもお話しさせていただきます。
私達の身体はいろんなサインを常に発信してくれています。この情報を素早くキャッチできるよう、身体の声に耳を傾けることをはじめてみませんか？
