あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
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もうすぐ七夕ですね

2019-06-24 22:22:00 | 健康・病気
6月も残すところ1週間となりました。
 
梅雨入りしたとはいうものの、殆ど雨が降ることもなく、例年のように厳しい暑さに見舞われるでもなく、比較的過ごしやすい日が続いていますね。
 
ブログでご紹介したせいなのか、口コミなのかははっきりしないのですが、今日は癌と診断されて患者さまが3名治療にいらっしゃいました。皆さま主訴はバラバラですが、鍼灸治療で痛みのコントロールをされたり、抗がん剤の副作用の軽減を目的にいらしたり、いわゆるリンパ浮腫の改善目的でいらしたりと多種多様です。
 
痛みのコントロールに関しましては、鍼灸治療によって患者さまのお持ちになっているモルヒネ様物質の分泌や代謝が盛んになることによってペインコントロールにつながっているのではないかと考えられます。抗がん剤の副作用の軽減に関しましては、ご自身の免疫力の賦活に伴い様々な症状の緩和につながっているものだと思います。
 
リンパ浮腫と申しますのは、癌などの手術後にリンパ節を取り除いてしまったことが原因で、その所属リンパ節の該当部位に浮腫が出てきてしまう病症ですが、鍼灸治療によって身体の中の水分代謝の動きが活性化することにより、浮腫の症状を緩和させることができるのです。経絡でいうと三焦経という経絡が関係しています。これがリンパに沿っているというのではなく、身体全体の水分代謝に関わっているという東洋医学的な見地です。この三焦の調整は鍼灸治療の根本的な治療目的でもあります。鍼で気を巡らせて治療を行っていますが、結果的に三焦の調整ができることが治療目的となっていますので、リンパ浮腫などは漢方鍼治療の得意分野といっても過言ではありません。現にオペ後から10年以上リンパ浮腫予防に治療を続けておられる患者さまがおられますが、大きな浮腫もなく喜んでいただけています。
 
当院では、浮腫に対するマッサージなどの専門的な手技を行なっているわけではなく、気血の全身調整により浮腫が起こりにくい身体づくり、浮腫をご自身で改善していくような方向性をつける治療を行っています。まさに未病治なのだと思っています。
 
身体に出てくる様々な症状は、身体からのサインの一つなのです。このサインを見逃すことなく、病の小さな芽を見逃すことのないよう、スタッフ全員で全力で治療にあたっています。患者さまも是非、身体の気になるサインがございましたら、些細なことでも教えていただけると幸いです
コメント
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