ハンガリー・オーストリア旅行記：6日目（その9）－「ドナウ川のクルーズ」：ヴァッハウ渓谷

Wachau, Austria

さてさて、メルクの町で修道院を訪れ、可愛い町を散策し、昼食を食べたワタクシ達は、
この日の最大の目的であったドナウ川（Donau）のクルーズに向かいました。


ワタクシ達が乗るクルーズ船がやって来ました。ヴァッハウ渓谷（Wachau）のクルーズ船はここメルクと、
下流のクレムスを行き来するのですが、ワタクシ達は終着点のクレムスまでは乗船せず、
途中のデュルンシュタインで途中下船する計画を立てていたんですよ。


メルク修道院もこれで見納めです。ワタクシ達は見晴らしのいい二階デッキに席を取り、ワタクシは2台のカメラを準備するのでした。


これからワタクシ達が下っていくヴァッハウ渓谷は、オーストリア北部のドナウ川流域に広がる景勝地です。
南北の山脈に抱かれた36キロに及ぶ渓谷一帯が「ヴァッハウ渓谷の文化的景観」の名で、ユネスコの世界遺産に登録されています。


ブダペストの時にも書きましたが、ドナウ川は長さが2860km、ドイツから流れ出てオーストリア、スロバキア、ハンガリー、
クロアチア、セルビア、ブルガリア、ルーマニア、モルドバ、ウクライナと10ヶ国を流れる世界的な国際河川です。


クルーズ船の中も国際的でした。様々な言語が飛び交い、様々な国の人々が同船しています。
皆さん、よく飲みよく食べはりますわ。


ところで、ワタクシ達が船に乗って下っているのがヴァッハウ渓谷なのですが、「渓谷」という言葉でワタクシ達はどんな場所を連想するでしょう。
ワタクシは急峻な山に挟まれた谷間を流れていく急流が、渓谷だという意識が強いんですよ。


しかし、この渓谷は山に挟まれた谷であるとはいえ、谷は広く雄大であり、何よりも川は大河で悠々と流れています。
渓谷という言葉を聞いても、日本人であるワタクシ達とヨーロッパの人々が思い浮かべる風景は大きく違うことでしょうね。


ではでは、これからのクルーズを楽しみにするとしましょうか。天気がいいので嬉しいですわ。

使用したカメラ：2、5、7枚目はFUJIFILM X-Pro2、他はFUJIFILM X-T1


ドナウ川をクルーズ船に乗って下っていくと、数多くの船とすれ違います。
それはクルーズ船であったり、国境を越えて他国に行く客船であったり、荷物を積んだ貨物船であったりと種類は様々です。
川が交通上の大動脈であることを実感しました。それも日本では見ることが出来ない経験ですね。


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