蒸気機関車の終末期 播但線は 日帰りで行けるうえ 姫路・和田山間は 客・貨物列車を豊岡機関区のC57が牽引していた
ので良く出かけました 和田山には レンガ造りの機関庫が有り 豊岡機関区のC57が常駐していて 中でもC57 11やC57 95
号機は 人気の高い機関車でした。
生野峠を下り寺前まで来ると 緩やかな下り勾配が続くので煙は期待できませんが 各所にある小さなカーブが 絶好の撮影
ポイントになりました。
良く通った溝口駅北側近くのカーブです。
1971年2月撮影 播但線 溝口~福崎 C57 11 上り貨物
近付いた所をもう一枚。
C11牽引の区間列車の外に 和田山までの列車は 殆どの列車が 気動車化されていましたが 朝夕に三往復のC57牽引列車が
ありました。
朝の和田山行を牽引する C57 11号機です 当時は 自動信号化されていなかったので はえたたきと呼ばれた通信線がずらり
と並ぶ側を避けると 三脚を立てる位置も限られます。
1971年2月撮影 播但線 鶴居~新野 C57 11 631レ 普通 和田山行
釜をアップで。
集煙装置とボイラー上の重油タンク それとスノープローが C57の美しさを損ねますが 門デフ装備のC57 11号機は 元
「かもめ」牽引機と言う事もあり 特に人気が有りました。
峠を降りた貨物列車は 警戒に姫路を目指します。
新野~寺前 C57 11 上り貨物
給水中のC57 11号機。
1971年5月撮影 姫路第二機関区 C57 11
灌漑用の水車を見付けたので。
1971年6月 播但線 鶴居~新野 C57 11 上り貨物
生野越えと呼ばれた区間は 貨物列車にDD54の前補機が付いたので 補機が付かない寺前以南での撮影が殆どでした。
C57 11号機のその後を調べてみると 1972年播但線の無煙化で 役目を終えたC57 11号機は 同年11月廃車となり 集煙装置や
重油タンク・スノープローを外され 豊岡機関区の有った 豊岡中央公園で展示保存されています ただ屋根は設置されていますが
外観は 錆や汚れが目立ち傷みも激しい様です。