母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

花—千両役者

2023年04月18日 | 花(春)

桜が散れば牡丹の庭
古い町の寺の庭で
待っていましたと開く大きな赤い花は
回り舞台の華やかな人気役者
この季節の主人公

多くの画人の心を乱し
姿を佳人になぞらえ絵に残され
痛快なほど快活に謳い舞うつややかなその花
この世の春を謳歌して
香りを振りまく
かぐわしい大輪の牡丹
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 天平の寺 | トップ | 五月の海・灯台 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

花(春)」カテゴリの最新記事