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母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

白い花の咲くころ

2017年03月24日 | 花(春)
心柔らかなころ
ラジオから流れていた歌がある

白い連山のあるふるさとの
白い花は何の花だったろうか

嶺の残雪が光る庭の
日だまりに淡雪のように
白い雪柳がゆらゆら揺れて咲いてたろうか

雪柳は大きな庭石に沿い
白い花をつけた柳になりいくつもの枝を
揺らし流れていたろうか

そして庭石の上には金色の目の
若い黒猫がいただろうか

白い花の咲くころ
銀色の高山を臨むふるさとでは
目覚めの陽光が生き物らの上に振り撒かれたろうか

白い花の咲くころ
若者たちは 幸せでいたろうか

雪柳 水仙 白菫
白梅 辛夷の花に泰山木 白木蓮 
命を先導する白い
連山の村に白い花の咲くころ





コメント (3)
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