母はふるさとの風

今は忘れられた美しい日本の言葉の響き、リズミカルな抒情詩は味わえば結構楽しい。 
ここはささやかな、ポエムの部屋です。

夏の朝の花

2023年08月30日 | 花(夏)


まだ熱の冷めやらぬあけぼのの
薄い光の中に咲く朝顔は
日の出とともに輝き しっかり主張し
伸び伸びと開き
真昼を過ぎると
はなびらを静かに閉じてゆく

夏の夜明け
太陽の登り切るまでの短い時間
そして訪れる晩秋の
冷ややかな大気にも負けず咲いて
細い幹が凍って枯れるときまで
青紫の美しい
色と形で咲きつづける絹のように薄い
あさがおの花
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2 コメント

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Unknown (麻乃)
2023-08-30 21:48:20
はなさん、何時も美しい日本語の綺麗な詩を有難うございます。✨
ご存知の様に私は言葉遣いが酷いので、はなさんの詩で勉強させて頂いています。🙇‍♀️

この夏の暑さは殺人級でしたから秋になったら疲れが出そうですよね。
はなさんご自愛くださいネ💕私も気をつけます。
それにしても朝顔の鮮やかな色が本当に綺麗✨✨
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Unknown (はな)
2023-08-31 09:43:07
いつもコメントありがとうございます、麻乃さま
日本のことばは、変化していっても、
こころはいつまでも残ってほしいですね。

ことしは暑すぎて、夏の花たちは元気ありません。 虫も本当に少ない、不思議夏です。
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