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どちらを選ぶかは自分次第

加速する社会のスピードに疲弊してゆく人間たち

2016年11月02日 | 化学物質と電子機器社会への警鐘




晩秋のツワブキ 季節のめぐりを待って咲く花に癒やされます



前の記事の首の後ろの筋肉異常(スマホ首)で、新型うつに・追記ありの続きです。

電通の若い女性社員が、連日の残業続きで休みも眠る時間もなく、仕事に追われて、自殺した事件は記憶に新しいです。
一流大学を出た、いわゆる才媛でも、使い捨てにされるように、消耗していく電通という会社。

電通だけではないかもしれませんが、昔よりも、物が動くスピード、話が進むスピード、結果を出さねばならないスピードが加速してきて、昨今は、急激に人間が消耗していっているのではないかと、思っていました。
人間は機械じゃありません。

前の記事でストレートネックにより、新型うつを発症した、女性研究者の方の、1日16時間もデスクワークっていうのも、異常でしたよね。
特に女性は、男性と筋肉のつき方も違うから、筋肉への負担も大きくなってしまうし、ストレートネックになりやすいのではないかと思います。

長時間の使用はもともと避けたい電子機器ですが、1日、16 時間 の暗室でのデスクワークなんて・・・幸せを感じる脳内伝達物質セロトニンの分泌が促されるはずがありません。
自殺した電通の社員も、ネット広告の担当だったといいますから、もちろんPCの前から離れられない生活だったでしょう。

便利さと危うさは、いつも隣り合わせです。

昔は、連絡には手紙を書いたりしました。急ぎのときは、電話かファクシミリ。ついこないだまでそんな生活だったと思うのは、私が古い人間だからなのでしょうか。
便箋を選び、手紙を書いて、読み直して、もう一回書き直して、封筒に入れ、切手を選んで貼る。ポストまで出向いて投函して、相手に着くのは、何日かあと。
その間、届いたかなと思ったり、日常のあれやこれやで書いたことすら忘れてしまった頃、返事が届いて、「ああ、元気そうだな」と安心したり。
何だか、そんな、のんきな、ゆったりした時間の流れもよかったよ。

メールとかラインとかスカイプとか、瞬時に同時進行で相手とつながる。それはそれでとても便利で楽しい機能ではあると、理解はできるのですが。

2013年9月、オリンピックが東京に来ると決まった直後に書いた、「里山資本主義」という記事があるのですが、そのコメント欄で、今を生きる若者の一人であるメイプルさんから頂いたコメントが、喉に刺さった魚の小骨みたいに、時々、心にひっかかったように思い出されるのです。
長いので、その部分を抜粋しますね。


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ただ、一若者として思うのは、便利なものに囲まれ、都会に居れて、一昔前とは比べ物にならない程の刺激と情報を受ける生活は・・必ずしも『幸せ』と結びつかず、逆になぜか心が疲れてしまうものではないかと、そう感じています。

オリンピック開催という『刺激』にも、喜べず、どこか疲れたような視線を向けてしまうのは、僕達があまりに情報過多の社会で絶え間なく外部から降り注ぐ「刺激」に心底うんざりしているからかもしれません。

ある生物学者さんが仰っていましたが、人間という動物にとって今の世のなかのスピードは過剰に早すぎるらしいですね。

便利さ、快適さを求めてどんどん世界のスピードを上げた結果、社会や文明の要求してくる『速度』に人間自身が疲れストレスをためるようになってしまうのは皮肉なものです。

人間に今必要なのは、一度『立ち止まる』ことを実践する勇気なのかもしれません。

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コメントの返事にも書きましたが、私は若者じゃないけども・・自分が書いたのかもしれないと錯覚するほどメイプルさんの気持ちに共感、うんうんと、うなずいてしまいます。
皆さんは、どのように思われたでしょうか。


このスピードアップの原因と背景に、電子機器が関わっていることは、間違いないですし、もはやそれなしでは、何もできない社会、世界に、それこそ加速度的なスピードを上げて変化しています。


そう言えば、今年の流行語になりそうなピコ太郎さん。
全世界につながっているインターネットは、宣伝費も使わずに、無名の 芸人さん シンガーソングライターをわずか2ヶ月で、世界的な有名人にしました。
すごいなあと思いますが、ある意味、人の考える許容範囲を超えた影響力には「恐ろしい」という気持ちにもなります。


PCやケータイ、スマホ・タブレット、それら電子機器が生まれる前には、スマホ首など、存在し得ない病気でした。
それらがくまなく普及したがゆえに、自律神経がおかしくなって、うつ病を発症し、追い詰められ自殺を選ぶ人達がいる。
ずっと危惧していたことが、今、目に見える形で、これもあれも、と、あちこちで噴出していると感じる昨今なのです。


・・・つづく



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