虹色オリハルコン

命にエネルギーを与えるパワーの力

命からエネルギーを奪うフォースの力

どちらを選ぶかは自分次第

タイのユニークなエコバッグは、ジュゴンを守るためだった件

2020年07月02日 | 海からのメッセージ

7月1日からようやくレジ袋有料化が始まったけど、コロナ禍のなかでは、衛生面も気になるところ。
普段エコバッグを使っている人でも、今はあえてきれいなレジ袋もらっている、という人もいたので、このタイミングの有料化は間が悪いなと思う。

マイナス消滅フォースの決めることは、すべて裏目裏目に出てしまうのは、わかっていたけれど、まさかレジ袋有料化のタイミングまで裏目に出てしまうとは・・・!

  

せめて1年前なら、今頃は、日常生活にもなじんでいたことだろう。
……まあ、買い物袋も複数用意して、まめに洗えばいいのだけのことですが。


(あと、レジ袋をゴミ袋として再利用したい、その他、どうしても必要だという方は、数円払って買えばいいだけのこと、始末はちゃんとすればいいだけのことだと思うのです。この件、それぞれの立場であまり目くじら立てるのも精神衛生上、良くないと思います。)



  

   ↑↑
タイのレジ袋を廃止で、ユニークなエコバッグを使う人が続出している件 : カラパイア

これ、すごい。タイのエコバッグがインパクトが強すぎてびっくりしました。
エコバッグの敷居が低くて、おもしろい。たくさん買うなら、案外便利!?
エコバッグをわざわざ買うのもエコでないと、リンク記事には、手押し車、バケツ、バスケット、スーツケース、鍋などあらゆる容器をレジ袋の代用にしている証拠写真が!
武田某氏もこれなら、文句のつけようもないでしょうけど、日本でこれをやるのはかなりの勇気ですよ。


しかし、昔々、前世紀の話ですが、レジ袋をいりませんって言うと、店員に奇異な目で見られたり、万引きするんじゃないかって、店を出るまで店員に監視されたり、本当嫌な気持ちになったもんなんだよ。

それ考えると、時代が違うとは言え、タイの人たちのおおらかさとバイタリティーには、感嘆する。

しかも、どんな形であれ、タイでエコバッグをみんなが使うようになった動機付けは、腸内にたまったプラスチックが原因で死んだ若いジュゴンのためだったの。
以下、カラパイヤより抜粋


■ジュゴンの死が環境保護への取り組みをより真剣に

今回、タイで一気に環境保護への深刻度が増した原因となったのは、去年8月に起こったジュゴンの死だったという。

まだ若いジュゴンが死んでいるのが発見され、その原因が腸内のプラスチックだったことがニュースなどで報じられると、市民はプラスチック汚染が海洋に与える影響の深刻さをますます意識するようになったようだ。

このジュゴンの死に対応した獣医の1人は、Facebookでこのように綴った。

ーーーーーーーーーーーーーー
小さなプラスチックの多くが、ジュゴンの腸を詰まらせ炎症の原因になってしまいました。ジュゴンは、血液感染症と肺の炎症を引き起こして死んだのです。

誰もが、この出来事を悲しんでいると思いますが、これら希少な海洋生物を救うためには、環境をみんなで守っていくことが大切なのだということを、ここで繰り返し伝えさせてください。

ーーーーーーーーーーーーーー



微笑みの国タイは、仏教の国。国民の95%が仏教徒なのだという。自分の命と同じように他の生物の命も大切にする。
インパクトの強いエコバッグも、そういうやさしい理由だったから、と、わかるととてもうれしくなる。



'Garbage Waves': Trash covers water at beach in Dominican Republic



上の動画はリンク先の記事より。プラスチックゴミが波と一緒に寄せては返す、ドミニカの海岸。



環境問題を考えるとき、いつも一青窈さんの「ハナミズキ」の歌を思い出してしまうのだ。


 僕の我慢が実を結び、果てない波がちゃんと止まりますように
 君と好きな人が100年続きますように・・



私たちは、未来の人たちのために、どんな世界を残せるんだろうか・・・残したいんだろうか・・・。

自分の生活、身の回りのことしか考えないなら、エコバッグなんかめんどくさい、と思うのは理解できる。
でも、もう少し視野を広げて、その先にあるゴミ問題や海や川の事、つながっていく命のこと、それらのために自分が今できることを考える、そういう思いを持った人たちが増えていけば、未来は明るくなってくるはず。


★関連記事
 10年経って・・レジ袋有料化への動き




 



★しばらく以下の記事をトップ記事の次の記事に固定しております。よろしくお願いいたします。

  

  →未来はやさしい人たちに託される



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10年経って・・レジ袋有料化への動き

2018年11月06日 | 海からのメッセージ
 


ウミガメは好物のクラゲと間違えてビニールやレジ袋を食べてしまう。


ちょうど10年前、マイバッグ運動が活性化して、レジ袋削減に一歩踏み出したかに見えました。
しかし、海洋生物など野生動物の影響への危機感が今より少なかったし、当時出版された武田某氏の「偽善エコロジー」なる本が脚光を浴びて、新たなエコバッグを作るためにCO2が増えるぞ、偽善だぞ、エゴだぞ、という「エコバッグはエゴ」的思考が、一部に受け入れられ、ある種の空気を作っていったのでした。
ツッコミどころ満載とは思いましたが、その本の効果かどうかわかりませんが、レジ袋削減運動はその後、国民的運動にはならず、ペットボトル含めて消費使い捨て文化は、便利さゆえに継続されて行きました。
 エコバックはエゴなのか・追記あり(2008年7月)




水鳥は魚を丸呑みするから、大きいプラスチックも飲み込んでしまう。
体はなくなっていくのに、お腹に溜まったプラスチックはそのままだ。涙。


ここ数年で、海のプラスチック汚染が加速度をまして、目に見える形でひどくなり、特に動物たちがプラスチックに殺されている写真など見るにつけ、人として良心が痛みます。ようやくプラスチック削減の機運が再び出てきました。今回は世界的潮流として。

わたしは、レジ袋有料化に全面的に賛成です。今度こそ、武田某氏も口をはさんでほしくない。次の世代のためにも、使い捨て文化はもう終わりにしなければ。

また、世界的規模で、水道水や食塩から、マイクロプラスチックが見つかっており、人の排泄物からも見つかったというニュースもあった。捨てたものが巡り巡って人間に戻ってくることも忘れてはならない。




レジ袋有料化 プラごみの削減を着実に前へ

2018年11月03日 読売新聞

 プラスチックごみによる環境汚染が顕在化している。一足飛びの「脱プラ」は難しいにしても、身の回りのプラごみを着実に減らしたい。

 環境省が「プラスチック資源循環戦略」の素案をまとめた。使い捨てプラ容器の削減に向けた数値目標などを掲げている。

 プラスチックは、主に石油から作られる合成樹脂だ。軽量で耐久性に優れる一方で、自然界では容易に分解しないことが環境保全上、問題となっている。海中に蓄積し、2050年までには魚の総重量を上回るとの推計もある。

 スーパーのレジ袋や総菜の容器など、使い捨てプラ容器の1人当たりの廃棄量で、日本は米国に次いで多い。プラスチックに代わる素材が見当たらない現状では、プラスチックの使用を出来るだけ控えることが大切である。

 今回の素案の柱は、スーパーやコンビニエンスストアにレジ袋の有料化を義務付けることだ。既に60か国以上で、有料化や使用禁止などの規制が導入されている。

 国内のプラスチック使用量のうち、レジ袋の割合は1%程度だ。それでも、各家庭にある身近なプラスチック製品の一つだけに、有料化は、プラごみ対策の象徴的な意味合いを持つと言える。

 有料化を契機に、プラごみ削減の意識をさらに高めたい。

 環境省によると、レジ袋対策に熱心な市区町村では、多くのスーパーが有料化を実施している。これに対して、コンビニでは、ほとんど進んでいない。

 マイバッグを持参する客が、スーパーと比較して少ないという事情がある。冷たい飲料と温かい弁当を別々の袋に入れて持ち帰る客が多く、レジ袋の需要は高い。有料化すれば、無料の他店に客が流れる懸念もあるという。

 コンビニで有料化を定着させるには、義務付けによる一律の実施が現実的な手段なのだろう。

 ペットボトルの削減も重要だ。中国や東南アジアの一部の国では、環境上の理由で、外国からの廃プラの輸入規制に転じた。輸出先を失った国内の業者の間では、在庫量の急増により、処理が追いつかないケースが目立つ。

 国内でのリサイクル率をさらに高める必要がある。

 容器を紙パックなどへ転換することも有効だ。水筒を持ち歩く人が増えれば、ペットボトルの使用量の抑制につながる。

 環境破壊を食い止めるには、自然界で分解される生分解性プラスチックの低価格化も不可欠だ。

----------------



富山県はレジ袋有料化によって、90%もレジ袋の使用が減った というお話も10年前の2008年でした。
ほんと、その気になればみんな、やればできる子なんだって。

 →レジ袋が90%減った富山県
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湖の底にもマイクロプラスチック!

2018年08月07日 | 海からのメッセージ

海を漂うプラスチックごみ、微量の小さなプラスチックの粒が、海のプランクトンに取り込まれることで、食物連鎖で、人間にもその害が及ぶといわれている、マイクロプラスチック問題。
実は、海だけでなく、湖にもマイクロプラスチックが存在していることがわかった。

しかも、調査した熊本市の江津湖(えづこ)では、世界的に見てもその量が多いという。
それも、プラゴミではなくて、子どもが、周辺で遊ぶときのプラスチックのスコップが原因の一つだという・・・。



湖の底に微細プラ粒子、海以外も汚染広がる 熊本
日本経済新聞 2018/6/25

 熊本市にある湖の底に、世界的に汚染が問題になっているプラスチックの微粒子「マイクロプラスチック」が蓄積していることを熊本大の研究グループが25日までに突き止めた。海だけでなく、まだ研究が進んでいない国内の淡水域にも汚染が広がっていることを示す結果だ。

 水辺で子供が使うポリプロピレン製のスコップが発生源の一つらしいとの実験結果もまとまり、グループは「マイクロプラスチックを出さないような遊具の開発が望ましい」としている。

 熊本大の中田晴彦准教授と大学院生の恵良要一さんらは、熊本市内の江津湖の15地点で底泥を採取、マイクロプラスチックの量を調べた。

 14地点から粒子が検出され、最も多い場所は泥1キロ当たり2091個が見つかった。中国の淡水湖の調査結果より1~2桁多く、ドイツのライン川やマイン川の底泥とほぼ同レベルで、世界的に見てもかなり多かった。最も少ない場所は同124個だった。

 グループは、周辺で子供が頻繁に砂遊びをしていることに注目。江津湖の砂をおもちゃのスコップで最大30分間かき回す実験をした。すると、砂の中から多くのマイクロプラスチックが確認された。湖の底泥から見つかったのと形がよく似たものもあり、おもちゃが発生源の一つなっている可能性が判明した。

 恵良さんは「マイクロプラスチックから生物に有害な添加剤などが溶け出す可能性もあるので、今後、詳しい調査が必要だ」と話している。

 国内の淡水域は、琵琶湖の水や泥からマイクロプラスチックの検出が報告されているが、調査データが少ない。〔共同〕




写真は「キロクマ」より「江津湖と夕日」


江津湖で画像検索すると、プラゴミどころか、子どもたちが水遊びするのにも最適な、きれいな湖だってわかりました。

しかし、それが仇になってしまったのか、プラスチックのスコップでかき回すたびに、プラの小さなつぶつぶが、砂に蓄積されていくらしい・・・
紫外線でプラスチックが劣化するのはわかるけど、プラスチックがこんなにもろいものだったとは!そんな些細なことで!

それじゃあ、あの広大な海さえも、プラ汚染されるのは、推して知るべしということだろう。

ウィキによれば、江津湖は水生植物が豊富で、魚類も渓流魚から海産魚まで豊富な種類が生息、数多くの渡り鳥も飛来するということです。
とりあえず、環境問題の啓蒙活動もありの、水辺のプラスチックのおもちゃの持ち込みは禁止でいいのではないかと思います。

そういえば、昔の子どものシャベル、金属だった。

  

ネット検索したら、上のようなスコップもあった。シンプルでかわいい。

アスベストがかつてそうだったように、悪いとわかっても、人はお金のためになかなかやめられません。だけど。
現代文明も、「環境」「共生」という視点から、抜本的な意識改革をしていかなければならない時代になったのだと、改めて思います。


江津湖(ウィキペディア)
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プラスチックごみ、サンゴ成長に悪影響 死滅することも

2018年07月30日 | 海からのメッセージ




海の生物たちの宝庫、サンゴ礁。生物多様性を保つためにもかけがえないもの。
が、サンゴにもまたプラスチックの害があることを知り、がくぜんとした。

サンゴは褐虫藻という微小な藻を体内に取り込んで共生関係を作っている。
その藻が取り込めなければ、サンゴは死滅することもあるというのだが、マイクロプラスチック入りの餌を与えられたサンゴの幼生は、藻が取り込みにくくなるという実験結果です。

以下、メモのために記事全文。


プラスチックごみ、サンゴ成長に悪影響 死滅することも
朝日新聞 2018年7月29日

紫外線などで劣化したプラスチックごみが砕けてできた微小粒子「マイクロプラスチック」が、サンゴの成長に悪影響を与える可能性があるという研究結果を、東京経済大などの研究チームがまとめた。マイクロプラスチックがサンゴの体内に入ることで、成長に欠かせない藻類を取り込みづらくなるという。

 サンゴの体内には「褐虫藻(かっちゅうそう)」という大きさ0・01ミリほどの微小な藻類が大量にいる。サンゴは褐虫藻にすむ場所や老廃物を与え、褐虫藻は光合成で作り出した栄養をサンゴに与え、共生している。サンゴの体内から褐虫藻が失われると白化して死滅につながることもある。

 研究チームは、まだ体内に褐虫藻を取り込んでいないサンゴの幼生約20匹に、直径0・003ミリのマイクロプラスチックを混ぜた餌を与えた。培養皿に褐虫藻を放ち、サンゴが体内に取り込む具合を調べた。

 その結果、褐虫藻を取り込んだサンゴは1日後では約2割、2日後でも半数ほどしかなかった。一方、マイクロプラスチックを混ぜた餌を与えなかったサンゴ約20匹は、すべて2日後までに褐虫藻を取り込んだ。

 マイクロプラスチックによる海洋汚染は地球規模で問題になっている。サンゴ礁は多くの生物の生息地となっており、生物多様性の宝庫だ。東京経済大の大久保奈弥(なみ)准教授(海洋生物学)は「サンゴの生存や成長に影響を及ぼす恐れがあるプラスチックの使用を制限するなど対策が必要だ」と話している。

 研究成果は、海洋環境の専門誌「マリン・ポリューション・ブレティン」の電子版(https://doi.org/10.1016/j.marpolbul.2018.07.016)に掲載された。(川村剛志)

 --------------



今、世界60カ国以上の国で、何らかの形で、使い捨てプラスチックの生産禁止や課金が行われています。
この6月に行われたG7サミットで、日本とアメリカのみ、プラスチックごみ削減の数値目標を盛り込んだ文書に署名しませんでした。
特に日本は、四方を海に囲まれた海洋国家であるにも関わらず、これはとても恥ずかしいことだと思います。
エコバッグを使うなど、個人個人の良心に頼ったことには、限界があります。日本はいつまでこれを放っておくのでしょうか。
私自身、エコバッグを一人で使い出した当初は、それこそ偽善者扱いされたり、万引まがいの白い目で見られたり、嫌な思いも何度かありました。今でも所によっては、そういう偏見がまだあります。いつまで足踏みにしているのか、いい加減にして欲しい。

「エコバックはエゴなのか」
  ↑
この記事を書いたのは10年前の2008年だというのに、いまだ日本の状況は変わっていない。そして海の状況は、さらにひどくなった。




写真は、ウィキペディア「太平洋ゴミベルトより。

「このコアホウドリのひなは、親鳥によりプラスチックを与えられ、それを吐き出すことができなかった。そして飢えか窒息により死亡した。」
と、説明にあります。死んだ体は土に還ってゆくのに、お腹の中のプラスチックはいつまでも消えない。


★おまけ 「妄想の異世界で楽しく生きている人々」

首相、自民総裁3選有力 所属議員310人が支持

安倍さんの三選はほぼ決まりのようですね。総理とその周辺の嘘によって、公文書が改ざんされ、自殺者まででています。国会の信頼も失われているのに、自民党議員は、何を拠り所にしているのか、自分の足元の危機感もなく現実を矮小化して、まるでお構いなしなのですね。


7月5日 於:赤坂自民亭

そりゃあ、この写真見れば、能天気なのわかりますが・・地方の自民党員はこんなことで納得できるのでしょうか?それとも似た者同士なのか?
申し訳ないけど、私には、彼らがもう無能の集団にしか見えないんです。
意識レベルマイナスは、現実ではない虚の世界と申し上げましたが、彼らは、そのとおり妄想の中の異世界で楽しく生きているみたいだ。





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プラスチックと海:使い捨てプラスチックEUが規制方針

2018年06月07日 | 海からのメッセージ




毎日毎日、世界中で大量生産、大量消費、大量廃棄されるプラスチック。
気がつけば海が世界のプラスチックのゴミ捨て場になっています。映像で見ると、改めてぞっとします。
物言えぬ動物たちが犠牲になっている現状。そして回り回って人間に還ってくる。
プラスチックはポイ捨て厳禁なのは当然ですが、それだけではどうしようもない。
EUはプラスチックの規制方針を発表し、ストローやお皿などの一部の食器を禁止するということです。EUは、世界の良心ですね。
この流れはアメリカの州にも波及しそう。(ただし米国全体では後ろ向き:下記追記参照)
日本なら、小池都知事はこういうことに特別に敏感ではないかと勝手に推測しているのですが、アジアの手本として東京もぜひ前向きにお願いしたい。



使い捨てプラスチック製品
EUが規制方針 ストローなくなる? 海洋ごみ削減へ禁止

毎日新聞2018年5月29日夕刊
【ブリュッセル八田浩輔】海洋ごみを減らすため、欧州連合(EU)の欧州委員会は28日、ストローや皿など、一部の使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する方針を発表した。来年5月までに加盟国と欧州議会の承認につなげ、2021年からの実施を目指す。深刻な海洋汚染を背景に、欧米では使い捨てのプラスチック製品を禁止する動きが急速に進んでいる。

 欧州委の方針では、使い捨てのプラスチック製品について対象別に規制を定める。ストローやマドラー、皿などの食器類は原則禁止。コップは課金の対象とすることで、使用量の減少を目指す。ペットボトルについては、加盟国に対して25年までに回収率90%を達成するよう義務づける。また、プラスチックを含む釣り具は、製造者側にごみ回収コストの負担を求める。

 プラスチックは海洋ごみの85%を占めるとされ、欧州委は今年初め、30年までに包装に使うプラスチックをすべて再生利用可能なものに替える方針を公表。今回は、こうした取り組みをさらに進める意思を示した形だ。

 EU加盟国の中で取り組みが先行する英政府は今年4月、軸部分にプラスチックを使う綿棒やストローなどの使い捨て製品を来年にも禁止する方針を発表。米国ではシアトル市が今夏から飲食店でストローや食器類を禁止する他、ニューヨーク市議会にも飲食店でのストロー使用禁止に向けた動きがある。



私も100均で、ステンレスの洗濯ばさみを買いました。プラスチックは紫外線で劣化してすぐにだめになりますし‥
少しずつですが、身の回りからプラスチックに代わるものに変えていきます。



★関連サイト
 海洋ゴミ:プラスチックの海
 海汚すプラスチック、10年間で3倍増の予測 英報告(CNN)


★追記

G7でプラスチックごみの海洋汚染問題協議、日本署名せず
TBSNEWS 2018年6月10日

 カナダで開催されていたG7=主要7か国首脳会議で、プラスチックごみによる海洋汚染の問題が協議され、具体的な対策を各国に促す合意文書をとりまとめましたが、日本とアメリカは署名しませんでした。

 現在、年間800万トンにもおよぶプラスチックごみが海に捨てられていて、漁業活動や生態系にも大きな影響を及ぼすことが懸念されています。G7の拡大会合は9日、この問題について協議し、「プラスチックごみの問題は世界全体の課題として対処する必要がある」と指摘した上で、海洋保護と持続可能な漁業の実現、沿岸部のコミュニティへの支援などを各国に促す「海洋プラスチック憲章」をまとめましたが、日本とアメリカは署名しませんでした。

 日本政府関係者は、「プラスチックごみを減らしていく趣旨には当然、賛成しているが、国内法が整備されておらず、社会にどの程度影響を与えるか現段階でわからないので署名ができなかった」としています。

 プレスセンターの付近では、各国首脳のマスクをかぶった人たちによる抗議活動が行われ、G7は環境問題に対する取り組みが不十分だと批判しました。





★関連記事
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食物連鎖・プランクトンが食べる極小プラスチック片の蓄積の果て

2016年02月23日 | 海からのメッセージ
運転する前に、車のボンネットを叩いて、寒い日にエンジンルームに潜り込んで暖をとっている猫のいのちを守るため、追い出すっていう、「猫バンバン」運動。
22日の猫の日には、各方面で、話題になっていました。

昨今は、街なかの猫たちに対する人々の視線が、昔よりも随分優しくなっているなあと思います。
地域猫という発想が生まれたりして、人間と猫が上手に共存できるような仕組みもできてきた。
これって人類の進化だと喜びたいですにゃ(笑)


  


ところで、同様に、昨今は、海岸のゴミ拾いということが、各地で習慣的に行われるようになってきているのではないでしょうか。

コメント欄でひろみさんに教えていただいた、動画にショックを受けました。
大昔にはなかった、石油化学製品、プラスチックゴミが世界中に溢れだしており、それらが適正な処分をされずに捨てられて、行き着く果てが、海。
人の目に見えないほどのごく微小のプラスチック片が、食物連鎖の末端のプランクトンに取り込まれている様子を映した動画です。
それらは、食物連鎖の中、捕食者の生物の体に次々と蓄積されて、いずれ人間が食べるものにも還ってきます。

猫バンバン運動と同じくらい、ポイ捨てをやめることや海岸のゴミ拾いの習慣が、当たり前のこととして人々の間に根づいた時、また一つ人類は上のステージに進化した、といえるのではないでしょうか。


Ren Kyst - got a spare afternoon?



近くの猫から遠くの絶滅危惧種へ想いを馳せるように、適正な処分をされずに捨てられた手元のプラスチックから、遠くの海、つながって戻ってくる食物連鎖へ想いを馳せることができるのは、人間だけに与えられた「想像する力」というものですよね。

さあ、今日も、ゴミをポイ捨てずにゴミを拾おう。



★関連サイト
 食物連鎖の事実!ポイ捨てしたプラスチックが私たちに返ってくる仕組み

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米海軍の海中爆音が、クジラやイルカの大量死を招いている

2015年04月13日 | 海からのメッセージ
4月10日、茨城県の海岸に160頭近くのイルカが打ち上げられた。
たくさんの人々の救助もむなしく、また多くのイルカたちが死んでしまった。
賢く、人間にもフレンドリーな動物であるがゆえに、なおのこと、痛ましくせつなくて。

原因は、集団パニック、寄生虫やウイルス、地殻変動による地磁気の乱れ・・・いろいろなことが言われている。
東日本大震災の1週間前にも、同じようなことがあったことから、大地震の前触れではないかとも、一説には言われているけれど。

以下の記事によると、すでに2013年には、米海軍が「潜水艦から発せられる訓練や実験の海中爆音によるもの」と大量死への関与を認めた、ということです。


イルカやクジラの大量座礁や大量死。米海軍がその関与を認める。訓練や実験による海中の爆音によるもの。
2013年09月27日(カラパイア)
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52141185.html

 クジラやイルカが集団で海岸に大量座礁するというニュースが定期的に世間をにぎわしている。この原因は、米軍の潜水艦から発せられる大音響のソナー音にあるのではとかねてから指摘されていたが、ついに米海軍はこの事実を認めたそうだ。

 米海軍の訓練や実験によって、器官に気泡が生じたりするほどの大音響が海に響き渡る。多数のクジラやイルカたちが、方向感覚を失い、体に傷を負い、脳内出血が起こる。

 米海軍は、事実関係を認めたうえで2014 から2019年の間に行う、アメリカ海洋大気圏局プログラムのための模擬実験で、アメリカの東海岸、メキシコ湾、ハワイ、南カリフォルニアに生息する海の哺乳動物に及ぼす影響を試算した環境影響研究報告を発表した。

 それによると、この模擬実験のせいで、東海岸沖で186頭、ハワイや南カリフォルニアで155頭のクジラやイルカが死に、重症を負うものは11267頭、方向感覚を失うなどの異常行動をきたす個体は2000万頭と試算されている。

 こうした海軍の見積もりに疑問を呈する者もいる。天然資源保護協議会(NRDC)の政策アナリスト、マイケル・ジャスニーは、それほど頻繁でない騒音でさえ、ヒゲクジラの採餌パターンを混乱させ、その個体数に悪い影響を与えることがあると指摘し、ソナー(音波探知機)訓練の後、ハワイ沖でおびただしい数のクジラが座礁した例をあげた。

 今年始め、海軍はソナー訓練の回数を制限するというカリフォルニア沿岸委員会(CCC)の提案を却下し、これまでの予防措置で十分だという見解を崩さなかった。3月、CCCは海軍はきちんとした情報をつかんでおらず、潜在的な危険性を甘く見積もりすぎているとして、訓練プログラムを終了するよう裁定したが、訴訟や連邦捜査も絡め、両者の主張はずっと平行線をたどっている。全国レベルでの最新研究が決着をつけられるかどうか注目されている。

http://inhabitat.com/defiant-navy-releases-report-that-shows-testing-could-kill-hundreds-of-whales-and-dolphins/



いずれにせよ、2013年当時は、シー・シェパードの日本の捕鯨船妨害が激しかった頃なので、「シー・シェパードの出番だよ」という嫌味ったらしい意見が、カラパイアの記事コメント欄にあふれていて・・。
最近は、シー・シェパードも日本の捕鯨船を妨害しなくなったといいますから、真の殺鯨者が誰かは、もうわかってしまったのかもしれないですね。
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プラスチックに殺される海洋生物

2015年03月12日 | 海からのメッセージ
私たちが何気なく棄てたプラスチック、海に流れてしまったプラスチックが、無情にも海洋生物の命を奪っている。
なんとかならないのかと、ナショナルジオグラフィックのこういうニュースを知るたび、せつなくなる。
四方を海に囲まれた海洋国家として、日本は、率先して海のゴミ回収に貢献してほしいと心から願う。

DVDケースがクジラを殺した
全鯨種の56%が人間のごみを食べていると判明

2015/01/15


2014年8月21日、バージニア州のクリークでイワシクジラの死体が発見された。
(PHOTOGRAPH BY VIRGINIA AQUARIUM & MARINE SCIENCE CENTER)


 2014年5月、米国のチェサピーク湾に流れ込むエリザベス川で、バージニア水族館・海洋科学センターの生物学者たちは、異常な光景を目にした。体長45フィート(13.7m)の若いイワシクジラのメスが、上流へ向かって泳いでいたのだ。

 絶滅危惧種になっているイワシクジラがふだん見つかるのは、この騒々しい沿岸域からずいぶん離れた大西洋の沖合。「そのクジラは、時期的にも場所的にも本来あるべきでない状態にありました」と、同水族館のスーザン・バルコは振り返る。

 クジラは方向感覚を失ったようだった。バルコらは、クジラが船とぶつからないよう追跡したものの、努力もむなしく数日後に死体で発見された。死体を解剖したところ、プラスチックの破片を飲み込んだために胃が裂け、食事ができない状態だったことが判明した。さらに、弱った体で船と衝突し、脊椎を損傷していたこともわかった。「長く苦しい最期だったでしょう」とバルコは言う。

 プラスチックごみを口にして命を落とす海洋生物が後を絶たない。特に、海鳥やウミガメは、ごみを餌と勘違いしやすいようだ。消化できないごみを飲み込むと胃腸が詰まり、やがて餓死に至る。海のごみが増えることは、海洋生物にとって、リスクが増えることと同義なのだ。

ごみに満ちた胃で空腹に苦しむクジラたち

 この問題に対処するため、海のごみがクジラに与える影響を明らかにする取り組みが続けられている。2014年に行われた調査では、全鯨種のうち56%において、ごみの摂取が報告されていることがわかった。いくつかの集団では、摂取率が31%に上るケースもあるという。

 カリフォルニア州にある海洋哺乳類センターの科学者フランシス・ガランドは、「ビーチに打ち上げられるクジラは、死亡したクジラのほんの一部にすぎません」と述べる。プラスチックごみの影響を特に受けやすいのがマッコウクジラだ。ガランドは、「私が解剖したマッコウクジラはどれも、胃の中から網やプラスチック片が発見されました」と言う。




解剖で見つかったDVDケースの破片(写真左)。
(PHOTOGRAPH BY VIRGINIA AQUARIUM & MARINE SCIENCE CENTER)


これが原因でクジラは食事ができなかった。ある海洋生物学者は、「このごみが適正に処理されなかったために、避けることのできた死を招いてしまった」と訴える。

 ガランドが最悪のケースに遭遇したのは、2008年のことだ。カリフォルニア州北部の沿岸に、2頭のマッコウクジラが打ち上げられていた。どちらの胃の中も、漁網、ロープ、プラスチックごみでいっぱいだった。1頭の胃は破裂していた。もう1頭もやせ衰えていたことから、食べることができなかったのだろう。2頭ともに、死因はごみと断定された。

 発見されたプラスチックの種類や古さから、長年にわたり胃の中に蓄積したものであると推定された。ガランドによれば、1頭の胃からは、400ポンド(181kg)以上のごみが出てきたそうだ。「2頭は空腹に苦しみながら、ゆっくりと死んだのでしょう。大きなクジラがごみで死ぬのを見たのは、それが初めてでした」

 米国海洋大気庁(NOAA)漁業局のブレア・メースによると、海を漂うごみで命を落とすクジラやイルカが増えているそうだ。彼女の担当エリアにおいて、2002年から2013年の間にごみが原因で打ち上げられたハンドウイルカは、少なくとも35匹いるという。

 原因は、海面を漂うごみだけではない。海底で捕食することで知られるコククジラも、端脚類のような小動物と一緒に、うっかりごみを飲み込んでしまうことがあるのだ。

 2010年にシアトル近郊でコククジラが打ち上げられた。37フィート(11.3m)のオスの胃からは、20枚以上のレジ袋、小さなタオル、手術用手袋、スエットパンツ、ダクトテープ、ゴルフボールが見つかった。「人類が海洋環境に与える影響力を示す、あまりにも衝撃的な出来事だった」と、検視に立ち会った研究者は語る。

文=Isabelle Groc/訳=堀込泰三



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★追記
gooブログのカテゴリーが、以前は30個までしか作れなかったのが、いつのまにやら100個まで分類できるようになっていました。
長く書き続けていると、記事数も増えてきますので、「自然からのメッセージ」の中から、当記事を含めて、いくつかの記事を「海からのメッセージ」として独立させました。
よろしければ、ご覧くださいませ。

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海洋ゴミの回収対策強化へ

2014年08月22日 | 海からのメッセージ



海は不思議だ 大きな話し相手だ
海へ帰るよ 故郷へ帰る前に
海へ帰るよ  泳げないけど
(吉田拓郎「海へ帰る」より)



環境問題で久々に嬉しいニュースを見つけたので、アップです。


「漂流」「海底」も全額補助へ=海洋ごみ回収、対策強化―環境省
時事通信 8月22日(金)2時38分配信

 環境省は21日、ペットボトルや漁具などの海洋ごみへの対策を強化する方針を固めた。都道府県に対し、海岸に流れ着くごみだけでなく、海上に浮かぶ「漂流ごみ」や海に沈んでいる「海底ごみ」の回収に掛かる費用も全額補助する方向で、2015年度予算概算要求に関連経費を計上する。

 政府は、国内や海外から漂着するごみが、海の生態系や海岸の景観に悪影響をもたらしていることを受け、13年度から地方自治体による回収を支援。2年間にわたり、漂着ごみの回収、処理の費用などを国が全額補助する事業をスタートさせた。
 こうした中、事業が今年度末に終了するため、自治体側は補助の継続を要望。また、漁船の乗組員が善意で回収する場合もある漂流、海底ごみについても、財政支援を求める声が出ていた。
 そこで環境省は、15年度も補助を継続する必要があると判断。継続に際しては、これまで対象としてこなかった漂流、海底ごみも全額補助し、海洋環境を改善する効果を高めたい考えだ。漂着ごみの場合、流れ着いた海岸がある都道府県が回収するが、漂流ごみなどの場合は、漁船が回収して持ち込んだ場所の自治体の回収、処理費用を補助する。
 13年度から2年間の事業の予算額は計約100億円だが、今回は単年度で50億円を下回る要求額となる見通し。このため環境省は、自治体側のニーズを満たすことは難しいとみており、14年度補正予算が編成される場合には、追加的な要求も検討する。 





海よ~♪ 俺の海よ~♪
(おいらの海を汚すんじゃないぜ)



まずは、海に捨てない、ゴミ(特にプラスチック)を出さないことが一番ですけれどね。
日本は海に囲まれた海洋国家。世界に尊敬される海洋国家であるために、海を守る、海を汚さない、という意識は大切だと思います。
ボランティアで海岸清掃は出来ても、海底のゴミや漂流ゴミまでボランティアなんて、負担が大きすぎますから。
今回の環境省による処理費用の全額補助という方向は、大きな前進ですね。
(・・・・辺野古の海のこと考えると、単純に喜んでばかりもいられないけど  )


★追記・・・これからは、プラスチックが資源 になる!

プラスチックが油に変身?


この技術には愛がある


★2016年2月24日追記

>この技術には愛がある

この言葉は、私がこの技術を知った時の感想で、キネシオロジーテストの結果ではありませんでした。
キネシオロジーテストは、こちらの思いと全く違う答えが出ることがあります。
とても残念ですが、この技術を調べた結果、まだ、パワーの領域にまで進化していませんでした。

石油化学製品・プラスチック文化継続の上で成り立つ技術です。
やっぱり今の石油化学製品、プラスチック文化の根本を変化させないといけないのかも。
緊急避難的な利用はいいのかもしれませんが、長く継続させる技術ではない、ということなのか。

訂正記事を書かねばならないと思いますが、取り急ぎ、ここで訂正しておわびします。m(_ _)m


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★写真は「写真素材足成」よりお借りしました。
 
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赤土流出で、サンゴの回復力低下

2013年04月08日 | 海からのメッセージ
沖縄という地域について思うこと。
現代文明の抱えている諸問題、基地問題がその象徴であるけれど、それだけでなく、あらゆる部分でまず沖縄がその犠牲を払っているように思えてなりません。
戦後まっさきに、欧米化した沖縄の食生活が、「長寿といえば沖縄」という常識をくつがえす成人病の多い地域となり、それは「沖縄26ショック」と呼ばれています。(この件については、また別の機会に書くとして)
沖縄という特異な自然と環境のなか、人々が伝統食を捨てて病になったり、どんな理由であれ、あの美しい海が壊されてゆくのを知るのは、とても辛い。


沖縄サンゴ礁:流出赤土で回復力低下

毎日新聞 2013年04月03日 


赤土の堆積が目立った 1990年代後半の
沖縄本島沿岸部:沖縄県衛生環境研究所提供


 陸から流出した赤土などで、沖縄本島周辺に生息するサンゴ礁の回復力が低下していると、国立環境研究所(茨城県つくば市)と琉球大が3日、発表した。沖縄県は条例で工事現場からの流出を禁じているが、農地からの流出防止は努力目標にとどまっている。対策強化が急がれそうだ。

 沖縄沿岸のサンゴ礁は、98年と01年に、海水温の上昇でサンゴが白くなって死ぬ大規模な白化現象に見舞われた。同研究所は、沖縄県が95年から95種のサンゴを約20カ所で定点観測したデータなどを分析した。

 その結果、沖縄本島で赤土が流出している河口では、1平方メートルあたりのサンゴ礁の面積は98年の白化現象直前に24%だったが、99年に12・1%、09年7・5%と次第に低下していることが分かった。特に、サンゴ礁が育つのに必要なミドリイシ属のサンゴの減少が著しかった。これに対し、赤土の流出がなく沖縄本島の北西部に隣接する瀬底島では、99年に約10%に低下していたが10年には約40%と白化前の水準に回復していた。

 赤土の主な流出元は、サトウキビなどの収穫後に裸となった農地という。梅雨以後の豪雨で流された赤土が海に積もり、呼吸できなくなって死滅したとみられる。

 同研究所の山野博哉室長は「サンゴ礁は温暖化と土砂の両方の影響で、地球規模で急速に衰退している。温暖化はすぐに止められないが、土砂流出は人間の努力で防ぐことができる」と話す。【相良美成】

-----------------------------------


メモのために全文掲載。

サンゴ礁は、海の中の森のように、たくさんの生物を育んでいるので、海の生態系を維持するためにも大切な場所。だから、サンゴが死滅してしまうことは、それらとともに生きていた生物も死滅してしまうこと・・。

サンゴの白化とは、サンゴが白くなって死に、サンゴ礁が消えてしまうということです。温暖化による海水温の上昇と、海への赤土の流出、両方が影響していると言われていました。
赤土に関して言えば、工事現場からの流出は規制されているけれど、農地からの流出は、努力目標に留まっています。結果、農地から流された赤土が海に積もって、相変わらず、サンゴ礁が白化して、小さくなっています。

反面、赤土の流出がなくなった瀬底島は、白化が止まり、回復してきたというのだから、赤土の流出がより大きな要因なのでしょうね。
だとしたら、それは、人為的に止められるということだから、希望はあります。

(・・・袖すり合うも他生の縁といいますが、瀬底といえば、以前、仏語で「瀬底の砂」という意味の素敵なハンドルネームの方と、コメントのやり取りをしていたことを思い出しました。
いつか沖縄に住みたいとおっしゃっていたけれど。このニュースで、瀬底のサンゴが回復していることを知って、その部分はとても嬉しかったです。)
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太平洋の真ん中で進む海洋汚染

2012年09月19日 | 海からのメッセージ
太平洋の真ん中で進む海洋汚染
こう書くと、昨年の震災のために大量のがれきが流出したこととか、福島からの放射性物質のよる汚染のせいか・・・などと思うけれど、もちろんそれらも拍車をかけているけれど。
実際の所、震災以前から警鐘が鳴らされているプラスチックのごみだまりについて、東京新聞が、17日記事にしてくれたので、改めてご紹介したいと思います。





以前、レジ袋に関して記事を書いていた時、環境gooに、上記の図を見つけた。今はサイト内に該当記事はなくなってしまったけれど・・状況の見える化としてわかりやすいですね。
以下、東京新聞9月17日「こちら特報部」より。


 進む海洋大汚染 「プラスチックでゴミだまり」

太平洋の真ん中には巨大なごみだまりがある。「太平洋ゴミベルト」と呼ばれる海域を発見した米国の市民海洋学者チャールズ・モア氏(65)は、大量の消費社会が海に有害な「プラスチックスープ」に変えていると警告する。東日本大震災の大量のがれきの影響も危ぶむ。(中山洋子)


 「津波で流出したがれきの多くは海に漂い続ける」。来日し、東京都内で取材に応じたモア氏はこう切り出した。
 海洋のプラスチックゴミ問題に取り組む米環境団体「アルガリータ海洋調査財団」の創設者で、昨年6月からは太平洋を漂流している震災がれきの調査を開始。周辺の海洋生物に与える影響を調べている。
 流出した震災がれき約500万トンのうち150万トンが太平洋に流出したとみられる。一部は3月ごろから北米会館などに漂着している。有害物質などの漂着を警戒する米国やカナダに、野田佳彦首相は見舞金として計600万ドル(約4億7千万円)の供出を約束した。
 だが、モア氏は海を漂ったままのゴミの影響のほうが深刻だという。北太平洋のごみだまりの実態を紹介する「プラスチックスープの海」(NHK出版)の邦訳を出版し、「同じく海を愛する日本の人々に、太平洋の現実を知ってほしい」と話す。
 モア氏が海洋ゴミの調査に乗り出したのは、1997年に北太平洋を航海中にゴミが点在する海域に紛れ込んだのがきっかけだった。大海原のあちこちにごみが浮かぶ光景に衝撃を受けた。その後、専門家らと協力して調査航海に着手。漁具やブイなど目に見えるごみだけではなく、漂流中に砕かれて小さな粒となったプラスチックゴミも漂う実態を突き止めた。
 黒潮などに乗って運ばれるごみが集まる渦は巨大だ。サンプル調査で、海水には重量にして動物プランクトンの6倍もの微小プラスチックが含まれていた。漁網などのごみに海亀などが絡まり抜け出せなくなっていることも多いという。
 モア氏らの調査を契機に、インド洋や大西洋にも同様のごみだまりがあることがわかり、研究が進められている。
 プラスチックそのものは、無害だと思われていた。だが、近年の研究で時間がたつと汚れた海水から有害物質を吸収する性質があることが判明した。
 モア氏は「魚の胃を調べるとエサと同量のプラスチックの残骸を見つけることも多い。毒性による生態系への影響も心配だが、体外に排出されないプラスチックが浮きの役割を果たしてしまい、海中に潜れなくなる危険もある」と話す。
 「プラスチックのリサイクルの努力をしても微々たるもの。海がプラスチックで汚染されている実態を知り、レジ袋やペットボトルを使わない努力をはじめてほしい
 プラスチックの普及とともに定着した大量消費・使い捨て社会の転換を訴えつつ、モア氏は警鐘をこう鳴らした。
 「海のごみベルトはこの百年足らずの間に生まれて広がった。これがあと百年続いたらどうなるだろうか

---------------------------- 





写真は、ウィキペディア「太平洋ゴミベルト」より。
「このコアホウドリのひなは、親鳥によりプラスチックを与えられ、それを吐き出すことができなかった。そして飢えか窒息により死亡した。」
と、説明にあります。死んだ体は土に還ってゆくのに、お腹の中のプラスチックはいつまでも消えない。
あまりに痛々しい写真で・・・

震災以降、今までのやり方ではなくて、生き方を変えなければならないと感じ始めた人も多いと思います。
底なしの欲望の行き着く果て、処分できないごみの行き着く果ては?
経済経済というけれど、際限のない成長などありえないのです。
広大な宇宙の中の唯一のオアシス「地球」という閉鎖空間で、私たち人類はすべての命と折り合いをつけながら、調和して生きてゆけなければ、破滅が待っているだけなのだから。

あいも変わらず、世界各地で、人間同士争っています。宗教問題、国境問題、領土問題、資源の奪い合い。
なんで?と思うような事柄でも、当事者は命より大事なことと思っているので、怒りの矛を下ろす事ができないで、他者を傷つけては、次の怒りや次の悲しみの連鎖を続けるのです。
だったら人にとって、命より大事なことって何?お金?プライド?

人は、そんなことを満足させるために、この世に生まれてきたんじゃないです。
大震災と原発事故を経験した私たちは、もう知っているはずです。今日も明日も元気で誰かと笑っていられたら、それだけでありがたく、幸せなことだということを。

命が生まれ、食物連鎖で命をつなぐ母なる海。人も海の生物も海の恵みを頂くことでつながっている。
この海は、誰のものなのか?・・・・誰のものでもないです。
人間だけのものではない、海で生きている命、この地球で生きている命、これから生まれてくる命、みんなのものです。

だけど長い歴史の中のわずか100年の間に、人類は、意図的ではなかったにしろ、この海に消えないごみを捨て続けてしまった。

今年1月、渡辺謙さんがダボス会議で言われたこと。いつまでも心に残ります。何度でも記しておきましょうね。


私たちはもっとシンプルでつつましい、新しい「幸福」というものを創造する力があると信じています。
がれきの荒野を見た私たちだからこそ、今までと違う「新しい日本」を作りたいと切に願っているのです。
今あるものを捨て、今までやって来たことを変えるのは大きな痛みと勇気が必要です。
しかし、今やらなければ未来は見えて来ません。
心から笑いながら、支え合いながら生きて行く日本を、
皆さまにお見せできるよう努力しようと思っています。


(全文は東京新聞のこちらで)



★関連記事
 大量生産・大量消費、レジ袋擁護論の行きつく先は・・・
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 渡辺謙さんのスピーチから考える「変える勇気」
 

 
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はいいろあざらしのぼく

2012年01月22日 | 海からのメッセージ
Photograph by Peter Dejong, AP

 
ここは アザラシの仮設保育所なんだって

ぼく、嵐で大波にあって、気がついたらここに運ばれていた

ほかにもぼくみたいなアザラシのこどもが100とうもいたよ




にんげんのお兄さんやお姉さんが、おさかなをくれたの

いっぱい食べて 元気になったら 海にかえれるんだって

助けてくれて ありがとう よくわかんないけど



ヨーロッパで嵐があって、オランダ北部の海岸に幼いハイイロアザラシが、100頭以上打ち上げられたのだと。
今回は特別数が多かったようですが、最近は、アザラシの子どもが弱って海岸に打ち上げれる事が増えてきていると専門家の指摘です。
乱獲で魚の数が減っていたり、食べた魚が汚染されていたり、海の動物たちも受難の時代です。
そういえば、日本でも同じようなことがあったっけ。(わもんあざらしのぼく


給食は魚、アザラシの保育所(ナショナルジオグラフィック)
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海の植物プランクトンが減少し続けている

2010年08月22日 | 海からのメッセージ

植物プランクトン4割減、食物連鎖に影響も(読売新聞) - goo ニュース

 食物連鎖の基盤を支え、酸素生産など重要な役割を担う海洋の植物プランクトンが、過去約100年間、世界で平均年間約1%の割合で減少し続けていることが、カナダ・ダルハウジー大などの研究で分かった。

 1950年以降のデータが豊富な北半球だけでも約60年間で約40%も減少した。気候変動による海水温の上昇が原因とみられ、気候変動による生態系への影響を裏づけた。29日付の英科学誌ネイチャーに発表する。

 研究チームは植物プランクトンの変化を探るため、1899年から2008年まで、各海域で調べられた光合成色素のクロロフィル(葉緑素)濃度や海水面の透明度を用いて推定された植物プランクトン量のデータを約50万件収集。これを解析し、傾向を探った。

 解析期間を通じてプランクトン量の減少が確認されたのは世界10海域のうち8海域に及んだ。特にもともとプランクトンの多い北極、南極域や赤道に近い熱帯域では影響が大きく、世界全体で見ると減少率は年間約1%に達した。

 海の植物プランクトンは、人為的に排出される量の3分の1にあたる年間約20億トンの二酸化炭素を吸収するほか、魚が捕食する動物プランクトンの餌として食物連鎖の基盤を支える。研究チームは「植物プランクトンの減少は、地球全体の食物連鎖に影響を与える」としている。






またまた、アップが遅れに遅れて、元記事リンクが消えちゃったけど、7月29日のニュースでした。

環境問題というと、今ではどうしてもCO2削減の話になってしまうけど、温暖化問題がこれだけ叫ばれる前は、フロンガスによるオゾン層の破壊によって、地球に降り注ぐ紫外線量が増えている問題が、いろいろと俎上に上がっていました。

紫外線問題は、女性のお肌のシミ問題だけじゃないのは、いうまでもありません。

オゾンホールに回復の傾向がみられるというニュースも小耳にはさんでいたので、まあ、よかったなあと思っていたのですが・・・
紫外線量が増えることによって、海水近くの植物プランクトンが死滅してしまうことが、当時から危惧されていたわけですが、このニュース記事でそのことを思い出しました。

ですから、ニュース記事では、気候変動による海水温の上昇が原因であると書かれていますが、それも含めて、紫外線問題や海の汚染など、いろいろな要素が複合的に作用している可能性もあるんじゃないかと思います。

ニュース記事にあるように、植物プランクトンは、大気中のCO2を吸収してくれるとともに、海の生態系の一番最初を担っている大切な存在です。
これらが減ってきているということは、人類を含めた生態系全体に大きな影響が出るということです。



  
  鉄が地球温暖化を防ぐ(畠山重篤・著)

この本に、解決のヒントがあるのではないかと思います。
海に鉄をまくことで、植物プランクトンが増え、CO2を吸収する。また植物プランクトンが豊富にあるということは、生態系も豊かになるということです。

こういう問題は、個人ひとりでは、解決できません。
環境問題が、複合的な原因で現在の状況を招いているとすれば、解決へ導くのは、あらゆる立場の人たちが、それぞれ自分の立場でできることを、複合的に実践してゆく、その積み重ねだと思います。

夏休みも残すところ、あと1週間と少し。
未来への希望として、中高大学生、若い皆さんにお勧めしたい本です。


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山に木を植え、海に鉄をまく人
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日本近海は世界有数の種の宝庫

2010年08月05日 | 海からのメッセージ
写真:共同通信


日本近海に15万種の海洋生物 研究チームが初の調査(共同通信) - goo ニュース

<海洋生物>日本近海は種の宝庫 多様性、世界有数--海洋機構など10年かけ調査
2010年8月3日(火)18:00 (毎日jp)
◇生息生物3万3629種、固有種1872

 日本近海に生息する海洋生物は、確認できただけで3万3629種に上り、全世界約23万種の14・6%にあたることが、海洋研究開発機構(本部・神奈川県横須賀市)などの調査で分かった。うち1872種が日本固有種と判明し、世界で最も多様な海洋生物の宝庫と裏付けられた。2日付の米科学誌「プロスワン」電子版で掲載された。【山田大輔】

 微生物から哺乳(ほにゅう)類までを網羅する「海の生物目録」をつくる初の国際共同研究の一環。80カ国、2000人以上の研究者が参加し、10年かけて過去に生息の報告があった種類を25海域別に集計した。

 日本の排他的経済水域(沿岸約370キロ)は世界の海の容積の0・9%に過ぎないが、生物の種類は豪州近海の3万2898種を上回り、最多だった。特に▽巻き貝7013種▽魚類3770種▽エビやカニの仲間2501種が多かった。

 固有種では▽「星の砂」として土産品に使われている有孔虫の仲間383種▽クラゲやイソギンチャクを含む刺胞(しほう)動物350種▽魚類358種が目立った。

 さらに、魚のハゼ類だけで200種以上が未報告と判明し、研究が進めば、日本近海だけでさらに12万種以上が見つかると推定した。

 同機構の藤倉克則チームリーダー(深海生物学)は「豊富な種類は、水深約9800メートルの小笠原海溝をはじめ、日本近海の複雑な地形や寒暖流など多彩な環境のおかげだ。今後、人間活動や地球環境の変化が海洋生物に与える影響を継続的に調べたい」と話している。



これ、思いがけず、うれしいニュースでした。

四方を海に囲まれた小さな島国ですが、関係者の話だと、水深約9800メートルの小笠原海溝をはじめ、日本近海の複雑な地形や寒暖流など多彩な環境のおかげ・・・であるということです。

どうりで魚がおいしいわけだにゃ(笑)。こんな国で、生まれて生きられる幸せ。

ずっとこの環境を大切にして、のちの世代にも、受けわたしてゆかなければね。

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海に鉄をまいてCO2を減らす・実験が成功!

2010年01月09日 | 海からのメッセージ
北海道増毛町の沿岸で発生した 磯焼け。
その後、鉄鋼スラグを埋めると、海藻が再生した
=新日鉄提供


■鉄鋼スラグ:藻場再生、CO2吸収増に効果 新日鉄など実験成功

 鉄鉱石から鉄を取り出す際に生じる副産物「鉄鋼スラグ」を使い、海洋中に不足していた鉄を補って海藻の成長を促すことに、新日本製鉄や東京大などの研究チームが成功した。海藻は二酸化炭素(CO2)も吸収するため、漁業の活性化に加え、地球温暖化防止に役立つ可能性がある。
 日本各地の海岸では藻場が減少する「磯焼け」が毎年拡大。現在では沿岸約5000キロにわたって発生している。原因としてウニによる食害や海水中の鉄濃度の減少などが指摘されている。
 研究チームは5年前に鉄鋼スラグを沿岸へ埋めて鉄を人工的に補給する実験に着手した。鉄が海水に溶けやすくなるよう鉄鋼スラグ8トンを腐植土4トンと一緒に混ぜて袋詰めにし、磯焼けが発生している北海道増毛(ましけ)町の日本海沿岸に沈めた。
 その結果、海藻1本当たりの重さは何の対策も取っていない近くの場所に比べて、約8カ月間で8倍に増えたことが分かった。また、埋設場所から算出されるCO2吸収量は海藻1平方メートル当たり年間5・5キロだった。
 日本は京都議定書で年間6%の排出削減を義務付けられている。過去30年間に消失した日本沿岸の藻場のほぼ半分をこの方法で再生すれば、日本の年間排出量(約13億トン)の約0・5%に当たる700万トンを吸収することになるという。
 現在、北海道以外にも三重県や長崎県など十数地点で実験しており、効果の継続期間などを検証していく。

【田中泰義】(毎日新聞 2010年1月4日 東京夕刊)


   

以前にも畠山重篤さんの「鉄が地球温暖化を防ぐ」という本の紹介しましたが、海に鉄をまいて、海藻を増やし、海からC02を吸収させようという試みがあります。
実験は試行錯誤があるようですが・・今回の新日本製鉄や東京大などの研究チームが行った実験の成功は、とてもうれしいです。
研究者の皆さん、ありがとうございます。よかったですねえ。

特に今後もし、CO2排出量に比例して環境税などが導入されれば、製鉄業などは負担が増えるのは必至でしょうから、新日鉄のような取り組みが功をなせば、企業としても節税につながり、助かりますよね。

これがきっかけになって、30年前の海の環境が、戻ってくる・・・とは単純にはまだ言えないのかもしれませんが、一つ、弾みがついたことがうれしい希望です。



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