『ラウンドアバウト鑑賞協会(Roundabout Appreciation Society)』によって、今年もベストのラウンドアバウトを決めるコンテストが実施されました。
本年度の栄冠に輝いたのは、おそらく全国で唯一であろう、アヒルが住む池のあるラウンドアバウト!
とてもイギリスらしいこのラウンドアバウトは、ケント州のオトフォード(Otford)という村にあるそうです。
この写真↓じゃ一見わからないけど・・・ なるほど!たしかに『中島』に池があるわ! アヒル用の小屋も!
ここの湧き水は、地元の家畜に水飲み場としてはるか昔から使われていたと考えられています。1951年のイギリス・フェスティバル(Festival of Britain)の際に池として整えられ(下左)、1960年にアヒル用の小屋が加えられました。
1975年1月に池をつぶしてコンクリートで固めてしまおうという計画が持ち上がりましたが、村人は激しく反対し、このユニークなラウンドアバウトを Listed Building (有形文化財みたいなもの?)として登録することに成功。そのためこのラウンドアバウトは、全国で唯一の Listed Building ステータスを持つラウンドアバウトでもあるということです。
美しい『我が村オトフォード』を誇りにする村人たちは、今回の受賞に大喜びだそう。よかったね!
こちらは昨年度の優勝者、ホルゲイトの風車(Holgate Windmill)・ラウンドアバウト。北ヨークシャー州ホルゲイト(Holgate)にあります。
住宅地にそびえ立つユニークなこの風車は、リリパット・レーンの置物にもなっています(下右)。
足元に注意してね~ なるほど目立つ!
建設されたのは1770年で、その後何度も修復・改良が加えられました。『ホルゲイトの風車保存協会(Holgate Windmill Preservation Society)』により、このユニークなラウンドアバウトは今後もしっかり守られていくことでしょう。
こちらは『中島』に住宅やパブを含む、大きめのユニークな “Shepherd and Flock (羊飼いと群れ)ラウンドアバウト”。サリー州ファーナム(Farnham)にあります。
Shepherd and Flock は、中島にあるパブの名前。 面白そう、一度行ってみたいな!
ロンドンの BFI IMAX ラウンドアバウト。中島に立つのは、1999年に完成したイギリス最大のスクリーン(高さ20m・幅26m)を誇る映画館 London IMAX です。
道路に囲まれている上、わずか4m下を地下鉄が走っているため、映画館は騒音・振動対策がしっかりと施されているそうです。
バーミンガムのパゴダ(仏塔)・ラウンドアバウト。これも、なかなか、おもしろい。
絶対に近寄りたくないのは、スウィンドンにある、その名もマジック・ラウンドアバウト! 冗談でなく、本当にそういう名前(Magic Roundabout)なんです!!
ラウンドアバウトの中にまたラウンドアバウト?! それも5つも?? どこをどう行けばいいのっ?! ・・・私、絶対に固まっちゃいそう・・・
カラフルなこれは、上海にあるそうです。上はぐるっと歩道橋になっていて歩行者フレンドリーなので、二重丸をあげましょう。
普段は何気なく通過するラウンドアバウトだけど、中にはユニークなものもあるんですね。
ドライブを楽しくしてくれる面白ラウンドアバウト、もっと増えるといいな