ハナママゴンの雑記帳

ひとり上手で面倒臭がりで出不精だけれど旅行は好きな兼業主婦が、書きたいことを気ままに書かせていただいております。

試練の14時間

2016-05-05 22:37:41 | 事故

4日前の日曜日。 遅番のため午後1時頃車で家を出た。

ラジオ・グロスターシャーのニュースを聞いていたら、「A46号道路で事故があったため午後1時半頃まで閉鎖が続く」 とのこと。

私は通勤にはM5高速道路を北上するから関係なかったが、A46はストラウドから北上してチェルトナムに達する道路で、

私もたまに使うことがある。 ペインズウィックを抜けたあとはカーブが多い、森の中の道路だ。

 

事故の内容はというと:

高齢の夫婦の車が土曜日(4月30日)の午後8時頃道路から転落してしまい、日曜日の午前10時過ぎにようやく発見された。

救出された二人は病院に搬送され、大した怪我のなかった旦那さんは翌日には帰宅を許されたが、

重傷を負った奥さんは5月4日の時点でまだ入院中。 というもの。


転落後横倒れになった車内で14時間・・・ 私でさえゾッとするそんな状態に、高齢のご夫婦が・・・ なんともお気の毒。

 

丘のてっぺん近くに造られた道路なので、道路の両側は斜面になっている。 ガードレールはほとんどついていない。

下り斜面側に横倒れに落ちたため道路からは見えず、そのため他の車になかなか発見してもらえなかったようだ。

通勤ラッシュ時間帯を除けば、それほど交通量の多い道路でもないし。

特に土曜日も午後8時となると、走る車はまばらだったと思う。 転落を誰にも目撃してもらえなかったのだろう。


転落車を発見したのはキャンピング・カーで現場を通りかかった人だそうだ。 なるほど運転席が高いから視点も高いものね。

午前10時10分ごろ警察に通報があり、老夫婦はようやく救出された。

 

記事の一文に笑った。

 They had crashed into land belonging to a dairy farmer, whose cows came to investigate.

“転落したのは酪農家の所有地だったため、牛たちが何が起きたのか調べにやって来た。”

「いや、ただ通りすがっただけですから。」  ←牛の気持ちを代弁。

 

現場から8kmほどのチャーチダウンに住む87歳の夫と78歳の妻は、転落車内から自力で脱出できず、

事故車内で不自由な姿勢のまま、しかも奥さんは重傷を負った状態で、一夜を明かす羽目になった。

携帯は所有していたが事故当時は身につけていなかったので、緊急連絡する手立てがなかったのである。

 

好奇心旺盛なのは、牛だけでなくその飼主も一緒のようで(下右)。

 

 

ニュース記事から集めた画像から察するに、事故現場はたぶん  あそこ

チーズころがしイベントが行われるクーパーズ・ヒルから歩ける距離だ。

ちなみに Prinknash Abbey (プリニッシュ・アビイ)は僧院だが、付随する鹿やカラフルな鳥と触れ合える公園は、

一般に開放されているみたい。 入園料は高めっぽいけど。 (Tripadvisorより。 アビイのウェブサイトはこちら。)

  

 

 事故った老夫婦の車は、偶然ながら私と同じホンダ・ジャズ。 しかも色まで同じだから、

まるで自分の車を見ているようで、ヒトゴトじゃないわ~。

あのガードレールがないクネクネ道、私も十分気をつけなくちゃ。

事故現場近くに住む男性によると、あの急カーブでは年に4~5回事故があるそうだ。

役所に要請したものの、まだ何の対策も講じられていないという。

 

先週月曜日の早朝には、ハンプシャー州の似たような道路で、女性ドライバー(26歳)が木に衝突して死亡した。

 

道路に飛び出してきた鹿にぶつかったあと木に衝突したらしい。 これは絶対に私も、反射的にやってしまいそう。

26歳だなんて、人生始まったばかりなのに・・・ 気の毒すぎる。 合掌。

 

 我が町ダーズリーにもメイン記事のA46沿いにも鹿はいるから、ほんっと気をつけなきゃなぁ。

 たとえ気をつけていたって、避けられないときは避けられないんだけど・・・。


A46での転落事故には、鹿が急に飛び出してきた!みたいな予測不可能な原因はなかったようだ。

そういうことなら87歳の旦那さん、これを機会に運転免許を返上した方がいいかもしれない。

今の時期、午後8時でもまだかなり明るい。 なのにカーブを曲がりきれなかったということは、

加齢による運転技術と集中力の低下が主な原因と思われるから。

今回は命拾いをしたけれど、次回も運が良いとは限らないもの。

それどころか、他の車や人を巻き込むことになったら・・・?

 

独立生活を維持するために車が必要なのはわかるけど、高齢のため自分の運転に信用が

置けなくなったら、事故を起こす前に免許を返上する勇気を、私も忘れないようにしなきゃ・・・・・!

 

と、まだ運転を続ける頑固なドイツ人義父90歳を持つワタシは思うのです。

 

 

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