4日前の日曜日。 遅番のため午後1時頃車で家を出た。
ラジオ・グロスターシャーのニュースを聞いていたら、「A46号道路で事故があったため午後1時半頃まで閉鎖が続く」 とのこと。
私は通勤にはM5高速道路を北上するから関係なかったが、A46はストラウドから北上してチェルトナムに達する道路で、
私もたまに使うことがある。 ペインズウィックを抜けたあとはカーブが多い、森の中の道路だ。
事故の内容はというと:
高齢の夫婦の車が土曜日(4月30日)の午後8時頃道路から転落してしまい、日曜日の午前10時過ぎにようやく発見された。
救出された二人は病院に搬送され、大した怪我のなかった旦那さんは翌日には帰宅を許されたが、
重傷を負った奥さんは5月4日の時点でまだ入院中。 というもの。
転落後横倒れになった車内で14時間・・・ 私でさえゾッとするそんな状態に、高齢のご夫婦が・・・ なんともお気の毒。
丘のてっぺん近くに造られた道路なので、道路の両側は斜面になっている。 ガードレールはほとんどついていない。
下り斜面側に横倒れに落ちたため道路からは見えず、そのため他の車になかなか発見してもらえなかったようだ。
通勤ラッシュ時間帯を除けば、それほど交通量の多い道路でもないし。
特に土曜日も午後8時となると、走る車はまばらだったと思う。 転落を誰にも目撃してもらえなかったのだろう。
転落車を発見したのはキャンピング・カーで現場を通りかかった人だそうだ。 なるほど運転席が高いから視点も高いものね。
午前10時10分ごろ警察に通報があり、老夫婦はようやく救出された。
記事の一文に笑った。
“They had crashed into land belonging to a dairy farmer, whose cows came to investigate.”
“転落したのは酪農家の所有地だったため、牛たちが何が起きたのか調べにやって来た。”
「いや、ただ通りすがっただけですから。」 ←牛の気持ちを代弁。
現場から8kmほどのチャーチダウンに住む87歳の夫と78歳の妻は、転落車内から自力で脱出できず、
事故車内で不自由な姿勢のまま、しかも奥さんは重傷を負った状態で、一夜を明かす羽目になった。
携帯は所有していたが事故当時は身につけていなかったので、緊急連絡する手立てがなかったのである。
好奇心旺盛なのは、牛だけでなくその飼主も一緒のようで(下右)。
ニュース記事から集めた画像から察するに、事故現場はたぶん あそこ ★
チーズころがしイベントが行われるクーパーズ・ヒルから歩ける距離だ。
ちなみに Prinknash Abbey (プリニッシュ・アビイ)は僧院だが、付随する鹿やカラフルな鳥と触れ合える公園は、
一般に開放されているみたい。 入園料は高めっぽいけど。 (Tripadvisorより。 アビイのウェブサイトはこちら。)
事故った老夫婦の車は、偶然ながら私と同じホンダ・ジャズ。 しかも色まで同じだから、
まるで自分の車を見ているようで、ヒトゴトじゃないわ~。
あのガードレールがないクネクネ道、私も十分気をつけなくちゃ。
事故現場近くに住む男性によると、あの急カーブでは年に4~5回事故があるそうだ。
役所に要請したものの、まだ何の対策も講じられていないという。
先週月曜日の早朝には、ハンプシャー州の似たような道路で、女性ドライバー(26歳)が木に衝突して死亡した。
道路に飛び出してきた鹿にぶつかったあと木に衝突したらしい。 これは絶対に私も、反射的にやってしまいそう。
26歳だなんて、人生始まったばかりなのに・・・ 気の毒すぎる。 合掌。
我が町ダーズリーにもメイン記事のA46沿いにも鹿はいるから、ほんっと気をつけなきゃなぁ。
たとえ気をつけていたって、避けられないときは避けられないんだけど・・・。
A46での転落事故には、鹿が急に飛び出してきた!みたいな予測不可能な原因はなかったようだ。
そういうことなら87歳の旦那さん、これを機会に運転免許を返上した方がいいかもしれない。
今の時期、午後8時でもまだかなり明るい。 なのにカーブを曲がりきれなかったということは、
加齢による運転技術と集中力の低下が主な原因と思われるから。
今回は命拾いをしたけれど、次回も運が良いとは限らないもの。
それどころか、他の車や人を巻き込むことになったら・・・?
独立生活を維持するために車が必要なのはわかるけど、高齢のため自分の運転に信用が
置けなくなったら、事故を起こす前に免許を返上する勇気を、私も忘れないようにしなきゃ・・・・・!
と、まだ運転を続ける頑固なドイツ人義父90歳を持つワタシは思うのです。