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まずは腹ごしらえと、汐留シティセンタービル地下1階(駅から地下通路を利用するので、階数に注意!自分が今、どの階にいるのか一瞬迷うんですよね)にある紅虎餃子房 汐留店でランチです。
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あの(ワタクシ的には)絶品の五目炒飯が久しぶりに食べられるのかと思うと、もう胸がワクワク。こんなことで胸が高鳴る私は、ある意味、幸せなのかもしれない。
早速、あの鉄鍋餃子と卵スープが一緒になったランチ・セットをオーダー。中華だから、そう待たずに私達のテーブルへ。いや、もうね、誰が何と言おうと、私にとっては絶品の味なのです。自分ではこんなにおいしく作れません。
夫はチンジャオロース・ランチを頼んで、二人で互いに分け合って食べました。かしこまらずに気軽に分け合えるのが中華の良いところ♪。チンジャオロースも黒コショウの利いた味でなかなか美味。でも私が家でチンジャオロースを作る時は緑・赤・黄ピーマン、タケノコをたっぷり入れるせいか、紅虎のチンジャオロースは野菜の量が物足りないかな。
しっかり昼食を取り、お腹も心も満足したところで、次に私達が向かったのは、すぐ近くのパナソニックビル4階にある、パナソニック・汐留ミュージアム。そこで前日から開催がスタートしたエコール・ド・パリの画家パスキンの展覧会を見ました。この展覧会の感想は別途レポートします。敢えて今、感想を一言で表現するなら、トレビアーン"Très bien"
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ここは元は、徳川将軍家の庭園だったところ。当時は「浜御殿」と呼ばれていました。明治維新以降、皇室の離宮となり、「浜離宮」と改称。その後、1945年11月に東京都に下賜され、今は都立公園として管理されています。
関東大震災や戦災によって多くの建造物や樹木が損傷し、往時の美しさは失われたとのことですが、私の目には今の姿も十分に美しく、徳川家の時代に思いを馳せながら、ゆったりとした気分で、夫と共に園内を散策しました。
一般に冬の景色は花が少ないせいか色彩に乏しく、寂寥感さえ覚えるものですが(だからこそ、きらびやかなイルミネーションがもてはやされるのかもしれませんね)、ここ日本には常緑樹で堂々たる姿の松があることを忘れてはいけません!松と言えば、同じく都立公園の「六義園」が思い出されますが、この浜離宮恩賜庭園も、松の姿が美しい。その凜とした佇まいには、気高ささえ感じます。
まず、入園した私達を出迎えてくれるのが樹齢300年を誇る老松「300年の松」。6代将軍徳川家宣が庭園を大改修した際、その偉業を讃えて植えられた特別な松らしい。横に大きく張りだした枝にうっそうと繁る葉が、圧倒的な存在感を見せつけてくれます。まさに「将軍様の松」の雰囲気を湛え、今では「庭園の主」とも言うべき存在かもしれません。因みに、まだら模様に見えるのは、木漏れ日です。悪しからず
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もう、松三昧、と言ったところですね
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さて、入園口で手にしたリーフレットの花見頃カレンダーによれば、この時期はロウバイが見頃だとか。ロウバイを探して園内を歩く途中で、ひときわ鮮やかな色彩の塊を見つけました!
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これがロウバイかと木に近づいてみると名札に「コブクザクラ(小福桜)」とあります。確かに幹を見ると、桜の木らしい。花見の季節に堂々と主役を張るソメイヨシノや色鮮やかな寒緋サクラとは違って、控えめな小ぶりの八重咲きの白い花。冬の寒空の下でひっそりと咲いています。そこが愛らしいと言えば愛らしい。
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ところが、灯台もと暗しで、ロウバイはすぐ近くにあったのです。夫がスマホでサイトにアップされたロウバイの写真を探し出し、その背景に写り込んだ建物から、花の咲いている場所に見当をつけて探したら、思いの外近くで見つかりました。
ロウバイの花は花弁が弱々しく頭を垂れていて、既に萎んだような風情を見せていたので、私達はそれが今が盛りのロウバイだとは気付かなかったのです。先程見た鮮やかな紅梅の印象が強すぎたのも、ロウバイの儚げな姿を見落とす原因だったのかもしれません。サイトで改めてロウバイを検索してみると、見頃のロウバイは、私が撮影したロウバイと違って活き活きとしていました。やはり私が見つけたのは、もう盛りを過ぎた、萎れかかったロウバイだったのかもしれません。
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ロウバイは漢字で「蝋梅」と書きますが、"梅"とは言っても実際はサクラや梅の仲間ではなく、中国から伝来した時に付いていた名前をそのまま使用しているようです。何とまあ紛らわしい。でも花の少ない時期に咲くので、その黄色い花は、風景に彩りを与えてはくれますね。
他に園内で目についたものの写真もアップしておきます。
まず、潮入の池にかかるお伝い橋の途中に藤棚があるのですが、その袂に横たわる藤の老木の洞(ウロ)に感動して、思わず写真に納めました。まさに老練と言う形容が相応しい。
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北陸新幹線の開通も間近い(2015年3月14日(土))冬の金沢を象徴するものですね。金沢をイメージしたデザイン画にも、モチーフとして使われています。
冬も殆ど大雪とは無縁な南関東で行う当雪吊りには、造園技術伝承の意図があると思われますが、一般の観光客からすれば、円錐形をした木の、底辺から頂点に向かって直線的に伸びる縄の幾何学的な美しさを楽しむ要素が強いような気がします。
機能的でありながら美しい。まさに「用の美」ですね。日本にはそういうものが沢山あるはず。私はその殆どを、まだ見ていないような気がします。
また、ここは大小幾つもの池と堀を有し、多様な水辺の景色でも楽しませてくれます。
特に近隣の高層ビル群が水面に映り込んだ姿は、古(いにしえ)の庭園と現代の高層ビルのコントラストが不思議な調和を見せています。
また、堀の水面の揺らぎに映り混んだ周囲の樹木の色が、クロード・モネが描いたような印象派絵画を思わせる色彩の妙で、そのあまりの美しさに、画家モネが自宅の庭の池に映り込む景色の刻一刻と変化する様を描きたかった気持ちが理解できたような気がしました。
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私の記憶が誤りでなければ約7年ぶりに訪れた「浜離宮庭園」ですが、いまだに周辺道路で工事が続いており、新橋駅からのアクセスが相変わらず悪いですね。7年前とほぼ同じルートで迂回して、庭園入り口の大手門に辿り着きました。
先日、某テレビ番組で、「日本のサグラダ・ファミリア」として横浜駅が紹介されていましたが、その理由が「もう100年以上、何かしら工事が行われ続けており、全面改修終了までに後何年かかるか分からないから」だそうです。日本は仕事に関して、もう少しキッチリしているのかと思っていたのですが、公共インフラ関連の工事は特に都心の場合、権利関係の複雑さもさることながら、案外、失業対策もあって、のらりくらりと進めているのかもしれませんね。
とまれ、久しぶりの浜離宮庭園でしたが、わずか300円の入園料で、本当に贅沢な時間を過ごせたと思います。時間に余裕があれば、水上バスで隅田川の景色を楽しみながら浅草まで行っても良し。都心のオアシスとも言うべき素敵な場所ですね
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