
著名な版画家にして芥川賞作家の池田満寿夫氏が晩年アトリエとして使用していた家が、池田氏亡き後、熱海市に寄贈され、現在は記念館として見学することが出来ます。










記念館そのものはそれほど広くはないですが、隣接して同程度の広さの工房もあり、敷地内には幾つかの鋳造や彫刻作品も野外展示されています。
館内には池田氏が晩年意欲的に取り組んだと言う立体作品の陶芸(あのパブロ・ピカソも晩年は作陶に嵌っていましたね)や鋳造を中心に版画、着物の布地を用いた大ぶりのコラージュ作品などの他、陽子夫人がオーストリアから取り寄せた豪華な家具も、使用当時のまま展示されています(館内は撮影禁止)。
かなり前にその存在を知り、訪ねてみたいなと思ったのですが、いかんせん伊豆の小高い山の上と言うことで足のない私には無理だと諦めていたのに、なんと今回宿泊したペンションから徒歩圏内にあり、しかも元旦から開館すると言うので、夫と喜び勇んで足を運びました。










記念館そのものはそれほど広くはないですが、隣接して同程度の広さの工房もあり、敷地内には幾つかの鋳造や彫刻作品も野外展示されています。
建物の佇まいと自由な作風の作品群に、池田満寿夫氏の創作風景が垣間見えたようで、とても嬉しかったです☺️。
ところで、国際的に活躍する版画家でありながら、小説家としても芥川賞を受賞した池田満寿夫氏。
学生時代は貪るように本を読み漁ったそうで、多くの小説家がそうであるように、豊富な読書量をベースに豊かな想像力と独自の文章表現で唯一無二の小説を書き上げたのでしょう。
小説家は自身が、小説と言う表現ジャンルの大ファンなんでしょうね☺️。好きが高じて、自分も書きたくなってしまうのか…
そして、池田満寿夫氏のようなクリエイターのレベルになると、恐らくアートも小説も、彼にとっては彼の内なるものを表現する手段のひとつであって、どちらも違和感なく取り組めるものだったんだろうなと思います。
熱海に池田満寿夫さんの記念館があるんですね。お正月に宿泊した宿のそばにあって、しかも元旦から営業とは、これはすっごいラッキーでしたね。
私が今の職場に入社したての頃、売り場内にテナントで版画のギャラリーがあったんですよね。そこに時々池田満寿夫さんいらしてました。もう40年近く前の話です。^^;)
池田満寿夫さんの小説と言えば「エーゲ海に捧ぐ」!懐かしい!
小説も未読だし、映画も未見なのですが、ジュディ・オングの歌が大ヒットしたのですぐに思い出せますね。
元旦から素敵なアート鑑賞が出来て幸先が良いですね。(*´∀`*)
熱海には、池田さんご夫妻関連の施設が二つあり、私が今回訪ねたのは網代の高台にある、通常は車でなければ行けないような所なのですが、今回たまたま泊まったペンションから徒歩10分位の距離だったので本当にラッキーでした。
私は大学の卒論のテーマが版画関連だったし、銅版画も何点か実際に手がけたことがあるので、池田満寿夫さんには以前から興味あったんですよね☺️。官能的な作風も案外好きで☺️。
この記念館のこともテレビ番組で以前見て知っていて、でも車がないと行けない所なので、半ば訪問は諦めていたのです。
おそらく導かれたのでしょうね☺️。
また近々熱海に行く予定なので(熱海は我が家から案外近く、電車1本で行けるのでアクセスが楽なんです👍)、時間が許すなら、もうひとつの熱海駅から徒歩10分位の場所にある「創作の家」にも行ってみたいです。
ごみつさんは実際に池田さんに会われたそうで羨ましいです。記念館で見た「私の履歴書」と言うテレビ番組の池田さんは大成したアーティストながら決して偉ぶらない、創作に一途な作家でした。もっと長生きして欲しかったですね。