はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

断言口調と権威と大声と

2006年11月29日 | はなこのMEMO
『オーラの泉』が現在の放送時間帯になってから
時々見ているのですが、この番組の江原さんや美輪さん、
そしてうらない師の細木女史などの
断言口調が最近気になります。


人間って「断言口調」に弱いのでしょうか?
断言されると、ついそれになびいてしまうというか、
付き従うというか…
細木女史など反論しようものなら、
「だからアンタはダメなのよ」と叱りつける。
江原さんや美輪さんにしてもソフトな口調ながら、
時々二人でヒソヒソ話をして聴き手の不安を徒に煽ったり…
その後の言葉には、さぞかしインパクトがあるのでしょうね
(最近そういうスタイルが確立している?)。

芸能人には彼らの信奉者が少なくないようですし、
江原氏が主催する一般向けスピリチュアル講演会は大盛況らしく、
そのチケットがネットオークションで高値で取引されている。
書店によっては、彼らの著作コーナーまで設けられている。

彼らがサブカルチャー的ポジションにいた頃は、
ある種の魅力を感じていた私ですが、
「権威づけ」られた最近は、少し距離を置くようになりました。
宗教じゃあるまいし…そうだ!この違和感は、彼らがまるで
神のように祭り上げられていることに対するものかも。

ただ、彼らの話で良いなと思う部分は聞き入れています。
「盲信」することがいけないんですよね。
彼らの発言を受け入れる根拠な何なのか、
自分自身に問いかけることが大事なのかも。

世界一の司会者としてギネスにも登録された
みのもんた氏にしてもそう。
朝の番組で世の不正を声高に糾弾しているけど、
国会議員がこぞって出演するあたり、
本来反権力の立場にあるべきマスコミが、
「視聴率」という絶対的な価値の下、
権力側と持ちつ持たれつの関係を持っていると見えなくもない。
彼自身が既にマスコミに身を置くことで
「権威」を獲得しているのだし(番組内でスタッフが
彼をあからさまに持ち上げるのも何だか不快)。

彼は「庶民の側」に立つと常々標榜しながら、
実は庶民の側にいるのではなく、
声高に主張することによって、
庶民の現世に対する不平不満のガス抜き役を
果たしているだけなのではないか、
つまりは権力の側にいるのでは?
なんて勘ぐってしまうのです。

断言口調や権威や大声に惑わされることなく、
自分の頭で考え、判断すること。
その前提として、学ばなければならないことが
たくさんあるような気がします。
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