心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

ロマン

2019年06月24日 | 雑感・愚見

子供の頃の私と言うか同級生の間で、

ネッシーであるとか、UFOであるとかを扱った番組に影響を受けて、

時々数人で集まり空を見上げて小一時間、

「ベントラ。ベントラ。」って本気でUFOを呼ぼうとしていました。


そんな同級生の中から

本当に見たのか、想いが強すぎて見た何かをUFOだと思い込んだだけなのか、

「昨日、UFOをみたぞ!」何て奴が現れると、

休み時間に話を聞こうと人が集まり、ちょっとしたヒーロー誕生です。


しかし、テレビで新たな情報が幾度となく流れても

ロマンと現実との距離が一向に近づくことはなかったので、

それらの殆どのものに対して自然と興味が薄れていきました。


しかし、私の中には唯一つ。今も尚です。

少しも色あせることがなく輝いているものがあります。


もう40年以上前のことになるんですよね。

当時、色々なテレビで報道され、新聞に大きな紙面を割いて取り上げられ、

世間を大いにざわつかせた出来事があります。


1977年4月、日本のトロール漁船「瑞洋丸」が、

ニュージーランドの沖合で巨大な生物の死骸を引き上げました。


その死骸は、太い胴体に長い首と頭を持ち、

全長約10m、体重は2トン以上もあったようで、

酷い腐敗状態と酷い腐敗臭のため、漁獲した魚への影響を心配し、

船員によって写真撮影とスケッチされた後に、再び海へと投棄されてしまいました。


その写真とスケッチが報告されると、

「首長竜、発見か!」と日本の新聞、テレビ、世間は大騒ぎ。


私なんかは、

「なんで海に投棄するかなあ。馬鹿じゃないの!」、

「ここは商売よりも世紀の大発見を優先でしょう!」って、

かなり怒っていたことを記憶しています。


随分と後に、絶滅したと思われていたシーラカンスが

発見されたニュースが世界を駆け巡った時がありましたが、

私としては、「あの首長竜の方が遥かに凄いっしょ。」と思ったものです。


この生物の正体を明らかにすべく1980年にロンドンに渡り、

調査をしたヤスダ博士の報告によると、

現在地球上に存在し分類されている生物に当て嵌まらないとの報告がされました。

 

その後、東京水産大学、国立科学博物館、東京大学海洋研究所の

調査メンバーが調査、解析した結果はと言うと、

繊維組織から検出されたアミノ酸から

サメの一種「ウバザメ」の顎などが腐敗によって剥がれ落ちたことで

首長竜に似た姿になった可能性が高いと報告されたことで

大きくざわついたテレビ、新聞、世間の興味が急速に薄れていくことになります。


しかし、しかし、しかしです。

最終報告書にはウバザメの一種の可能性が高いとしているだけで、

生物の正体については『ウバザメ』とは断言されておらず、

ウバザメ説、爬虫類説、未知の生物説等が述べられていたにもかかわらず、

ウバザメ説だけに飛びついたことになります。


トロール漁船「瑞洋丸」の船員の矢野道彦氏が

残したスケッチと証言には後ろ足があったことがハッキリと述べられていて

それらのこともウバザメでは説明がつかないことから報告書の結論は、

ヤスダ博士の調査報告と同じ、正体不明とされています。


そして、魚のプロである漁師が、この死骸は普通ではないと感じたからこそ、

写真とスケッチを残したと言うことは何を意味するかです。


私の中では、首長竜に決定しているんですが、

例え首長竜でなかったとしても、UFOや他の雪男やネッシーのような

るのかいないのか良く分からない未確認生物ではなく、

初めてロマンと現実が重なった瞬間でした。


矢野道彦 写真とスケッチ


 

令和になって、私が生きてきた昭和、平成を振り返った時に、

私の記憶のレーダーが、いの一番に捉えたことが、

これってのは、どうなんだろうって思ったりもしますが、

でも、これって凄くないですか?

 

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