叡山電鉄の出町柳駅のロッテリアで
ハンバーガーを食べながら
曼殊院門跡の後の訪問計画を相談した結果、
友人が強く推した平安神宮に決定しました。
私は平安神宮を訪れるのは、
今回で5回目か6回目になるので
京都で一番多く訪れた場所になります。
平安神宮の神苑の存在を知ったのは、
随分と前のことではあるのですが、
神苑の拝観を目的に訪れたのは、
数年前の前回が初めて。
その時は、神宮を訪れた時間が想定より遅くなって
神苑の拝観受付終了時間に間に合わず、
今回、ようやく平安神宮神苑の拝観が出来ます。
平安神宮 応天門
平安神宮は清水寺や金閣寺と並ぶ京都の観光名所の一つで、
平安遷都1100年を記念して明治28年(1895)年に、
建てられた比較的新しい神社だと知った時には、
ちょっとした驚きがありました。
社殿は、社殿は平安京の大内裏の正庁である
朝堂院(八省院)を約8分の5に縮小して復元したものです。
手水舎
中央の大極殿と白虎楼(左)と蒼龍楼(右)
応天門をくぐると現れる
南内庭の凄く広い贅沢なスペースには、
いつも圧倒されます。
大極殿(外拝殿)
御祭神は、都を奈良の平城京から京都の平安京に遷都した
第50代天皇 桓武天皇と明治維新の基を開かれた
第121代天皇 孝明天皇。
太極殿(左)と蒼龍楼(左)
白虎楼
白虎楼の右手に神苑の参拝受付所があります。
神苑は、南神苑、西神苑、中神苑、東神苑の4つの神苑で
構成されています。
平安神宮神苑 日本国指定名勝の石碑
神苑拝観受付して神苑内に入ると、
直ぐ左手に国指定名勝の石碑が建てられていました。
チンチン電車
日本最古の電車で、
走行の際「チンチン」とベルを鳴らすことから、
チンチン電車の愛称で呼ばれていました。
説明書きを読むと1961年の7月に
北野線が廃止されるまでとなっているのですが、
私の子供の頃にはもう廃止されていた
「チンチン電車」の呼び名を
何故かよく耳にしていたので馴染みがあるんですよね。
南神苑(平安の苑)
南神苑と西神苑の境にある藤棚
西神苑 白虎池
林道
神苑の北面には、西神苑から中神苑へと向かう林道に沿って
小川が流れています。
中神苑 蒼龍池
中神苑 蒼龍池の臥龍橋(がりゅうきょう)
臥龍橋は、蒼龍池に架かる飛石の橋で、
龍が臥(ふ)した姿を象り名付けられたもので、
豊臣秀吉が造営した三条大橋、五条大橋の
橋脚だったものを再利用しています。
臥龍橋を渡ってみようかと思ったのですが、
何故か風雲たけし城のことを思い出し、
石のどれかに乗るとズボッ!と沈む罠が
仕掛けられている気がして渡ることを止めました。
東神苑 尚美館(しょうびかん)
東神苑の栖鳳池(せいほういけ)の畔に立つ建物は、
尚美館(しょうびかん)、または、貴賓館(きひんかん)と言い、
大正元年に京都御所から移築されたものです。
泰平閣(たいへいかく)または、橋殿(はしどの)
平安神宮神苑と言われて思い浮かぶイメージは、
私の場合は、写真で見た尚美館と泰平閣でした。
この二つの建築物は、どちらも大正元年に
京都御所から移築されたものです。
私は、この時代の優美さが感じられる建築物が
かなりのお気に入りなこともあり
東神苑の景観は絶品です。
泰平閣
泰平閣内部
泰平閣内部を通行出来るだけでなく、
腰を下ろして神苑の景観を眺めることが出来ます。
平安神宮会館(披露宴会場)
泰平閣の南側に見える灯りは、
平安神宮会館(披露宴会場)で、
見える窓から披露宴らしき様子が見えました。
尚美館
尚美館前の庭園
斎館(さいかん)
斎館(さいかん)とは、神職などが神事に携わる前に
心身を清めるため籠る建物。
もう一度、泰平閣の優美な姿を撮影。
石柱
中神苑の臥龍橋(がりゅうきょう)に再利用されていた
石柱と同じものです。
京都迎賓館でも依水園でも再利用されたものが
あったことが思い出されます。
日本では資源が乏しい所為なのか、
勿体無い精神からなのか、
それとも良いものを破棄せずに後の世代まで
残そうとしているのか分かりませんが、なんか良いですね。
そしてまた使い処が上手いっス。
平安神宮 蒼龍楼
平安神宮神苑は、西の白虎楼の横から入り
東の蒼龍楼の横から出てきます。
long long time agoに
「平安神宮って大きいだけで面白味がないよね。」
何て話していたら、
その場にいた大人の誰かに
「平安神宮の良さは、神苑を拝観しなければ分からないぞ。」
って教えてもらったんですよね。
あれから随分と月日が流れましたが
ようやく神苑を拝観することが出来ました。
仙洞御所もそうでしたが、これだけ広い庭園は、
もはや庭園ではなく公園じゃないの?と思ってしまいますが、
庭園と公園の違いを感覚的には
何となく理解しているのですが、
私には不明瞭な点もあって
違いの説明は、私にはちょっと難しいので、
ここは降参しておきます。