1987年 東京の足立区で10歳の娘に
「5と6が良い。」と言われて馬券を買った父親が
約1, 500万円の配当金を手にしました。
父親は、その配当金で高級車ベンツを購入。
宝クジの高額当選をした結果とその人だけを切り取れば
幸運な出来事と幸運な人であることには間違いありませんが、
視界を広げて考えてみると
購入者の中の誰かが当選することは間違いないので
当たり前のことが起きているだけになります。
それと同じようなものだと考えて
馬券を購入する人って何万人って人の中から
同じようなことをしている人も沢山いるはずで
その全体の中から上のようなことが起きたとしても
そこまで不思議な事ではないのかも知れません。
なので10歳の娘が博才があるとか、
予知能力があるとかじゃなくて
ホントたまたま、全くの偶然でしかないのですが
なんかそこに意味を持たせたり、
ファンタジックな見方をすると
家族間や知人間での面白い短編物語が誕生します。
一度あることは二度あると
同じ結果を娘に引き起こすことを本気で期待し始めると
娘にとっては大迷惑な話ですし、
親の影響を受けて間違った認識をもっちゃったら
その先の人生に悪い影響を及ぼすことも。
そんでもってこの父親が馬券の当選金で
高級外車ベンツを購入ってのが悪手の匂いがプンプン。
愚者の税金とも言われる宝クジの場合は、
還元率がかなり低いからなのか当選金は無税ですが、
馬券の場合は、恐ろしいことに
しっかりと税金がかかるんですよねえ。
元々この父親が高所得者であったのなら
ベンツ購入も問題は無いかと思いますが、
そうでなかったとしたら維持するために
それまで必要なかった多額の出費がかさみますし、
いきなり高級車を購入となると
かなり目立つことになるので税務署に目を付けられたり、
近所の人達の中に一人や二人、怪しんだり羨んだりする人がいて
税務署に一度調べてくれとご丁寧に連絡がいった結果、
多額の税金を徴収されたりして
折角購入したベンツを売り払うことになりかねません。
昔から憧れていた高級外車のオーナーであった
夢の時間が例え一年間だけだったとしても
後の人生を満足に生きていけるならば良いのでしょうけど、
そうでなければ折角手に入れた大金を
煙の様に消してしまっただけになるかも。
豪雨を受け止められるだけの土壌でないと
地滑りや決壊を引き起こしてしまうのと同じ結果となるので
自分の身に突然大量に降り注いだものが
幸運となるのも災害となるのもその人次第かな。