心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

立ち入り禁止

2024年05月16日 | 雑感・愚見

 

2011年 アメリカのテキサス州でピアノ教室を開いていた

60代の男が教え子に性的な悪戯をして裁かれました。

法廷は、被告の自宅に『18歳未満は立ち入り禁止』の看板を

立てるよう命令しました。

 

 

えっ性的な悪戯をして看板を立てるだけ?

もしかすると程度が酷くなかったので

執行猶予処分と看板設置だけだったのかも。

 

アメリカは性犯罪者に対してかなり厳しくて

1994年には、性犯罪者が刑期を終えて出所した後も

その性犯罪者の情報を一般公開する制度、

ミーガン法』が制定されました。

 

ミーガン法は、性犯罪者が出所後に

顔写真と個人情報をネットで公開される他、

性犯罪者の住居周辺の住民への告知が行われ、

州によっては、性犯罪歴がある者の住居には

性犯罪歴があることを示す標を掲げるように求めるようです。

 

さらには性犯罪歴がある者を生涯にわたって監視するために

電子監視(GPS)を装着させて居場所を監視するようです。

 

電子監視(GPS)は、

子供を狙う性犯罪者を監視する目的で導入されましたが、

性犯罪者に留まらず、DV、ストーカー、常習性が認められる犯罪者、

在宅の被疑者や仮釈放中の者にも装着させるとのこと。

 

ミーガン法電子監視と言ったように

人権弁護士や人権団体の善意の心に

特定の犯罪歴がある者が泣き、苦しんでいると働きかけようが

同じ犯罪者からさらなる被害者を出さないようにと

もう容赦がありません。

 

被告の自宅に『18歳未満は立ち入り禁止』の看板は、

ミーガン法の性犯罪歴がある者の住居には

性犯罪歴があることを示す標を掲げるが

適用されたのだと思われます。

 

私が読んだ記事には、

被告に対する刑務所収監とGPS装着については

書かれてはいませんでしたが

実際のところは、どうなんでしょう。

 

そのような欧米の動きを見て日本でも実施するとかしないとか

一時期、良く報道されていましたが

最近は、とんと話を聞かなくなりました。あれどうなったのか。

 

導入について私の考えとしては、

犯罪抑止や防止に効果が有ると思うので賛成でもあるし、

同時にいくら何でもやり過ぎ感もあって反対でもあるんですよね。

つまりは、もう判断が出来ません。

 

 

だってね。私が知り得た痴漢裁判の中には

これはもう無罪だと思える色々な証拠や証言が提出されても

女性が被告から痴漢行為を受けたと言っているからと

重要な証拠や証言を無視するかのように却下して

あまりにも酷い判決だと思わざる得ない裁判があったことから

 

つくづく裁判は、真実が判明するのじゃなくて

裁判官の判断が下されるだけだと痛感しているので

同じようなことが起きそうな気もするんですよね。

 

そして痴漢で逮捕抑留されるだけでも

人生に大打撃を与えるのに

冤罪判決でGPSは、ちょっと怖すぎるんですよね。

 

なので、もしも導入が決定されたのなら

それを決定するのは頭の良い裁判官ではあるけれども

感情を持つ人間でもあるし、

何かと司法組織の都合があるとも聞くので

個別の事案に合わせてより慎重に、より柔軟に

活用してもらえることを願う次第です。

 

 

 

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