タイ国の南部では、
男女の双子が生まれた場合には、
結婚式を挙げる風習があるのだそうです。
これは法令に基づく正規の結婚式ではなく
男女の双子は早死にすると信じられているので
それを防ぐための儀式として行うとのことです。
日本の歴史を見ても当時の立派なお医者さんから
最先端の薬も使用できたはずの
有名な武将の子供でさえも体調を崩したまま
助からずに亡くなったなんて話は沢山あるように
昔は、無事に子供が生まれるかどうか、
生まれた子供が無事に成長するかどうかは
現代と比べると遥かに不確実なことだったようですね。
なので不確かな最後の部分を
神仏の力に頼るなんてのは極々自然なことかと思います。
日本の儀式としては、
無事に７日目を迎えられたことを祝う行事の
お七夜のお祝い。
男の子は生後３１日、女の子は生後３２日に
生まれた子供の健やかな成長と加護を神社で祈る
お宮参り。
生まれた子供が一生食べ物に困らないように願う
生後１００日前後に行うお食い初め膳を家族で囲む
お食い初め。
男の子には、破魔矢や破魔弓や天神人形、
女の子には、羽子板や手毬、人形等で祝う、
初正月の祝い。
女の子は、初めて迎える３月３日に
雛人形や桃の花を飾り、縁起が善いとされる食べ物を頂き祝い、
男の子は、初めて迎える５月５日に
逞しく成長するようにと鯉のぼりで祝う
初節句。
室町時代に始まったとされる
３歳の男女、５歳の男の子、７歳の女の子の成長を
祈っての宮参りの七五三。
子供は国の宝、家族の宝、夫婦のかすがい等々、
全ての子達が望まれ愛されて生まれ
育まれ成長できる世界になってくれることを願います。
そして、成長するに連れて両親とぶつかったり、
色々な嫌な事や誰かから嫌な言葉を
向けられることもあるかと思いますが、
一番最初の最初に感じた愛され望まれていた感覚は、
それらを跳ねのけ、自分を楽しむ想いの源となってくれるはず。
