心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

腹いせ

2023年10月28日 | 雑感・愚見

 

1977年 

奈良県で27歳の既婚女性に交際を申し込み

断られた25歳の男性が腹いせに

女性名義で宝石やピアノ等を注文するにとどまらず

2年間に渡り嫌がらせ電話を

5万回もかけたとして逮捕されました。

 

 

これって一体どういうことなのか。

駄目ですよ。駄目なことは明白ですが、

百歩譲って独身女性に交際を申し込み断られた腹いせになら

まだ何とか理解が追い付くのですが、

相手の女性は、結婚をしているって、

もう信じられない位に無茶苦茶としか………

 

もしかしたら交際を申し込んだというのは

「旦那に黙っていればバレたりしない。」と、

不倫関係になることを迫ったけれども拒否された………

 

あるいは事件前に、二人は秘密の関係になっていて

本気になった男が既婚女性に離婚を迫り

自分との結婚を考えてくれと迫ったのか………

 

何にせよ女性が既婚者であろうがなかろうが関係なしに

一連の犯罪行為に及んだのですから

既婚女性に完全に心奪われていたんでしょうけど………

 

 

最大の憎悪は、最大の愛から生じると言いますが、

この男性は、あまりにも自分の世界でしか

生きてなさ過ぎる感があるので、

これはさすがに愛とは違うっしょ。

 

自分の望んだようにならないことの方が多く、

その場合に悲しみや怒りを持ってしまっても

まあ普通の人なら致し方ないかも知れません。

 

ですがその悲しみや怒りが長期において持続する場合には、

心の変化のための大きな障壁となることがあります。

 

なのですが怒りの感情であったり

何らかの強い感情を単純に直接取り扱って

その感情の強さを弱めようとしても

一時的には何らかの効果が見られたとしても

しばらくすると再び感情が湧き上がってくることも

珍しい事ではありません。

 

上の事件の男性の様に

女性の名義で宝石やピアノを注文し、

2年間に渡り嫌がらせ電話を5万回をかけても

憎悪感情が弱体しないことからも分かります。

 

被験者によっては何度も叫び、喚いて発散したとしても

気持ちが軽くなるとか気が済むようなことにならず

その怒りの強さと勢いが弱まらないどころか

逆に強くなってしまうこともあります。

 

なので欲求不満であったり、自尊心からなのか分かりませんが、

表面的な感情を扱いつつも

その感情の根本的な発生源についても扱う必要があります。

 

でなければ行動を止めるためには、

上の事件の男性のように逮捕されるという

強烈なショック体験をするしかなくなることも。

 

 

 

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