以前、家庭内暴力の相談に訪れた両親に、
息子さんの苦しさを理解して
愛情で包んであげてくださいと指導した結果、
その親は、その息子に金属バットで
殺害された事件をご紹介しました。
そして、
少し前、生徒は悪くない。
悪いのは先生だと断言して
先生は生徒のサンドバック宣言をした
校長先生が居ました。
私は古い人間なのかな。
赦すこと、愛情で包むことは、
その屋台骨が揺らがないことが大前提で、
両親の命が失われ、学校の秩序が失われても
赦し、包むことを是とするのが
どうしても理解できないのです。
誰が、何が、どんな集団が、
そんな風潮の起点になっているのか、
分かりませんが、
これが国家に蔓延したことを想像すると、
恐ろしくなります。
明治初期に西洋文化を取り入れ始めた頃の
日本の流行り歌で、
-散切り頭を叩いてみれば文明開化の音がするー
と言うのがありますが、
時が流れて今は、
白色と赤色のサンドバックを殴ってみれば、
遺憾、遺憾と音がする。