
仏教では煩悩と言うのでしょうか、
私達には欲求と言うものがあります。
健康、愛情、成功、お金、
名誉や地位、安全、人間関係等々、
人によってさまざまです。
その人が優先している欲は、
その時の自分にそれが不足しているとか、
もっと欲しいと感じていることを示しています。
健康に不安を感じている人は、健康について、
愛情に不足していると感じている人は、愛情を、
収入が十分でないと感じている人はお金をとなります。
人が悩みから解放されるためには
煩悩(欲)を捨て去ることと言うような事を
言っていたように思うのですが、
私達、凡人にとっては
悟りの境地を求めておらず、
毎日を楽しく、面白く、喜びと充実を感じて
過ごせれば十分な訳です。
欲は、その欲を手に入れた時に、
喜びや満足感を与えてくれますから、
生きる楽しみでもある訳で、大事なものです。
ただ、
それを手にすることで幸せになれると信じ、
欲を追い求め、あるいはもっともっとと
際限なく欲に魅入られている(捉われている)ような場合は、
その方向性について再考してみる
必要があるかもしれません。
愛情が充足すれば、収入が増えれば、
あいつがいなくなれば、
このような事が幸せの条件だとすれば、
自分に、何かの条件がセットになって
幸せを感じられることになります。
これでは、
なんか空腹を満たすための
食べ物のような感じがします。
何度も愛情を確かめても、不安になる。
収入が増えても安心出来ない。
あいつが居なくなったけれども、
今度はあいつが。
食べ物を手に入れ、一時は空腹が満たされても
また、空腹がやってくるような感じ。
幸せを感じるための重要なコツとして、
私が思うには「足るるを知る。」
それがあっての欲を求めるだと思っています。
自分+何かの欲=幸せ。ではなく
足るるを知る自分(幸せ)+何かの欲(喜び)=幸せ×喜び
かなと思う訳です。
この自分で良いんだ。この自分は面白い。
善いも悪いも、好いも嫌いも、
良いも足らずも含めた全部を愛情を持って
抱きしめている自分。
こう言うと、そんな自分になったら
欲はなくなり、何もしなくなると言う人も
いるかもしれませんが、
それで無くなってしまうような欲には、
元々大した価値は無かったのではないかと
思うのです。
そうなって持つ欲にこそ、
自分にとっての本当に価値ある欲が
ありそうに思うのです。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計