心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

父という言葉が持つイメージ

2012年01月28日 | 転移



あなたは、父と言う言葉に

暴力的、自分勝手、一方的、理不尽と言ったような

ネガティブなイメージを持つのか、

優しさ、リーダー、包容力、大黒柱と言ったような

ポジティブなイメージを持つのか、



自分が、どのようなイメージを持つのかは、

自分の父親に対する捉え方を現していることは言うまでもありません。

そして、暴力的、一方的な父親像を持った人は、

大人になっても強いリーダーや似た雰囲気を持った男性に対して、

自分の心に刻印した父親像を重ねてしまい、

不信感、猜疑心、恐怖心を持ち防御的な構えをとるか、

怒り、不満から攻撃的な姿勢をとることがあります。



その方に心の柔軟性があれば接する程に、

その男性に自分が張り付けた自分の父親像が剥がれ落ちて、

一人の男性、一人の人間として接するようになりますが、

そうでなければ、

徹底的に防御的又は攻撃的な姿勢を崩さず過剰なほど相対し続けます。



しかし、仮に目の前の代理人である男性を完全拒否しようと、

やっつけることが出来たとしても、

依然として自分の潜在的に持つ恐れや怒りは、

昇華することはありません。



このような潜在的な感情、または自動化した反応を変えるには

「自分が間違っていたことを認めろ。」

「自分が悪かったことを認めろ。」

と言うような抑え込んだ、または抑え込まれた気持ちを、

実の父親と直接向き合い自分の思いをぶつけることなのですが、


ここで仮に父親がそれを認めたとした場合、

それで、自分の思いに終止符を打てれば良いのですが、

そうでない場合には、

「お前が悪いことをしたことで自分が失ったことはもう取り戻せない。」

と別の怒りが出てきたりします。



過ちを認めさせ謝罪をさせたい気持ちと

過ちを認めて欲しくない気持ち。

解決不可能なことに対する怒りが

表出することへの抵抗の気持ち等が交錯し、

苦しみます。



過去にどの様なことがあったにしろ、

このような気持ちを心に持ち続け、

父親以外の人との関係性までもことごとく壊してしまっているようであるなら、

自分のためにも、どこかで赦す、許す、または終止符を打つ。


それが難しければ、胸のど真ん中に置いてあるものを横に置くことを決意する。

もしくは決意できるように取り組みを始めることが必要となります。



そんなことをTVで精神科医でもある人の会話を聞いて思った次第です。


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