心の扉 神戸カウンセリング花時計

心理療法や催眠療法、ストレス解消や悩み等メンタルに関するもの、そして日常の出来事を自由気ままに掲載します。

情けは人のためならず

2012年01月19日 | 雑感・愚見

以前のブログで映画「ペイ・フォワード」を紹介させて頂きました。

この映画は、人からの好意をその人に返すことで

その気持ちの動きは、そこで止まってしまう。

でも、その好意を他の人に渡すと動きは止まらずに

永遠に続いていくと言うものです。



つまり、日本にも昔からある考え「情けは人のためならず」ですね。

ちょっと最近の日本では、

「自分さえよければ。」「お金を稼いだもん勝ち。」的な考えが

見え隠れする気がします。



これも最近の経済システムによって

経済的なゆとりが無くなってきている人が増えて来ていることを

表しているのかもしれませんし、

心理的な面からも成果主義、費用対効果が重視され

チームよりも個のことを考えなくては

ならなくなっているのかもしれません。



以前、私が勤めていた会社がバブル期に

分社制度を投入したことがあります。

営業所単位ではなく事務、営業、技術系と分け、

さらにもっと小さく分けて―――。



すると、それまでの助け合いの姿勢が消えさり

それぞれが利益重視で動くようになるには

多くの時間は掛かりませんでした。

そして、小さなチームとチームの間には

区切り線がくっきりと描かれ、

同じ会社の従業員であるのに人間関係もギスギスです。



ビジネスにおいてどの様なシステムが

一番良いのかについては分かりませんが、

経済が熱くなるために、

人との関係性が冷たくなることが仕方が無いとしたら

その代償はあまりにも大き過ぎるような気がしてはなりません。





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