以前のブログで映画「ペイ・フォワード」を紹介させて頂きました。
この映画は、人からの好意をその人に返すことで
その気持ちの動きは、そこで止まってしまう。
でも、その好意を他の人に渡すと動きは止まらずに
永遠に続いていくと言うものです。
つまり、日本にも昔からある考え「情けは人のためならず」ですね。
ちょっと最近の日本では、
「自分さえよければ。」「お金を稼いだもん勝ち。」的な考えが
見え隠れする気がします。
これも最近の経済システムによって
経済的なゆとりが無くなってきている人が増えて来ていることを
表しているのかもしれませんし、
心理的な面からも成果主義、費用対効果が重視され
チームよりも個のことを考えなくては
ならなくなっているのかもしれません。
以前、私が勤めていた会社がバブル期に
分社制度を投入したことがあります。
営業所単位ではなく事務、営業、技術系と分け、
さらにもっと小さく分けて―――。
すると、それまでの助け合いの姿勢が消えさり
それぞれが利益重視で動くようになるには
多くの時間は掛かりませんでした。
そして、小さなチームとチームの間には
区切り線がくっきりと描かれ、
同じ会社の従業員であるのに人間関係もギスギスです。
ビジネスにおいてどの様なシステムが
一番良いのかについては分かりませんが、
経済が熱くなるために、
人との関係性が冷たくなることが仕方が無いとしたら
その代償はあまりにも大き過ぎるような気がしてはなりません。
催眠療法&心理療法 神戸ストレスカウンセリング・ルーム花時計