以前、その昔
ハリウッドの女優たちに
モテにモテたゲーリー・クーパーと言う
俳優について書かせてもらいました。
彼を一番モテさせた一番の理由は、
次の3つの言葉、
「へえ~。」「うそだろう。」「信じられない。」
を良く使っていたとのこと。
そして、
最近ちらっとその関係の人から聞いた話ですが、
キャバクラで指名を多くもらえるホステスさんが
共通して良く使う言葉が
「さすがですねえ。」
「知らなかった。」
「すご~い。」
「センス良いですね。」
「そうなんですか。」
なんか共通しているように思いませんか。
モテるコツは、なんか世界共通のようです。
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ガンジーさんの
有名な非暴力、不服従の精神の部分だけを抜粋して
素晴らしいと賛美し、
そうであることが正しいんだと主張する方もいるようですが、
ちょっと待てと。
確かに素晴らしい精神だとは思うのですが
インド独立において
ガンジーさんのそれが影響力をもたらしたのは
様々な条件があってこそで
何事もその精神をもって行えば
良い結果をもたらすなんてことはないのです。
あの精神、そして行動が大きな結果をもたらしたのは
あの当時、
イギリスが日本との戦争で疲弊し
遠く離れたインドを管理することが大変になっていたので
武装ほう起や民衆暴動によっても
独立を勝ち得ていたかもしれません。
ただ疲弊していたからと言ってイギリスも
植民地の利権を「どうぞ、どうぞ。」と
簡単に明け渡すわけもなく
イギリスとの闘いで
国民の被害が甚大になる可能性、
暴力の連鎖が起きる可能性があること等から
独立後のことを考えて
それを良しとしなかった。
そして、何よりも重要なことは
イギリスと言う国がどこかの国や集団のように
我らにとって都合の良いことは正義として
我らに歯向かうような輩は、
どんな手法を用いても弾圧、駆逐してしまえばいいとするような
考えを持てる国ではなかったということです。
おそらくですが、
ガンジーさんは、これらのことを把握して
非暴力、不服従の方針で
独立を勝ち取れると読み切っていたと思うのです。
このような条件が全くない中で
非暴力、不服従の精神が素晴らしいからと言って
ただ実行すれば、
「はい、斬首で一丁上がり。」
「はい、捕まえて銃殺で一丁あがり。」
「はい、捕まえて拷問で一丁あがり。」
抵抗も何もしないのですから、
相手側にとってはこんな楽なことはない。
もっと身近でいえば虐め。
非暴力、不服従で対抗したら
虐める奴のそれは止まるでしょうか。
ほとんどの場合、もっと酷くなるだけです。
被害にあっている人を救うためには
転校するなどしてそこから離脱すること。
あるいは、親、先生、マスコミ、警察に助けを求める必要があります。
自分以外の人達に協力を求めるのは、
虐めの奴よりも大きな力(暴力)を行使することですから
非暴力ではありません。
この手段を取ることを反対するのでしょうか。
だとしたら甚だ無責任極まるとしか言いようがありません。
真っ当な人は、
自分が信じるそれを実践し、
人には押し付けようとしないものです。
良い人ほど、
人にそれを要求し、自分はそれを実践しない人の
強弁や綺麗に飾り立てた世迷言に惑わされがちです。
理不尽な暴力に対して転校する離脱(抵抗)は、
非暴力、不服従だが無抵抗ではないという
ガンジーさんの考えに沿っていますが、
もし日本の国が侵略を受けて蹂躙されたら
国民全部がどこに離脱するというのだろうか?
今、シリアの国民が大変な思いをしているのを見ると
答えは簡単に出るように思うのですが。。。
私は、ガンジーさんの凄い所は
独立に対してのあの行動を選択するにおいて
状況を完全に把握し、読み切ったところだと思っているのです。
「2度あることは3度ある。」
「3度目の正直。」
この二つは全く相反することを言っています。
「もっと自分の気持ちや意見を押し出した方が良いよ。」
「もっと人の気持ちや意見を尊重した方が良いよ。」
これも相反しています。
仏教の教えなんかにも
全く相反する教えがあるように思います。
その一つ一つの教えだけを取ると
正論で立派であることも
それを活用するに適した状況でなければ
良薬であるはずのものが劇薬と化して
自分を蝕み
次第に体力をそぎ落としていきます。
もしも、あなたに振りほどけない不快なものが長くあるとしたなら
それは、ある時には確かに良薬だったものを
条件、状況が変わってしまっているのにも関わらず
今でも良薬だと信じて飲み続けているからなのかもしれません。
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「もう描けない。」と言う心の声を聞いても
とにかく描きなさい。
そうすれば内なる声は、聞こえなくなる。
と、ゴッホが言っていたらしい。
これと同じような意味を持つ言葉を
自己啓発系の方々は
成長や成功のための秘訣として
取り上げていそうですが。。。
このような種の言葉を
何度も聞き、何度も説かれ、
であるのに
その言葉を自分のものとして取り込めず、
確かにいい話だなあ、いい言葉だなあで
終わってしまう。
そうであったとしても
「今回は奮発してお賽銭を500円も入れたのに
願いを叶えてもらえなかった。」と
神社にクレームをいれたりしないあなたであるなら
自分を責める必要など全くありません。
このような、
力づくに心の焦点を変えることで
心に決定的な影響力を発揮するのは
ごく一部の人であり、
一時的な効果を期待する場合には
もう少し多めの人に効果を期待することが
できるかもしれません。
心の中からアブクのように湧き上がる
迷いや疑い、やる気のなさや諦めようとする気持ちを
冷たい水で顔を洗ったり、
顔をブルブルと振るって気持ちを立て直すことよりも
効果を期待しても良いように思います。
しかし、
都合の悪い気持ちを無視をして
都合の良い気持ちだけに焦点を合わせるといった
強引な手法が過ぎると
例え、それによって
どうにか成果を上げることができたとしても
その裏で精神が疲弊し
やがて、それは破綻します。
おそらく、絵を描くこと以外にも
同じように自分に言い聞かせ、
実践していただろうと思われるゴッホが
やがて、自分の耳を切り落とし
悪夢や幻覚を見るまでに
精神を疲弊させるまでに至ったことが
それを教えてくれています。
このことは
催眠の観点からも言えることで
被験者にとって都合の良い暗示だけを与えた時の
結果と同じです。
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