KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

秋草

2023年09月04日 | 俳句
天気 雨のち曇

久々に午前中は「普通の雨」が降り続いた。おかしい表現だけれど、最近は降れば一時的でも豪雨で、叩くように打ちつける雨。道路を水が流れるようになってしまう。だから、普通の音がして降る雨は珍しくなってきた。今日の午後も、栃木・茨城方面ではゲリラ豪雨が暴れたという。

窓から、線路の向こうに一叢の薄が見えるので薄の写真を・・とサムネイルから選んだら、あらま、上に写真、猫じゃらしでした。こんな、どこにでもある草を何でわざわざ一眼レフで撮ったのか、撮影者にも解らない10年以上前の写真だ。ムラサキシキブの実の写真もあったので、多分、公園だと思う。公園に、コムラサキもたくさんあるが、端の方に本物のムラサキシキブがあって、多分、これがそうだと思う。まだ紫になっていないので、今頃だろう。

さて、昨日の続き。
来日外国人がびっくりするものに、日本の都市の治安の良さがある。そう言われたって、最近は真昼の街にウィンドウ取り壊し強盗が出たり、ひったくりが横行したり、時にはコンビニ強盗が出たり・・最近は、安全などと思えない。でも、それらを件数に入れても日本の犯罪は極度に少ないらしい。
だから、外国人がいちばんびっくりするのは、カフェでの「椅子席確保に置いた荷物」なのだそうだ。そんなことを出来るのは世界で日本だけなのだとまで言う。数年前にそれを知って、そんなに稀有なこと?とこっちがびっくりした。荷物、といったって、財布など貴重品は入れていませんよ。
ところが、貴重品が入っていなくても外国では椅子に鞄らしきモノが置いてあったら、すぐ持っていかれるのだという。それが日本人の私には、まだ信じられない。無論、海外旅行ではしなかったけれど、日本だったら、日常的にやっている。
カフェみたいに大勢の人間が居る場所で、他人の置いた鞄を持っていってどんな得があるの?どうも、外国人の中にはバッグにお財布やらカードも入っていると考える人が居るらしい。私がいつも、病院のカフェでとりあえず椅子に置いておく手提げ袋の中には、季節にもよるけれど水と傘と冷え対策のスカーフやマフラーくらいかな?バアサンの置いた手提げなんか、衆人監視の店内で持っていく日本人は居ない。何より人目を気にする日本人、置き引きという冒険をする価値があるかどうか、良く知っている。
確かに、マフラーも傘も新品を買えば数千円はするので価値があるといえば価値あるものだけれど・・駅の構内のベンチならいざ知らず、そんなの盗んで金にする日本人はカフェにはまず居ない。でも、外国人は日本人のそんな無防備を来日後、初めて見たときは「気になって仕方ない」のだそうだ。ということは・・欧米には、カフェでも、そんな荷物を盗む人が居るということ?ま、日本でも絶対に居ない、とは言えないけれど。
もっとも、日本人の年寄の私も、スマホをテーブルに置いて飲み物を注文する人には危険を感じる。

昔から海外旅行先では「日本人は無防備過ぎる」と言われ、私は「ドジな日本人、無防備な旅行者」と言われることが劣等感になっていた。
今、思う。日本人の無防備は、誇れることだったのだ。「そんな所に置いたら、どうぞ盗んでください、と言っているようなもの」などとも言われたり。可哀そうなことに、治安の良さを知らないのだ。そういう国の人たちは街を歩くにもドロボー除けのことばかり考えていなくてはならない。成田空港へ着いた時のあの安堵感・・そのせいだったのか、と今頃改めて思っている。
日本人で良かった!


行く人へ犬へ秋草揺れやすく  KUMI
コメント (6)
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