KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

フルーツの味・そして免疫療法

2023年09月21日 | 俳句
天気 曇がち

昨日の夕方から今朝まで、あちこちでゲリラ豪雨。このあたりも、隣の市やすぐ北の埼玉では豪雨に晒されているというのに、相変わらずわが市は雲の塊りが掠め通るだけで・・あの、テレビ画面で見るような滝のごとき大雨、は来ない。地形の関係かもしれないが、高い山のまったくない同じ武蔵野の平地の地続きなのに。
適当に猛暑で、適当に時々の大雨だけだと、果物は甘くなるらしい。今年はモノによるが日焼けして見た目が悪くても、甘いのだそうだ。柿大好きなので先日、和歌山の柿を買ってきた。このあたりも柿は産地なので、あまり期待もしない早生の柿。食べてみて驚いた。まだ蔕のあたりは青い色の残っているような固い小さな柿なのに、完熟したように甘かったのでびっくり。これも猛暑のおかげ?

昨日は一日がかりの通院で、ぐったりして、雨の降り出す前に帰り着いた。
免疫療法の点滴は約1時間半ほど。こんな長椅子を使う。カメラ禁止ですけど、人の居ない長椅子くらいはいいでしょ。
免疫療法は、簡単に言うと、自分の免疫力を元気にしてがん細胞と闘わせる治療なので、がん細胞を完全に消してくれる訳ではない。でも、今の点滴薬「テセントリク」は、私の免疫力にとても役立っていて、早や2年以上、今回で19回目。普通は他の抗がん剤との併用もあるらしいが、私の体力にはあれもこれも、は無理だし単独で効くことが解ったのでずっと同じ薬だけ。
副作用でいちばん顕著なのが「消化器障害」で、結局、そのせいかどうか、イレウスまで引き起こしてしまった。ま、簡単に言えば酷い下痢。今回は間を少し置いてみたので、ちょっと楽ではあったけれど・・これがなかったら「素晴らしい薬」と言えるかも。他にも免疫力が落ちてしまうので、口内炎とかヘルペスとか、罹ると治らないで長引く。そして心臓の機能は弱くなる薬。

ということで・・以前も書いたが、何時迄治療を続けることになるのか・・循環器科の先週の検査で心臓機能は「低値安定」みたいな状態らしく1年間は経過観察、となった。肺の方は、点滴の前に必ずレントゲンで確認し、悪化の気配はないようだ。で、年に1回、来月はCT検査で外側からではなく検査をすることになった。脳のCTも受けるので、転移の有無も解る。がんの種類は違うものの、夫も脳へ転移してから急坂を転げおちるように症状悪化した。
さて、来月、どうなるやら・・本当は、私の心臓では手術出来ない、ということで始めた化学療法。「ほっとけば2年かよくて3年」と言われたのが3年前ななので、今も一応生かされていることは治療に感謝せねばならないのだけれど・・まだ、気持の中ではこのまま生き続けていいのかどうか、このシンドイ体調をいつまで我慢し続けるのか・・迷いがある。

で、話がとっても大きくなるけれど、今、国連総会へ行っている我らが(?)首相の演説の「人間の尊厳を大切にしたい」という話。私はあまり熱心にその演説を聞いていないので前後が良く解らない。でも、今日、解ったことがある。日本は世界に貢献するため「グローバル・ヘルス」の推進に力を入れているそうだ。武器に使う知恵と金を健康と医療へ使えば、これを否定する国はない筈。
上川さんという女性が外務大臣になった。彼女は法務大臣のときから、後進国の法整備に力を注いでいて、これからこの「グローバル・ヘルス」推進に力となれる実力があるのだそうだ。多くの人の死刑執行に印を押したことが記憶に強い法相ではあったけれど・・
日本の、世界に誇れる医療制度をひろめることで、人間の尊厳を守れるなら素晴らしいこと。私ごときどーでも良いようなバアサンを生かしてくれる日本の医療と医療保険制度。人手不足で崩壊する日が来ないことを祈る。

やっぱ、もう少し生きてみるか・・日本人なのだから、世界に誇れる医療制度を堂々と使わせてもらえる訳で。

子規ほどにあらねど柿を喰らふ日々  KUMI   




コメント (6)
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