KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

飛べない凧

2022年01月04日 | 俳句
天気 晴

玄関の壁に貼り付けてある、正月飾り。散歩コースの都立公園は広場が恰好の凧揚げの場所で、風と腕さえあればよく揚がっていた。今は、タコ、とは言わずカイト、と言うようだ。

揚がれば良い風景だが・・芝生の大広場の真ん中にも周囲にも大木があつから・・正月明けには必ず幾つかの凧が宙に浮いていた。

正月明けにはこんな風景が残ってしまった。
管理事務所で本格的に片付けなくては、素人にはどうにもならない。ほおったまま立ち去る無責任な親子連れを見たことがある。せめて、管理事務所に断りを入れるのが大人の役目でしょ。
などと、もう上がらない凧になってしまった私が、今でも思い出すと腹立たしいい。

一昨日は、田舎から姪が車で会いに来てくれた。コロナのせいで会うのは2年ぶりのこと。秋には施設に入っていた高齢の父親(私の姉の夫)を亡くしたりで大変だったようだが・・姉は60歳を待たずに亡くなっている。だんだんに身内の数も減る。
去年、この姪に「コロナ騒ぎが終ったら鴨川へ海を見に行きたいわ」と言ったら本気にして、一昨日も「春になったら迎えに来るから鴨川の〇ホテルに行こうよ」と言ってくれた。鴨川とは反対側の内房育ちだが、何しろ家の裏庭が海続き、という家で育ったので、齢をとると風景よりも潮の匂いが懐かしくなる。
嬉しいけれど、春になってそんな元気が出るとは思えない。今日より明日、体調の良くなることはない、と毎日思っている。それに・・
去年はあんなに見たかった海への願望が、なぜか薄れてしまった。まだ体が動いて、一人でも東京の海なら見に行ける、という頃だったのだ。ただ、緊急事態宣言のコロナ禍で年寄が電車に乗ったりして竹芝桟橋まで行くのも憚られる時期だった。海は見たい。でも昔、私が子供の頃と同じ海はもうないから・・
多分、当時の海岸風景は全くなくなってしまった、そのせいだろう。
父母や兄姉と行った、鴨川〇ホテルだって、30年以上前のことだから当時の面影はないかもしれないし・・

人間なんていい加減なもの。

日溜まりがあれば坐すなり寒の入り  KUMI



コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする