KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

謙虚に老いたい

2022年01月13日 | 俳句
天気 晴
アオサギの写真があったので。以前はよく散歩道の公園の池に来ていたが、この数年は見かけなくなった。たまたま、魚を獲った瞬間をとらえることの出来た珍しい写真。ギャングのようなアオサギよりも冬に来てカルガモと一緒に泳いでいたマガモの方が可愛い。
大体が、小さな鯉を食すなんて許せない。


有料老人ホーム、なんて聞こえはいいがさほど居心地の良いところではない。要介護になっても家で家族の世話になれて、必要な公的サービスを受けて穏やかに自分の家で人生の最後を暮らすのが一番幸せ。高いお金を払ってもそれに見合うサービスを受けられるかどうかは、人によって受け止め方も違うとは思うけれど・・出来ぬこと、と思う方がいい。
最近、許せぬ!!!という人の話に半日気分が悪かった。
聴覚が若者並みという自分を恨んだり。

食事のテーブルは4人掛け、でも私のところだけは一番端っこで、車椅子の人が増えたのでその通り道を作るためにテーブル2個=8人掛けになっている。
なので隣のテーブルの人となるのだが、私の斜め前の人の隣。車椅子で左手も少し不自由、自力移動は難しいので押されて食堂へ来るような人だ。
彼女に、前の人が声をかけていた。ちなみに、二人とも耳は遠くないので声は普通よりちょっと大きいくらい。
「Hさん、食が進まないのですか」とOさん。
車椅子の彼女「え?あなたの言っている意味がよく解らない」
「いつも殆ど残されているから、大丈夫かしら、と・・」Oさんは、とっても世話好きで親切な100歳近いお姉さま。Hさんは私より若いだろう。
「食欲はありますよ。でも、不味くて不味くて、とても食べる気になんかなりませんよ」
「・・・・」
「味が薄い、味付けが下手、食べたいという気になりませんよ」
チラと見ると、膝の上に瓶詰の何か煮物みたいのを載せて食べていたようだ。

私はムカついて、ちょうど食べ終わったので席を立った。何様かい、あんたは。そんなに不味いと思うなら、ここを出て行けば? もっと高いお金出して美味しいものを提供するホームでも探せば? 毎日美味しいと思って食べている人も居るのに何と失礼な!作っている人に詫びなさい!残飯ばかり出して・・
住む階が違うので今までも挨拶くらいしかしたことがないが、もう絶対に言葉は交わすまいと思った。あまり美味しくない、とか味が薄くて、とか言う人は居たし、私も「今日の煮物、味がないわね」くらいは言うけれど「不味くて食べる気になれない」はあきれてモノが言えない。食べ物には結構口うるさい私でも、払っている費用を考えればまあまあの味。きちんと栄養価も考えているしこれで普通だろう、と思える。何よりもお米が美味しいのと、汁物などの出汁をきちんととっているのが有難い。ダシの素で間に合わせている、ということはない。文句を言えばキリがないけれど、いつも、お姉さまたちと話すのは「自分で作れないのだから有難くいただきましょ」だ。
あとで他の人にその話をしたら、以前からそういうことを言う人だったそうだ。いい気分はしないわね、と彼女も。

という愚痴でありました。有料老人ホームは、わがままで自分の好みのものしか食べない人には全く向きません。部屋で買ってきた好きなものを食べるのは自由だけれど、そう高級ではない普通のホームでは、台所なんか付いていないので好きなものは作れない。食事時間と内容は自由に変えられない。入所を考えている人にご忠告。
奥さまに先だたれて入所した男性と少し話をしたことがある。
「家内の味付けが濃かったから、ここへ来た最初は味がしなくて、慣れるまで大変でしたよ」それが普通かもしれない。醤油の小瓶を持参する男性も居る。でも、じゃぶじゃぶ使えば血圧上がって自分で自分の首を絞めることになるだろう。

日脚伸ぶ手荒れの指をながめては  KUMI
コメント (10)
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