木村伯龍のひとり言

大阪のミナミはアメリカ村の占い師の日記

御伽草子!(かちかち山の続き!)

2014-02-19 10:48:37 | Weblog

かちかち山には、まだ続きがあって、海で沈んだ狸は何とか助かって、兎に 復讐を決心します。、ある日、狸は待ち伏せをして、刀を抜いて兎を真っ二つに切り裂きます。 すると、不思議な事に兎は二羽の鳥になり飛び立ちます。一羽は黒い鵜(う)になり、もう一羽は反対の白い鷺(さぎ)になって飛んでいきます。・・陰の黒と陽の白上手に捕まえています。・・太宰治の御伽草子より


夢の吉凶!

2014-02-11 14:31:24 | Weblog

夢にも、吉凶がありまして、それを少しお話させていただくと・・・昔より、一富士、二鷹、三茄と言いますが、富士の場合、春から夏にかけて見る夢は良く、秋から冬にかけて見る夢は良くありません。秋冬は陰気旺盛となり、陽気に属する富士の絶頂は白雪に埋没(うづも)れ、その実態を現す事が出来ないので、正直なるものが邪悪なものに妨げれた形になるので、これは凶という判断になります。二番目の鷹は強い鳥なので、小さな鳥や弱い鳥は恐れて近づかないので凶鳥と見る。鷹は金水の気を得て成長して、火木の気に逢って衰弱をする、金水は秋冬であり火木は春夏の期間である。悪い鳥が成長する秋冬の時期に見る夢は悪く、衰える時の春夏に見る夢は良いとする。三番目の茄ですが、茄の濃い紫は色の中では、最上として陽に属して、四季の盛夏とする。陰気旺盛(さかん)な時期にこの夢を見れば、茄の陽が、陰気を取り去り心身に絡まっている一切の苦患を取り去る吉兆なのではあるが、陽気盛んな時に見ると、陽が陽に重なると、反って陰に変化するので良くありません。秋に見る時は良いが夏に見る時は用心するべきである。この様に、夢の吉凶の判断は、見た人の境遇と夢の中の時節とが合っているかどうかを判断するものである。 


夢の続きの・・・・・!

2014-02-08 23:08:06 | Weblog

いよいよ、最後となりましたが、 『懼(く)夢』です。中国の魏の国に三国志で有名な曹操という王様がいました。ある夜、夢を見ました。その夢は、三馬(頭)の馬が自分と同じ飼いば桶で秣草(まぐさ)を食べている夢でした。曹操は、自分の領地を食べる(狙っている)のは三頭の馬なので、馬の付く名前の馬援(ばえん)・馬鉄(ばてつ)・馬休(ばきゅう)であろうと、様子を探っていると、案の定謀反を計画していたので、彼らよりも先に戦いを仕掛けて、彼らに勝利したので安心していると、しばらくして、また三馬(頭)の馬が、同じように飼いば桶で秣草を食べる夢を見たが、今度は、前のように懼(おそ)れる事もなく安心していたので、終には司馬氏のために滅ぼされてしまった。

今までの六つが代表的な夢だと考えられます。しかしながら、それ以外に『霊夢』というのもあります。ある若い女性のお父さんの四十九日の夜に、お父さんが夢に出て来て『間に合ったよ!』と言ったのは、三途の川の船に乗るのが間に合ったという意味なので『霊夢』であろうと考えられるし、死んだ兄が姉の夢に三日間出て来て、『頭が痛い!頭が痛い!』というのを見て、四日目にお墓に行くと、小さなイチジクの木が墓石の横から生えていて、その根っこが墓石の中まで入っていたので、慌てて抜いたら、それっきり夢は見なくなった。というお話も霊夢であろうと思われます。・・・・・・・私も、深夜の1時40分なので寝ます。皆さん良い夢を・・・・そして明日が貴方にとって素敵な一日でありますように!


夢の続きの続き!

2014-02-06 00:47:54 | Weblog

『悟夢』(ごむ)・・・後醍醐天皇が笠置山(かさぎ)にいた頃、夢に紫震殿のお庭の前に大きな常盤木があり、緑の木の枝の下に、何処からか来たのか分からないが二人の童子(こども)がいました。南に向かって伸びている枝の下に、ござを敷いて『天下、広しと言えども、天皇の御心を安心させ者が何処にもいない!ただ、ここに居る私らだけが総べてではないか!』と泣いている様子を見て、ふっと、天皇は悟って、「南の木は、楠(くす)という文字である、楠という文字の付いている名前の忠義の武将が、我を助けるのであろう」そこで、側にいる武将に尋ねさせると、『楠 正成』(くすのきまさしげ)という武将がいたので、召抱えて、彼に任せて、ついに「北条高時」(ほうじょうたかとき)を打ち滅ぼしてしまった。これは、夢で自分を助けてくれる人がいる事を悟った話である。


まだ、夢の続き!

2014-02-03 02:27:55 | Weblog

『喜夢』昔、中国の晋という国に、王濬(おうしゅん)という人がいました。彼は、三振りの刀を手に入れる夢を見ました。どういう暗示なのかと思い易者に占なってもらいました。占い師はただちに占い「これは大吉夢ですよ!」と言いました。刀を三つ重ねると「州の字」になります。貴方はどこかの国の一国の主になるでしょう!」と言いました。王濬はひそかに喜び、家に帰りました。そしてまたその夜の夢に、刀を一刀得る夢を見ました。そこでまた易者に占わせたところ、「一刀、益(ま)したとという事は、必ず、益州(えきしゅう)の太守になるでしょう」と、考えながら易断を下しました。しばらくして、王濬は益州の太守になりました。、・・・喜びの来るのを、先に夢で知ってしまうという夢です。…こんな夢ばかり見れたら素敵でしょうね・・