木村伯龍のひとり言

大阪のミナミはアメリカ村の占い師の日記

占師が困る事

2010-08-25 14:53:23 | Weblog

ある日、中年の男性とそのお母さんと二人連れで来られました。マザコン的な男性で歳を聞くと55歳との事でした。しっかり者の父親が三年前に亡くなって、働かない男性と働かない母親二人が生活に困って相談に来ました。
父親の残した財産を三年間で食いつぶした結果として今が大変になっています。男性に「働くしかありませんよ!」と言いましたが上の空です。「四月が良い月ですから仕事を探すには良いと思います」と言うと一応は「頑張ります!」と言って帰って行きました。

次に六月に来られて「仕事が見つかりませんでした!」と言う返事なので「仕事は探したのですか?」と聞くと「少し探しました」との事でした 「真剣に探さないと今年は運気があまり良くありませんよ!」と言うと、笑いながら「先生、もう良いんです!私たち死ぬ事に決めたから・・・」と言うではありませんか。「そんな簡単に死ぬことは許されませんよ」と言うと「どう考えてもこの先良い事が待っているなんか考えれません!だから、二人で死ぬ事に決めました!」と笑いながら楽しそうに言うではありませんか!旅行に行くような感覚です。言葉も出ず、唖然としたら「帰ります」と言って出て行きました。

・・そして、二週間ほどして電話がかかって来ました。「先生間違いなく死ねる方位を教えてください?」と言うではありませんか。『占い師は来た人間に最大の利益を!』が大切だと常日頃から自分に言い聞かせている自分ではあったが、さすがにそこまで言えずに「考え直しなさい!」と普通の人になって電話の応対をしてる自分がいました。その自分を見て「あ~あ、俺もまだ半人前か・・・」とポロっと口から出ました。
占い師はどんな悪人であろうと相談者に最大のメリットを与えるがテーマだからです。


私・・・は?

2010-08-20 23:09:12 | Weblog

ある日、若いお嬢さんが来られて「先生私は・・・?」とイスに座るなり聞いてきました。急に聞かれても意味が分からないので「どう言う事ですか?」と聞くと友達が先生のところに来て結婚を占ってもらったら、『用心深いので身近な友達などの紹介で出てくる』と言われたそうで、「誰か紹介してよ!」と言うから友達の男の子を紹介したら、目出度く結婚したので、それで「私・・・は?」と言う事でした。

そこで私・・・は、「キミのは分からん!」