木村伯龍のひとり言

大阪のミナミはアメリカ村の占い師の日記

男は度胸!

2007-08-29 20:08:36 | Weblog

今から二十五年位前のお話です。私が占い師になる前のお話です。私は小さな個人の会社に勤めていました。会社の取引先に競馬の好きな社長がいました。いつも暇が有ると事務所に遊びに来て社長とお話をしていました。
ある日、取引先の社長が不渡り手形を貰いました。金曜日が決済日で千五百万円というお金を用意しなければなくなり慌てて間に合わせても、ちょうど半分の七百五十万円しか集まりませんでした。銀行に、月曜日の朝一番九時までに間に合わせるという約束で待ってもらったのですが、日曜日の朝、お金を借りるあても無くなったので、勝負に出かけました。それは、阪神競馬場です。どうせ、金が出来ずに月曜日を迎えれば、ここに有るお金も消えてしまう。それなら、一か八かで勝負にかけた方が得だと考えて馬券を買いに行きました。「芸は、身を助ける」のと通り本命が入り配当金を手にして月曜日銀行で手形を落としました。みんながすごい社長だと言いましたが、うちの社長は、「あの博打みたいな勝負を最後にして、ピッタ!と競馬をやめたのがすごい!」と言いました。スリルはスリルを呼ぶからだそうです。・・・


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