山野草・高山植物・宿根草の専門店 「八剣山園芸」

北の大地、北海道より四季折々の花の情報をお届けします

夕張岳のイネ科2種 道が希少植物指定へ

2010-03-26 14:20:27 | 店長の日記

【北海道新聞 3月26日朝刊】

道は25日、道内固有種の野生植物で、イネ科のタカネエゾムギとエゾコウボウを「道希少野生動植物の保護に関する条例」に基づき、道の「希少野生植物」に指定することを決めた。
正式な指定は5月の見通し。
 25日に開かれた道環境審議会が道に答申した。

 道自然環境課によると、この2種は夕張岳の一部にだけ生育。
近年、エゾシカによる食害や、登山者に踏みつけられるなどして減少。
絶滅の危険性が強まり、採取などを禁止する希少野生植物への指定が必要と判断した。

 同課によると、植物ではヒダカソウやキリギシソウなど19種類、昆虫類5種の計24種類が道希少野生動植物の指定を受けている。

 

■エゾコウボウ  Hierochloe pluriflora   絶滅危急種
北海道の夕張山系、網走に分布する高山植物。蛇紋岩地に生える多年草で、根近くから出る葉は長さ40㎝にもなる。
干し草にすると良い香りがすることから、中国では「香茅」と名づけられ、それを日本語読みしたのが和名の「コウボウ」。

■タカネエゾムギ  Elymus yubaridakensis   
北海道の夕張山系に分布する北海道固有種。高山の蛇紋岩地に生える多年草で、エゾムギ (イネ科)によく似ている。小さな花が集まって穂の形を作り、花には長い毛(芒)が外側に曲がってつく。
和名の「高嶺蝦夷麦」は、高山に生えるエゾムギという意味。
エゾムギは、北海道に生え、形が麦に似ていることから名づけられている。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。