上海下町写真館2010

上海より半年ぶりに帰国しました。マイペースで故郷の風景や歴史などをご紹介します。

上海歴史散歩(3):玉仏禅寺

2010年09月18日 06時11分23秒 | 上海優秀歴史建築
玉仏(禅)寺の歴史は中国にしては比較的新しく、1882年に遡ります。


浙江省にある普陀山は中国4大仏教名山の一つですが、そこの僧侶慧根法師が中国各地を巡礼し、西遊記と同じようにインドへ渡り、その後ミャンマーに辿り着きます。


当時、ミャンマーで良質の玉が産出されるのを知り、中国で寄付を募り再びミャンマーへ行き、ミャンマー国王の許可を得て大小5体の仏像を造らせました。


その5体の仏像の一部を上海に祀ったのが玉仏寺の始まりです。


数度の動乱の中を守りぬかれた仏像は、1918年から10年の歳月をかけて建立された現存の寺に安置してあります。


境内の奥の般若丈室の2階にその宝物は安置してあり、内部は写真撮影が禁止されています。


外国人観光客には、やはり高層ビルよりも仏教寺院の方がお気に入りのようです。


屋根の上の造形は慧根法師がインドへ旅した時の姿でしょうか。

日本のTVドラマに出てくる三蔵法師はひ弱なイメージですが、西安で見た三蔵法師の肖像は、背負子に沢山の経典を詰め夜道を急ぐ屈強な姿でした。

臥佛殿の涅槃仏ですが、玉仏はもっと透き通った色の石です。


白い千手観音。


こちらは男女の塑像ですが、幸福そうな笑顔は何を表しているのでしょうか。

年間100万人の参拝者があるそうですが、寺社全体が上海優秀歴史建築に指定されています。

応援ポチを宜しくお願いします。--->にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へ にほんブログ村 写真ブログ 海外風景写真へにほんブログ村